映画「スーパーの女」とは?
あらすじ
おかっぱ頭のスーパーマーケット大好き主婦・井上花子は、スーパー「安売り大魔王」で小学校時代の幼馴染・小林五郎とバッタリ再会する。
花子は「もう一つスーパーを見て欲しい」と五郎に言われ、ついて行った先のスーパー「正直屋」のダメぶりを五郎に愚痴るものの、迂闊にも五郎がその「正直屋」のオーナーだった。
五郎は、「安売り大魔王」に業績で水をあけられた腹いせに、酒に酔った勢いで「正直屋」を日本一にする夢を花子に語った。
五郎は花子の主婦としての視点から「正直屋」の悪いところを直すべくスーパーに入社を勧め、一度断られるが、花子は「安売り大魔王」の傲慢な商売振りにカチンときて「正直屋」に入社し、「安売り大魔王」と闘う事になる。
最初はスーパーのレジ係として勤務した花子だが、職人気質な人達がチーフに就いている各部門で問題が続発し、特に精肉部・鮮魚部とは事あるごとに対立する。
やがて実績を買われて副店長に昇進した花子は顧客の意見を聞き反映する試みを行い、製品のリパック(店頭に置いてあった製品を回収し再度ラップし、日付のラベルを貼り替えてまた店頭に置く事)の禁止を店舗会議で直訴し五郎も承諾させ、正直屋の商売方針を改善。
徐々に来る客も増えていった。かつて五郎が花子に語った「正直屋」を日本一にする夢を、利益や規模ではなくお客様への信用の面で目指すことになった。
via cube.969work.net
この映画は、映画に必要なすべてがある。
ヒューマンドラマ、正義、恋愛、コメディー、アクション、涙。
そのうえ、炸裂するガールズパワー(オバサンだけど)にやられる。
こんなに気持ちの良いカタルシスはない。
随所に伊丹作品らしさ満載 古き良きコメディ「スーパーの女」
スーパーにまつわるウンチクが次々と披露され、スーパーの裏側を伊丹監督作品らしいテイストで描かれた作品です。
via pds.exblog.jp
宮本信子が主人公で、津川雅彦の潰れかけスーパーを改革していくんですが、二人の出会いの場面が既にかなりフィクショナルというか、いかにも古いコメディっぽいんです。
これが許されたのが90年代までの良さだなと思います。
豪華キャストも個性を発揮!
キャストも豪華でみんな笑っちゃうくらいハマリ役。
井上花子(宮本信子)と小林五郎(津川雅彦)
両者共に独り身。仲良しだが、どうも恋愛には発展しない
ホテルでベットを共にしようとするが、花子が笑ってしまい失敗などのエピソード多数
伊丹作品で他にも夫婦役をこなす二人。コミカルな演技がお互いにハマります!!
両者共に独り身。仲良しだが、どうも恋愛には発展しない
ホテルでベットを共にしようとするが、花子が笑ってしまい失敗などのエピソード多数
伊丹作品で他にも夫婦役をこなす二人。コミカルな演技がお互いにハマります!!
via pds.exblog.jp
青果部チーフのキヨちゃん(三宅裕二、左)とレジ係チーフのイクヨちゃん(中、松本明子)
最初は言われた事だけたんたんと作業していたそれぞれの担当
だが、花子に乗せられ、生き生きと働き始める!
三宅と松本らしいも愛嬌のある役どころ
最初は言われた事だけたんたんと作業していたそれぞれの担当
だが、花子に乗せられ、生き生きと働き始める!
三宅と松本らしいも愛嬌のある役どころ
via setuyakun.com
伊丹十三の先見性が光った映画
最も大きな特色は、2000年の雪印集団食中毒事件を皮切りに相次いで起こった大規模な食品事故を機に社会的関心が高まった、食の安全や食品偽装といったテーマを、その数年前に既に描いていたという点である。
本編中の偽装シーン
via ameblo.jp
14年前の作品だけど、懐かしさよりもリアルさを感じました。食の安全をハッキリと指摘した内容だからだと思う。
「安売り大魔王」の社長が「輸入牛のええもんは和牛として売れ」って言うシーンがまさにそれ。食品偽装じゃありませんか。そうやってウソついて稼ぐなんて許せないわ。
数年前、相次いだ食品偽装を思い出しましたね。