【トウキョウ・バイス】探偵もの爽快アクションアニメ!その魅力をたっぷりとご紹介!
2020年12月8日 更新

【トウキョウ・バイス】探偵もの爽快アクションアニメ!その魅力をたっぷりとご紹介!

1980年代の後半に、OVA作品として発売された探偵もの爽快アクションの『トウキョウ・バイス』。殺人事件に関連した巨大企業・組織の陰謀を暴くといった内容で、スリリングな展開の連続が魅力的なコンテンツです。今回は、その本編動画やストーリー・魅力などを紹介させていただきますので、ぜひ記事をご覧になってください。

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『トウキョウ・バイス』とは?

『トウキョウ・バイス』

『トウキョウ・バイス』

監督:山崎理
制作:南町奉行所
   ポリドール
   M.T.V
発売:1988年
話数:全1話(本編56分ほど)
『トウキョウ・バイス』(TOKYO VICE)は、1988年6月25日にポリドールから発売されたOVA。
【中略】
ポリドールのOVA参入第1作。日本ビクターの『戦国奇譚妖刀伝』に続いて南町奉行所が関わった作品でもあり、参加スタッフも同作を踏襲しているが、キャラクターデザインを担当した大貫健一は『戦国奇譚妖刀伝』第三巻「炎情の章」とのスケジュールの関係から、本作では原画を担当するに留まり、作画監督はメカニックデザインを担当したつるやまおさむが担当している。
監督・脚本を担当した山崎理には、代理店の経営悪化から制作費が3か月以上入らず、途中で一度制作を断念しかけるもやりくりして完成させた旨が述懐されている。
『トウキョウ・バイス』というと、ハリウッドとWOWOWの共同制作で話題となっている同名タイトルがあります。
闇社会に迫ったアクションものといった部分では、OVA『トウキョウ・バイス』と共通するものの、登場人物や背景となる設定は異なり、こちらは完全に別の作品といえるもののようですね。
映画・ドラマ『トウキョウ・バイス』は現在制作中。公開はまだ先なので、こちらの情報もしっかりチェックしておきたいところですが、今回はOVA『トウキョウ・バイス』について、その内容や本編動画・ストーリー・魅力などを紹介していきたいと思います。

OVA『トウキョウ・バイス』の本編動画・ストーリー

ラッツ探偵局として活動する当麻順平・山咲恵子・名枯山明。順平と恵子は、順平の妹・久美子を連れ、新宿のライブハウスで明のバンドのパフォーマンスを楽しんでいました。
演奏中、男性のひとりが血を流しながら倒れ、観客は騒然とした雰囲気に。只事ではないと順平が駆け寄ると、男性はフロッピーディスクを託して死んでしまいます。
順平は託されたフロッピーディスクが気になり、恵子・明に協力とともに調査を進めるのでした。殺人事件であることから警察による捜査も進み、死亡した男性は、東亜工業大学で教授をしていた佐伯真一という人物であること、その背後には大手メーカーの四ツ星重工が関わっていることが分かってきました。
順平は、さらに独自の調査を進めていると、武装ヘリの攻撃を受けて意識不明の重体に。そのうえ、久美子も誘拐されてしまい、四ツ星重工からフロッピーディスクと身柄の交換を要求されてしまいます。こうして恵子と明は、取引場所に向かうことに…

OVA『トウキョウ・バイス』の魅力とは?

ハリウッドなど多額の費用を投入して制作される海外作品はともかく、日本のアクション映画にはないような迫力の映像が魅力の『トウキョウ・バイス』。ライブハウスといった私たちの日常にある風景から物語が始まり、巨大企業が関わる陰謀、その裏側にある兵器開発という非現実的な展開を迎えるところはワクワクさせられるものがあります。
現代の東京を舞台としながら、巨悪に立ち向かうといった構図は…
『シティーハンター』シリーズ

『シティーハンター』シリーズ

原作者 :北条司
放送時期:1987年~1991年
放送局 :日本テレビ系列
制作会社:読売テレビ
     サンライズ
     日本ビクター
こちらのアニメと共通するところも多いですね。銃火器での迫力のある戦闘パートを描いている場面はイメージが重なります。『シティーハンター』の主人公・冴羽リョウは裏世界で実力No.1を誇るプロフェッショナルですが、『トウキョウ・バイス』で活躍する探偵たちは凄腕ではあるものの、常識の範囲内の強さといった印象です。
そのため、『シティハンター』では、圧倒的な強さを誇る冴羽リョウはヒーローのように映ります。しかし、『トウキョウ・バイス』の探偵たちの活躍はハラハラドキドキの連続でスリリングな展開が続きます。似ているようで、少し感覚は違いますよね。
そして、『トウキョウ・バイス』の探偵たちは、四ツ星重工が開発する自立型のロボットと対決することになります。このような展開は『シティーハンター』より…
『ロボコップ』シリーズ

『ロボコップ』シリーズ

公開:1988年
監督:ポール・バーホーベン
出演:ピーター・ウェラー
   ナンシー・アレン
   ロニー・コックス
   カートウッド・スミス
   ミゲル・フェラー
こちらを思い浮かべてしまいますね。同じ年代の作品なので、『トウキョウ・バイス』は、映画『ロボコップ』の影響を受けて制作されているのかもしれません。
こちらも『シティーハンター』と同じことがいえますが、『ロボコップ』の主人公は、体をサイボーグに改造されたヒーローです。対して、『トウキョウ・バイス』の探偵たちは生身で兵器として開発されたロボットと戦います。
『ロボコップ』ではサイボーグ対ロボットといった構図でワクワクさせられますが、『トウキョウ・バイス』の場合、同じ感覚とはなりません。絶対的なピンチを迎えた探偵たちの動向に、ついつい目が離せなくなってしまいます。
もうひとつ見逃せないポイントは、主人公の順平以上の活躍ぶりを見せる明の存在です。その声を担当しているのは、塩沢兼人さん。我らミドルエッジ世代が思い浮かべるキャラクターといえば…
レイ /『北斗の拳』

レイ /『北斗の拳』

こちらが有名ではないでしょうか。

主人公”以上”の活躍ぶりという点でも、『北斗の拳』のレイと、どこか通じるところがあります。『トウキョウ・バイス』に登場する明も、クールさを売りとしながら、高い戦闘能力で活躍しており、この二人の印象は重なる部分が多いです。
そういった視点で、『トウキョウ・バイス』の本編をご覧になられても面白いと思います。

OAV『トウキョウ・バイス』まとめ

現代の東京を舞台に繰り広げられるハードボイルド・アクション活劇。名作アニメとして有名な『シティーハンター』のような銃撃戦が楽しめ、兵器として開発された自立型ロボットと戦う主人公たちの活躍は見逃せません。
主人公・順平以上に活躍する明の存在にも注目です。『北斗の拳』のレイが好きなら、明の活躍ぶりもハマると思います。制作にあたっては資金繰りに苦しんだそうが、そんな裏側が信じられないほどのクオリティーを実現しています。この機会に、ぜひご覧になってみてくださいね。
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