シシ神
生命の授与と奪取を行う神。新月の時に生まれ、月の満ち欠けと共に誕生と死を繰り返す。その首に不老不死の力があると信じられている。
昼の姿は角が無数に頭頂部から生えた人面の鹿(蹄は無くダチョウのような脚)で、水面を浮いて歩き地面では歩く度足下で植物が一斉に成長しては枯れる。
夜は、半透明の巨人。人間に近い姿っていうのが気になる・・ジゴ坊達は「ディダラボッチ」と呼んでいる。
境遇や存在意義を強調し、キャラクターを効果的に演出
アシタカとサン
アシタカは自発的にではなく、村を追い出されてやむなく旅に出る。それは受難のヒーローというより、ヒーローであることを裏切り続けるアンチヒーローである。そしてヒロインのサンもまた、傷付いた自分を醜いと思っているアンチヒロインである。同じ物語を辿りながら、通常の主役であることを徹底的に裏返しにしていく。
シシ神
シシ神は作品の中で、人間だけの命を奪い罰しているわけではありません。自然界に生きる、乙事主(おっことぬし)は森とシシ神を人間から守ろうとしているにも関わらず、その命を奪われました。
このことから、シシ神はもののけ達や自然界を守るだけの神というわけではなく、生きるものすべてに対しての神であるということがわかります。
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もののけ達や人間達の立場からしてみれば、
一見すると、無慈悲で不条理な存在に見えるかもしれません。
しかし、たとえば、空に輝く太陽は、生き物たちがどんなに祈り、願おうと、そんなものには見向きもせずに、ただ、昇り、沈んでいくだけです。
これと同じように、「自然の象徴」である「シシ神」もまた、生き物たちの意志などとは無関係に、ただ、あらゆるものを循環させていく、という存在なのです。
最後の「セル画」作品
スタジオジブリ最後のセル画と絵の具を使った作品となった。
この作品でもサンの顔に付いた血糊やデイダラボッチを3DCGで作った他画面の多重合成も行われ、製作スケジュールの追い込みでデジタル彩色も一部使用されていたが、以降のジブリ作品は線画をコンピュータに取り込み、デジタル彩色の手法を用いるフルデジタル処理で製作されるようになった。
荘厳な音楽が物語に重厚さを与えた
音楽は久石譲が担当
1984年「風の谷のナウシカ」以来、宮崎駿監督作品の音楽を手がけてきたなか、
1992年「紅の豚」から5年ぶりの作品となったのが1997年「もののけ姫」です。
「もののけ姫」では、わずか1分半の曲に2週間を費やすほど音づくりに悩むことがあったんだそうです。
もののけ姫~アシタカ聶記・アシタカとサン~ - YouTube
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