女性のエロスを書くだけでは飽き足らず、男性同士のエロ・ホモにまで手を伸ばす。
ゲイ雑誌『さぶ』の中面や巻末には、林月光として読者投稿のホモ体験談を脚色して絵物語に仕立てた『月光・天狗劇場』も掲載していた。
石原豪人の挿絵・イラスト『マリオブラザーズ』編
奇才イラストレーター・石原豪人はどんな人物だったのか?
その両方を兼ね備え、膨大な作品を生み続けた石原豪人はどんな人物だったのか?
少年時代から発揮されていた石原豪人の圧倒的な画力
15歳の時には映画雑誌『オール松竹』の似顔絵募集で一等に当選している。
旧制中学を卒業後、満州へ行き壮絶な経験をする
そこで戦争を体験し、徴兵されて日本軍の情報部でスパイ活動もしていたという。
死の危険を常に感じる環境で激烈な青春時代を過ごした。
帰国後、学業に付きながら絵を描き続ける。
この頃、知人から「石原豪人」のペンネームをもらう。
通学しながら映画関連の仕事を続け、日本大学芸術学部に進学。
しかし、肺結核の治療のため学費の支払いが困難になり、また仕事が多忙になったこともあり中退した。
手書きが主流だった映画看板
客を引き付ける迫力ある画力と、大きな絵を納期までに確実に仕上げるスピードの両方が求められる過酷な仕事であった。