急遽、岩田の勤める建設会社内にも「ジレンマン対策本部」が結成され、かくしてここに一大SEXバトルが繰り広げられることに・・・。
ついにはニセ者のジレンマンまで出現し、岩田の家族が人質に!果たしてその決着は?
ジレンマン公開の1979年、それはコメディ大流行の年だった!
本作が公開された1979年、それは正に「コメディ映画」大流行の年だったと言える。
実は、その前年の1978年11月3日に公開された、オムニバスのコメディ映画「ケンタッキー・フライドムービー」が話題となった辺りから、既に時代のニーズははコメディ映画へとシフトしていたのだが、何と言ってもこの流行に与えた影響が大きかったのは、この年の2月3日に公開されて若者を中心に予想外の大ヒットを記録した香港映画、「ミスター・ブー」だろう。
現に日本でも「ミスター・ブー」公開直後の3月31日に、「赤塚不二夫のギャグ・ポルノ 気分を出してもう一度」が、にっかつロマンポルノとして公開されているくらいだ。
ちなみに本作は、「ジレンマン」と同じく柄本明・ベンガル・小川亜佐美出演であり、実は柄本明とベンガルの映画デビュー作品でもある。
ちなみに本作は、「ジレンマン」と同じく柄本明・ベンガル・小川亜佐美出演であり、実は柄本明とベンガルの映画デビュー作品でもある。
その後、6月23日には東映で伝説のコメディ映画、「下落合焼とりムービー」が製作公開!更には同じく東映で「ドランクモンキー酔拳」も公開され、日本でのコメディ映画需要は頂点に!
こうして、絶好のタイミングである1979年10月6日に公開されたのが、本作「Mrジレンマン 色情狂い」だったというわけだ。
もちろん、本作にも「ミスターブー」からの影響が随所に見られ、ジレンマンの武器がヌンチャクだったり、社長役の綾田俊樹の「出っ歯」姿などは、その象徴だと言える。
しかし、本作最大の見所は、この綾田俊樹がスタントマン無しで挑んだカースタントシーンだ!
実際に公道で車を何台も走らせて、一歩間違うと大怪我を追いかねないこのシーン。果たして許可を取って撮影したのか?
当時の映画製作の自由度と熱気を感じる名シーンだと言える。
実際に公道で車を何台も走らせて、一歩間違うと大怪我を追いかねないこのシーン。果たして許可を取って撮影したのか?
当時の映画製作の自由度と熱気を感じる名シーンだと言える。