ファミコン世代ならご存じ!ゲーム会社「テクノスジャパン」
皆さんは「テクノスジャパン」というゲーム会社を覚えていますでしょうか?1981年にデータイーストの元スタッフを中心に設立されたゲーム会社で、1986年からゲームセンターやファミコンなどで展開された「くにおくんシリーズ」が大ヒットしたことでも有名な会社です。この記事では、そんなテクノスジャパンの過去のヒット作および現在について振り返ってみましょう。
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「くにおくん」だけじゃない!ヒットしたゲームの数々!!
「テクノスといえばくにおくん」というイメージを持つ方も多いかと思いますが、当時展開されたタイトルは多岐に渡っており、必ずしも「くにおくん」だけのゲーム会社ではないことがわかります。ここでその中からいくつかピックアップしてご紹介したいと思います。
くにおくんシリーズ
1986年、第1作「熱血硬派くにおくん」がアーケードゲームとして登場した「くにおくんシリーズ」。当時流行していた不良・ヤンキーを前面に押し出した横スクロール格闘アクションゲームであり、その臨場感あふれるケンカシーンや、自由度の高いゲーム性から大ヒットを記録しました。1987年には第2作「熱血高校ドッジボール部」がアーケードで、1989年には第3作「ダウンタウン熱血物語」がファミコン用ソフトとして発売されています。また、主人公・くにお(当時の社長・瀧邦夫が由来)をはじめとしたキャラクターの名前は「社員の名前から採られていた」というエピソードも。
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ダブルドラゴンシリーズ
1987年に第1作「ダブルドラゴン」がアーケードゲームとして登場した「ダブルドラゴンシリーズ」。核戦争後のニューヨークを舞台としたアクションゲームで、「熱血硬派くにおくん」の正統後継作として、ビデオゲームにおける「ベルトスクロールアクションゲーム」というジャンルを確立させました。「ダブルドラゴンII ザ・リベンジ」「ダブルドラゴン3 ザ・ロゼッタストーン」などの続編が制作されています。
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すごろクエストシリーズ
1991年に第1作「すごろクエスト ダイスの戦士たち」がファミコン用ソフトとして発売された「すごろクエストシリーズ」。ファンタジーRPGのような世界観を持ったテーブルゲーム・ボードゲーム風のタイトルでした。1994年には第2作「すごろクエスト++ -ダイスニクス-」がスーパーファミコン用ソフトとして制作されています。
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「くにおくん」に頼り過ぎた結果、経営不振に陥る!!
上記で紹介した以外にも、「コンバットライブス」「シャドウフォース 変身忍者」など、アクションゲームを中心に様々なタイトルを輩出していたテクノスジャパン。しかしながら、人気の中心はやはり「くにおくんシリーズ」であり、それ以外で突出したタイトルを生み出せなかったことからバブル期以降は業績が悪化、経営不振に陥ることとなりました。また、東京・中野に自社ビルを建設した費用も重くのしかかり、その結果1995年に事務所を閉鎖、同年12月をもって会社は解散となってしまいました。
「くにおくんシリーズ」の現在は?
テクノスジャパンが倒産してからの動向ですが、「くにおくんシリーズ」をはじめとした人気シリーズの版権は他社へと移動しており、「くにおくんシリーズ」については2015年よりアークシステムワークスが保有しています。そして、同社による「テクノスジャパンポータルサイト」がオープンし、さらに2021年には、シリーズ35周年記念作品「ダウンタウンスペシャル くにおくんの三国志だよ 全員集合!」などが発表され、往年のファンを喜ばせていました。現在進行形で新作が登場し続けている「くにおくんシリーズ」。今後の動向にも注目が集まっています!