日活ロマンポルノ『団地妻』シリーズ
団地妻。なんと官能的な響き。いえ、それが日活ロマンポルノのタイトルということを知っていないとそうは感じませんよね。しかし、それを知っていれば団地妻と聞いただけで甘美な世界へと誘われていくってなものです。
「団地妻」シリーズは70年代に、なんと20作品も作られたんですよ!
「団地妻」シリーズは70年代に、なんと20作品も作られたんですよ!
via cinepo.com
20作品。いかにヒットしたかということが窺い知れます。今となってはなかなか鑑賞することが難しいのですが、ちょっとまとめてみましょう。
団地妻 昼下りの情事
団地妻シリーズは、この「団地妻 昼下りの情事」から始まりました。実はこの作品、日活ロマンポルノの第1作でもあるんです。
この作品が団地妻シリーズを、日活ロマンポルノを作り上げたんです。感慨深いですね。主演は白川和子。お色気たっぷり。そう、昭和の色気です。最高!
via www.jauce.com
監督は西村昭五郎が務めています。西村昭五郎といえば、団地妻シリーズと団鬼六の原作もので有名な監督です。
団地妻 昼下りの情事
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都内近郊の団地。笠井律子(白川和子)は単調な生活と夫とのセックスに不満を覚えていた。ある朝、夫を会社に送り出すと、団地に住む陽子がこけしをかたどったバイブレーターを持って訪ねてくる。こけしを渡そうとする陽子に、律子は恥じらい、受け取るのを拒む。その後、一人になった律子はタンスの上のこけしに気がつく。陽子が密かに置いていったのだ。律子はそれを手に取り、自慰に耽った。その時、旧友・桐村から電話がかかってくる。律子は夫に嘘をついて桐村と会い、酒に酔ってホテルへと流れた。彼女は桐村とのセックスに夫以上の快楽を感じた。後日、律子は陽子から儲け話として売春を誘われる。陽子は律子と桐村が密会している写真を差し出し、強請る。そして、律子はコールガールの生活に足を踏み入れることになる…。
一度は観ておきたい記念碑的作品ですね。昭和のエロスがお好きな方は是非。
「団地妻 昼下りの情事」がヒットしたことで、1979年まで長きにわたって続編が作られていくんですね。
「団地妻 昼下りの情事」がヒットしたことで、1979年まで長きにわたって続編が作られていくんですね。
1972年
2作目となる「団地妻 しのび逢い」は、同じく監督:西村昭五郎、主演:白川和子のコンビにより、1972年4月29日に公開されています。
団地妻・しのび逢い・オープニングシーン
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7月8日には、監督:遠藤三郎、主演:宮下順子で「団地妻 忘れ得ぬ夜」が公開されます。宮下順子イイですねぇ。
via buyee.jp
なんと翌月の8月には、監督:西村昭五郎、主演:二條明美で「団地妻 昼下りの悶え」が公開。更に10月28日には「団地妻 女ざかり」が監督:遠藤三郎、主演:宮下順子で公開されています。
脚本:西田一夫
出演者:白川和子
音楽:奥沢一
編集:鍋島惇
製作会社:日活
配給:日活
公開:1971年11月20日
上映時間:64分