夫婦は結婚後も愛し合っているのか?二人の心のかけ引きをベットシーンで演じる、大人の恋愛事情を描いたドラマ『義務と演技』
2021年8月7日 更新

夫婦は結婚後も愛し合っているのか?二人の心のかけ引きをベットシーンで演じる、大人の恋愛事情を描いたドラマ『義務と演技』

1996年10月からTBS系列で放送された、二組の夫婦関係を描くドラマ。原作は内館牧子の小説「義務と演技」で、夫は妻とのセックスを義務として行いて、それに応じる妻は演技で愛される。二組の夫婦が抱えている不安や悩みを、ベットシーンを交えて描き、男と女の性生活を見直す内容となっている。

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夫と妻のすれ違ってしまった気持ちからドラマが展開する

大倉家と武田家、二組の夫婦が抱えるセックス問題を、赤裸々描く。
90年代のドラマならではの、大胆なキスシーンやベッドシーンが多く、現在では放送されそうもない過激な演出があるドラマだ。
大浦龍宇一が演じる大倉謙次と、黒木瞳が演じる妻のみさきは、結婚7年目の幸せな家庭を築いていた。しかしこの夫婦は、セックスレスと言う問題を抱えている。いざとなると逃げる謙次と、自分から切り出せないみさき。表向きは円満な夫婦で、セックスレスだと言うこと以外は相手に不満がなく、今の関係を壊したくないために、お互いがその問題については言い出せずにいる。
一方の夫婦、浅野ゆう子が演じる武田祥子は、佐野史郎が演じる夫の芳彦の愛情に困っていた。芳彦は、妻を喜ばせるための義務でセックスを求めるが、それに対して祥子は、演技で応えていた。

原作は、内館牧子の同名ベストセラー小説

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二組の夫婦を通して描かれているのは、セックスレスや不倫。男女間の恋愛観や結婚観、セックスに対する考え方や感じ方の違いについて、本音が綴られている大人の危険なラブストーリー。
照明デザイナーの祥子は、謙次が勤務している東洋電器宣伝部に出入りしている。祥子と一緒に仕事をしたことで魅力を感じた謙次は、祥子と同じ香水をみさきにプレゼントする。
謙次は祥子を思い浮かべながらみさきを求め、みさきは喜びで応える。年に1回ほどのセックスですら、義務であり苦痛だと感じていた謙次だったが、祥子への好意でそれは一変してしまう。
セックスレスが解消されたことで、再び円満な夫婦関係が戻りつつあった頃、謙次が祥子と担当したイルミネーションのお披露目が行われた。みさきは娘と見学に行った先で祥子と会い、自分と同じ香水をつけていることに気がついた。

キャリアウーマンの祥子を浅野ゆう子が好演している

浅野ゆう子がデビューした頃の女性アイドルは、小柄が好まれていたため、長身のアイドルは少なかったようだ。
また、大人びたルックスだったことから、まだ中学生なのにも関わらずテレビドラマ「太陽にほえろ!」の内勤員役で出演していた。

不倫関係に陥ってしまう謙次と祥子。

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祥子が自分と同じ香水をつけていると気づいたみさきは、謙次との関係がうまく行かなくなる。
そんな時、謙次は祥子と愛し合ってしまう。会社では颯爽とした仕事ぶりで隙がないキャリアウーマンだが、ベットでの違った表情を見せる祥子に、謙次は心を奪われてしまう。そして不倫関係から抜け出せずにいた。
謙次と祥子の関係に気付いたみさきは、二人を別れさせるようと、祥子の夫である芳彦に会うことを決意する。
話を聞いてくれたものの、芳彦は信じてくれないどころか、二人の関係を壊して欲しいとお願いしたみさきの考えに対して、取り合ってくれる様子もなかった。
しかし、自分とのセックスの後、何事もなかったかのように平然と仕事をする祥子を見て、浮気を確信した。

二人の女性の間で揺れ動く謙次は大浦龍宇一

94年にフジテレビで放送されたドラマ『この世の果て』のオーディションに合格し俳優デビューを果たす。
映画やドラマに出演する一方、アニメ「ウルトラマンギンガ」UPGの隊長である、陣野義昭役など多方面で活躍する。

セックスレスに悩むみさきを演じたのは黒木瞳

81年に宝塚歌劇団に入団し、月組の娘役として活躍する。退団後は『化身』で映画主演デビューを果たし、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞する。

二組の夫婦がパートナーとの関係を見直す

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祥子の浮気の腹いせから、芳彦はみさきに浮気を提案する。その理由に納得できないみさきは断るが、執拗に関係を迫る芳彦は、みさきを裸にさせる。
謙次と別れた祥子は、芳彦に全てを話し許しを請うが、芳彦は離婚話を切り出す。一方、謙次とみさきは家庭が崩壊する危機を乗り越え、夫婦関係は修復されることとなった。
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