サッカーボールといえば「モルテン」の「モルテンタンゴ」でした
株式会社モルテンは、明星ゴム工業(現・ミカサ)を退社した技術者らによって1958年に創立。2代目社長・民秋史也時代にアディダスと技術提携したことにより世界的なスポーツ用品メーカーとなる。
特にボールはバレーボールやバスケットボール、サッカーなどの国際大会などで公式球として使用されている他、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)へは1993年のJリーグの開始時より公式試合球(および用具)を独占供給する「エクイップメントサプライヤー契約」を締結する。
特にボールはバレーボールやバスケットボール、サッカーなどの国際大会などで公式球として使用されている他、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)へは1993年のJリーグの開始時より公式試合球(および用具)を独占供給する「エクイップメントサプライヤー契約」を締結する。
via stat.ameba.jp
当時のサッカー少年にとって、サッカーボールのマークはモルテンタンゴだったんじゃないでしょうか。
via stat.ameba.jp
「タンゴ」といえばアルゼンチン。
マラドーナがスーパースターだった時代ですね。
マラドーナがスーパースターだった時代ですね。
【マラドーナ】20世紀サッカー界の英雄はいまも健在! - Middle Edge(ミドルエッジ)
アルゼンチンの英雄マラドーナ。まだ日本でサッカーがマイナーだった時代、彼はすでに世界的ヒーローでしたよね。マラドーナモデルのスパイク持ってました!
モルテンタンゴシリーズ
タンゴ(Tango)はアディダスのサッカーボール。1978 FIFAワールドカップにおける公式試合球である。
名称とデザインの由来は開催国のアルゼンチンの音楽およびダンスのひとつであるタンゴが元となっている。
六角形の革20枚の部分に「三つの弧」を配置することによってボールの中に12の円が存在するように見せるというデザインはFIFAワールドカップの公式試合球において1998 FIFAワールドカップフランス大会で使用されたトリコロールまで20年に渡って踏襲されて使用された。
アディダスが提供しているFIFAワールドカップの他の公式試合球と同様に日本のモルテンが技術提供しており、製品もモルテンからアディダスへOEM供給された。なお日本国内ではリリース当初は「モルテン・タンゴ」として発売された。
派生タイプであるタンゴ・ムンディアルはUEFA欧州選手権1984で公式試合球として使用された。
なお「タンゴ」シリーズは現在でもアマチュアを中心に、世界中で使用され続けている。
2011年12月にアディダスがUEFA EURO 2012及びFIFAクラブワールドカップ2011公式試合球として発表した「タンゴ12」は久々にタンゴデザインを用いたものとなっている。
名称とデザインの由来は開催国のアルゼンチンの音楽およびダンスのひとつであるタンゴが元となっている。
六角形の革20枚の部分に「三つの弧」を配置することによってボールの中に12の円が存在するように見せるというデザインはFIFAワールドカップの公式試合球において1998 FIFAワールドカップフランス大会で使用されたトリコロールまで20年に渡って踏襲されて使用された。
アディダスが提供しているFIFAワールドカップの他の公式試合球と同様に日本のモルテンが技術提供しており、製品もモルテンからアディダスへOEM供給された。なお日本国内ではリリース当初は「モルテン・タンゴ」として発売された。
派生タイプであるタンゴ・ムンディアルはUEFA欧州選手権1984で公式試合球として使用された。
なお「タンゴ」シリーズは現在でもアマチュアを中心に、世界中で使用され続けている。
2011年12月にアディダスがUEFA EURO 2012及びFIFAクラブワールドカップ2011公式試合球として発表した「タンゴ12」は久々にタンゴデザインを用いたものとなっている。
ところで、一般的にサッカーボールといえば↓のようなイメージですよね。
モルテンタンゴのイメージが強い私たちですが、そもそもサッカーボールのデザインはどんな変遷をたどっているのでしょうか。
モルテンタンゴのイメージが強い私たちですが、そもそもサッカーボールのデザインはどんな変遷をたどっているのでしょうか。
そこで、FIFAワールドカップ公式球の歴史を振り返ってみます。
FIFAワールドカップ公式球(1970・1974)
テルスター
Telstar(テルスター)はアディダス製のサッカーボール。または同社のサッカー用シューズのブランド名である。
1970 FIFAワールドカップでの大会公式試合球であり、アディダスにとって初めてFIFAワールドカップに採用された試合球である。また、テルスターに改良が加えられ、1974 FIFAワールドカップで公式試合球に認定されたボールがTelstar Durlast(テルスター・デュラスト)である。
