マンガでも描かれている通り、やはりその個性的な顔?が災いしてか、普通の音楽バンドには合わないと判断されることが多かった長さん。
厳しい生活と苦労の末、ついに長さんは自身の個性を最大限に生かす道である、「コミックバンド結成」へと進路を取ることになる。
そして結成されたのが、ザ・ドリフターズ!
その後再結成された新生ドリフターズのメンバーこそ、我々が良く知るドリフのメンバーだったのだ。
だが、舞台上での事故により、長さんが長期の入院を余儀なくされることに・・。
しかし長さんの不在を経験して初めてその重要さに気づいたことで、復帰後のドリフの絆はより固い物に!
意外に思われるかも知れないが、この時の志村けんはまだ24歳!リーダーのいかりや長介・高木ブーとは実に20歳の年齢差があった。
この志村けんという若い血の導入は、見事に大成功!この後のドリフの快進撃は、我々ミドルエッジ世代にとっては正にリアルタイムで体験したところだ。
テレビと平行して、東宝や松竹の主演映画でも活躍して来たドリフだったが、残念ながらこの年の年末に公開された松竹映画「正義だ!味方だ!全員集合!!」を最後にシリーズは終了。以後はテレビ出演をメインに大活躍することになる。
こうしてマンガの形を取って、当時の子供たちにも彼らの足跡が伝わっていた事実。これこそ正に、ミドルエッジ世代にとっての貴重な財産と言えるだろう。
最後に
1985年の「8時だョ!全員集合」放送終了まで、我々ミドルエッジ世代を大いに笑わせてくれた長さんだったが、後年はテレビドラマ「独眼竜正宗」への出演で俳優としてブレイク、1991年黒澤明監督の「夢」への出演を皮切りに、映画俳優としても高い評価を得ることになった長さん。中でも記憶に残るのは、フジテレビの人気ドラマ「踊る大走査線」での和久さん役だろう。
俳優以外にも、舞台やレポーターなど様々な分野でその才能を発揮した長さんだが、中でも異色だったのは実写映画「ポパイ」でのポパイの吹替え!これが意外に良く似合っていてビックリ!実はこの実写版「ポパイ」、ビデオ発売のみで未だにDVD化されていないのが残念!
残念ながら2004年に72歳で他界されてしまった長さん。
だが、今でも全盛期のコントや役者として出演された映像により、その雄姿を我々の前に見せてくれている。
今年の年末年始は、お家で久しぶりにドリフの全盛期のコントを見返してみては?
そして再結成したのが、我々の良く知っているあのメンバー!