『迷走王ボーダー』とは?
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『迷走王 ボーダー』(めいそうおうボーダー)は、狩撫麻礼原作、たなか亜希夫作画による漫画。1986年から1989年にかけて、双葉社の『漫画アクション』にて連載された狩撫、たなか両者の代表作の一つ。1991年に『迷走王ボーダー 社会復帰編』のタイトルでOVAが発売されている。
OVA版『迷走王ボーダー社会復帰編』
「迷走王ボーダー」のOVA VHS。
— いぬん堂 (@inundow) January 25, 2017
原作読んだ事ないよ~!
91年発売とのことだけど、定価¥12000。
45分で1話しか入ってないし、高いな~。 pic.twitter.com/hpQ9ktnY37
原作:狩無麻礼
たなか亜希夫
制作:アートランド
日本コロムビア
発売:1991年
話数:全1話
たなか亜希夫
制作:アートランド
日本コロムビア
発売:1991年
話数:全1話
連載当時はバブル景気の全盛期を迎え、多くの人々はスマートさを求めていた時代でした。しかし、『迷走王ボーダー』はそんなご時世に逆光し、豊かな生活や価値観に対する皮肉を登場人物の行動・発言を通して描いています。そのメッセージ性は多くの読者・視聴者に支持され、若年層・中年層を中心に人気を博しました。
今回の記事では、OVA版『迷走王ボーダー』の内容を中心に振り返っていきます。
今回の記事では、OVA版『迷走王ボーダー』の内容を中心に振り返っていきます。
OVA版『迷走王ボーダー社会復帰編』の本編動画・ストーリー
Meisou-Ou Border OVA [1991] 迷走王 ボーダー
via www.youtube.com
家賃数千円というボロアパート・月光荘にて、その日暮らしの生活を送る主人公・蜂須賀。真下の便所部屋に住む青年・久保田をセンパイと仰ぎ、他の月光荘の住人たちと一般的な社会生活とは一線を画すような暮らしぶりをしていました。
ある日、蜂須賀に日給10万円という危ない仕事が舞い込みます。あまりの高額報酬に目が眩み、ろくに仕事内容も確認せずに、その申し出を受けることに。もう一人、人手がほしいとのことで、久保田を誘い、二人で仕事に臨むことになります。
仕事は大阪といい、新幹線に乗って目的地に向かう蜂須賀と久保田。現地で二人を待っていたのは、暴力団同士の迫力のある抗争を隠し撮りしたいテレビ局でした。そして、二人はそのドキュメント番組のやらせ要員になるよう、まんまと仕向けられてしまいました…。
ある日、蜂須賀に日給10万円という危ない仕事が舞い込みます。あまりの高額報酬に目が眩み、ろくに仕事内容も確認せずに、その申し出を受けることに。もう一人、人手がほしいとのことで、久保田を誘い、二人で仕事に臨むことになります。
仕事は大阪といい、新幹線に乗って目的地に向かう蜂須賀と久保田。現地で二人を待っていたのは、暴力団同士の迫力のある抗争を隠し撮りしたいテレビ局でした。そして、二人はそのドキュメント番組のやらせ要員になるよう、まんまと仕向けられてしまいました…。
OVA版『迷走王ボーダー社会復帰編』の魅力とは?
貧乏な暮らしが、みすぼらしい・情けないといった世間一般の価値観を否定している気がします。しかし、世の中の常識やルールに縛られない蜂須賀や久保田の破天荒さはどこか魅力的ですね。
二人に逃げられないようにと、テレビ局からお金を渡されて差し向けられた風俗嬢たちも、蜂須賀と久保田に男性としての魅力を感じ、次第に惹かれていくところも格好良いです。大阪での今の暮らしを捨てて、二人が東京に帰るときには、そのまま一緒についていこうというような発言もしていました。金銭面の豊かさが重んじられた時代に、それとは違ったかたちの価値観を描いているような気がしますね。
新幹線で帰ろうとする蜂須賀に対し、交通費すらケチろうとする久保田。久保田はヒッチハイクを試みるも、乗せてくれるようなドライバーはおらず、こっそり長距離トラックの荷台に乗り込みます。眠っていた久保田が目を覚ますと…?
久保田のとる行動がたくまし過ぎて、その滅茶苦茶さ加減も、本編に惹き込まれてしまうところです。
久保田のとる行動がたくまし過ぎて、その滅茶苦茶さ加減も、本編に惹き込まれてしまうところです。
OVA版『迷走王ボーダー社会復帰編』のまとめ
サブタイトルに”社会復帰編”とあるものの、その言葉が実現できていないところもOVA版『迷走王ボーダー社会復帰編』の魅力。東京という華やかな土地に住ながら、どこか別世界に生きる蜂須賀たちは格好良いです。
こんな暮らしもいいかもと、この世界に飛び込んでしまいたくなりますよ。都会で暮らしながらも、サバイバル生活を送る月光荘の住人たち。時代に逆光していて、現代人がどこかに置き忘れてしまった野生を感じます。
記事内には本編動画を掲載していますので、ぜひこの機会にご覧になってみてください。
原作コミックも読みたくなると思いますよ。Amazonなどでのご購入も検討してみては如何でしょうか。
こんな暮らしもいいかもと、この世界に飛び込んでしまいたくなりますよ。都会で暮らしながらも、サバイバル生活を送る月光荘の住人たち。時代に逆光していて、現代人がどこかに置き忘れてしまった野生を感じます。
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原作コミックも読みたくなると思いますよ。Amazonなどでのご購入も検討してみては如何でしょうか。
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作画:たなか亜希夫
出版:双葉社
掲載:漫画アクション
連載:1986年~1986年
巻数:全14巻