1960年代に日本のスポーツ用品メーカーモルテンが、当時ハンドボール用に作られたボールの技術を転用する形で、黒色の五角形の革12枚と白色の六角形の革20枚で構成された切頂二十面体のボールを登場させると、より球体に近いことと、土のグラウンドでも見分けられやすいということなどもあり瞬く間にサッカー選手に広まっていった。
アディダスは、この人気と利点に目をつけ、モルテンとOEM契約を結んでワールドカップの公式試合球としてこの切頂二十面体の構造を使用することにした。また、この時期が丁度カラーテレビが世界に普及しだした時期であり、大陸を超えた衛星中継も実用化(テルスター衛星)されるようになって、テレビ観戦する人々が、ボールをちゃんと見分けられるという点にも注目し、television starという意味をこめてボールのブランド名をTelstarと命名した。
なお、テルスターは天然皮革(牛革)製であり、雨が降ると水を含んで重たくなるという難点があった為、アディダスはテルスターをエナメル塗料により防水加工(デュラストコーティング)したテルスター・デュラストを1974 FIFAワールドカップに提供した。
テルスターの登場以来、サッカーボールといえば、黒色の五角形の革と白色の六角形の革の組み合わせであるといわれるまでにデザインが定着した。また、アディダス・モルテンはFIFAワールドカップの開催に合わせて、最先端の素材と技術によって作られたブランドを次々と発表し、今日まで連続でFIFAワールドカップの為に試合球を提供し続けている。
1970 FIFAワールドカップでの大会公式試合球であり、アディダスにとって初めてFIFAワールドカップに採用された試合球である。また、テルスターに改良が加えられ、1974 FIFAワールドカップで公式試合球に認定されたボールがTelstar Durlast(テルスター・デュラスト)である。
1960年代に日本のスポーツ用品メーカーモルテンが、当時ハンドボール用に作られたボールの技術を転用する形で、黒色の五角形の革12枚と白色の六角形の革20枚で構成された切頂二十面体のボールを登場させると、より球体に近いことと、土のグラウンドでも見分けられやすいということなどもあり瞬く間にサッカー選手に広まっていった。
アディダスは、この人気と利点に目をつけ、モルテンとOEM契約を結んでワールドカップの公式試合球としてこの切頂二十面体の構造を使用することにした。また、この時期が丁度カラーテレビが世界に普及しだした時期であり、大陸を超えた衛星中継も実用化(テルスター衛星)されるようになって、テレビ観戦する人々が、ボールをちゃんと見分けられるという点にも注目し、television starという意味をこめてボールのブランド名をTelstarと命名した。
なお、テルスターは天然皮革(牛革)製であり、雨が降ると水を含んで重たくなるという難点があった為、アディダスはテルスターをエナメル塗料により防水加工(デュラストコーティング)したテルスター・デュラストを1974 FIFAワールドカップに提供した。
テルスターの登場以来、サッカーボールといえば、黒色の五角形の革と白色の六角形の革の組み合わせであるといわれるまでにデザインが定着した。また、アディダス・モルテンはFIFAワールドカップの開催に合わせて、最先端の素材と技術によって作られたブランドを次々と発表し、今日まで連続でFIFAワールドカップの為に試合球を提供し続けている。
FIFAワールドカップ公式球(1978)
FIFAワールドカップ公式球(1982)
タンゴ・エスパーニャ
タンゴ・エスパーニャ(Tango España)はアディダスのサッカーボールで、1982 FIFAワールドカップにおける公式試合球である。1978 FIFAワールドカップ試合球「タンゴ」のマイナーチェンジ版。「エスパーニャ」はスペイン語でワールドカップ開催国・スペインを意味する。
改良点は縫い目を改善し、耐水性を上げた点。なおFIFAワールドカップ試合球で天然皮革を使用したのがこれが最後で、次の1986 FIFAワールドカップ試合球「アステカ」からは人工皮革を使用している。
改良点は縫い目を改善し、耐水性を上げた点。なおFIFAワールドカップ試合球で天然皮革を使用したのがこれが最後で、次の1986 FIFAワールドカップ試合球「アステカ」からは人工皮革を使用している。
FIFAワールドカップ公式球(1986)
アステカ
Azteca(アステカ)はアディダス社製のサッカーボールであり、1986 FIFAワールドカップ メキシコ大会に使用された公式球である。
アステカは従来の天然皮革(牛革)製試合球とは異なり、FIFAワールドカップで最初の人工皮革製試合球であった。人工皮革とすることによって硬い地面での使用に耐えうるようになり、雨天時での水の吸い込みがほとんど無くなるようになった。デザインは古代アステカ文明の壁画の装飾美術にちなんだものになっている。
アステカは従来の天然皮革(牛革)製試合球とは異なり、FIFAワールドカップで最初の人工皮革製試合球であった。人工皮革とすることによって硬い地面での使用に耐えうるようになり、雨天時での水の吸い込みがほとんど無くなるようになった。デザインは古代アステカ文明の壁画の装飾美術にちなんだものになっている。