余命3ヶ月宣告を受けて撮った最新作『花筐/HANAGATAMI』の公開を前に。大林家・家族座談会も!
70年代後半から、日本映画界を支え続けてきた映画作家・大林宣彦。12月16日には、新作『花筐/HANAGATAMI』の公開が決定している。
同作の撮影直前には肺がんが発覚。余命3ヵ月と言われながらも、メガホンを取り続けた魂の傑作だ(監督いわく、現在は「余命未定」になった、とのこと)。
12月の公開を前に、大林宣彦監督のこれまでの軌跡を振り返る、文藝別冊『大林宣彦 「ウソからマコト」の映画』が河出書房新社より発売された。
監督とともに〈大林映画〉をつくりあげてきた妻でプロデューサーの大林恭子氏、娘の大林千茱萸氏との家族座談会「家族で映画ばかり撮ってきた」の様子が収録され、知られざる大林宣彦が垣間見られるかも知れない。
また、尾美としのり、常盤貴子、根岸季衣、南原清隆(ウッチャンナンチャン)ら映画を支えてきた俳優たち、スタッフたちのインタビュー、『時をかける少女』などに出演した伝説的な元俳優・高柳良一(ニッポン放送総務部長)も登場する。
他にも目次には「淀川長治 私のシネマ交遊 〜大林宣彦〜」「中川右介 大林映画と角川映画から始まった」など、映画好きが関心を寄せるであろうタイトルが並んでいる。
《書誌詳細》
A5判/256ページ/本体価格:1300円(税別)/2017年10月28日発売
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309979298/
同作の撮影直前には肺がんが発覚。余命3ヵ月と言われながらも、メガホンを取り続けた魂の傑作だ(監督いわく、現在は「余命未定」になった、とのこと)。
12月の公開を前に、大林宣彦監督のこれまでの軌跡を振り返る、文藝別冊『大林宣彦 「ウソからマコト」の映画』が河出書房新社より発売された。
監督とともに〈大林映画〉をつくりあげてきた妻でプロデューサーの大林恭子氏、娘の大林千茱萸氏との家族座談会「家族で映画ばかり撮ってきた」の様子が収録され、知られざる大林宣彦が垣間見られるかも知れない。
また、尾美としのり、常盤貴子、根岸季衣、南原清隆(ウッチャンナンチャン)ら映画を支えてきた俳優たち、スタッフたちのインタビュー、『時をかける少女』などに出演した伝説的な元俳優・高柳良一(ニッポン放送総務部長)も登場する。
他にも目次には「淀川長治 私のシネマ交遊 〜大林宣彦〜」「中川右介 大林映画と角川映画から始まった」など、映画好きが関心を寄せるであろうタイトルが並んでいる。
《書誌詳細》
A5判/256ページ/本体価格:1300円(税別)/2017年10月28日発売
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309979298/
映画作家・大林宣彦
大林監督は、個人映画作家としてスタートしたのち、約2000本におよぶTVコマーシャルを制作。
1977年、『HOUSE/ハウス』で商業映画に進出後は、〈尾道三部作〉とよばれる『転校生』(82)、『時をかける少女』(83)、『さびしんぼう』(85)をはじめ、薬師丸ひろ子主演で角川アイドル映画路線を打ち立てた『ねらわれた学園』(81)、純文学の映画化である『廃市』(83)、『野ゆき山ゆき海べゆき』(86)、山田太一原作のファンタジック・ホラー『異人たちとの夏』(88)、〈新・尾道三部作〉とよばれる『ふたり』(91)、『はるか、ノスタルジィ』(93)、『あした』(95)、ベストセラー小説を独自の手法で映像化した『理由』(04)、『その日のまえに』(08)、そして〈古里映画〉と銘打ち、戦争や震災の記憶から紡ぎ出される物語を圧倒的なスケールで描き出した『この空の花 長岡花火物語』(12)、『野のなななのか』(14)など、多彩な題材を、しかし一貫した〈大林映画〉として完成させ、世に放ってきた。
1977年、『HOUSE/ハウス』で商業映画に進出後は、〈尾道三部作〉とよばれる『転校生』(82)、『時をかける少女』(83)、『さびしんぼう』(85)をはじめ、薬師丸ひろ子主演で角川アイドル映画路線を打ち立てた『ねらわれた学園』(81)、純文学の映画化である『廃市』(83)、『野ゆき山ゆき海べゆき』(86)、山田太一原作のファンタジック・ホラー『異人たちとの夏』(88)、〈新・尾道三部作〉とよばれる『ふたり』(91)、『はるか、ノスタルジィ』(93)、『あした』(95)、ベストセラー小説を独自の手法で映像化した『理由』(04)、『その日のまえに』(08)、そして〈古里映画〉と銘打ち、戦争や震災の記憶から紡ぎ出される物語を圧倒的なスケールで描き出した『この空の花 長岡花火物語』(12)、『野のなななのか』(14)など、多彩な題材を、しかし一貫した〈大林映画〉として完成させ、世に放ってきた。
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