このような規制強化の結果、廃業したアダルト系事業者も多くいましたが、彼らも生き残りをかけていたのでしょう。今度は国際電話回線を使い着信国側の通信会社からの払戻しを利益とする状況まで現れてきました。
その後は、ダイヤルQ2回線を利用する情報提供事業者はパソコンの有料サポートなどのテレフォン相談サービスや募金を目的としたものなどが多くなったが、一般番号でプロバイダなどの利用目的で、実際はアダルトコンテンツの提供など利用目的を偽るケースや、ダイヤルアップ接続の電話番号をダイヤルQ2番号に書き換えてしまうソフトウェアを知らないうちにダウンロードさせて、ダイヤルQ2番号に接続させる行為が後を絶たず、・・・(以下略)
この後、1998年(平成10年)頃からはいよいよ監視が強化され、悪質業者には情報料を支払わないようにしたり、
2002年(平成14年)1月23日からは、一般向け番号への発信にも、パスワード制が導入されました。
これと同時に公衆電話からのQ2への接続ができなくなりました。
2002年(平成14年)1月23日からは、一般向け番号への発信にも、パスワード制が導入されました。
これと同時に公衆電話からのQ2への接続ができなくなりました。
2003年(平成15年)には、他人のダイヤルQ2無断利用について、その通話料の5割を超える部分について支払を請求することは許されないとした最高裁判決があった。
以上の様に規制、監視が厳しくなり、Q2回戦の利用は激減し、限られた用途に特化していくことになります。
ダイアルQ2の終焉
爆発的に拡大したQ2回線でしたが専らアダルト系の業者がほとんどでしたのでこの後の先細りは当然の事だったでしょう。
インターネットの普及などにより利用者が減少しているため、2011年(平成23年)11月15日に同年12月15日をもって新規受付を終了、2014年(平成26年)2月28日をもってサービス終了することが発表された。これはNTT東西で1991年のピーク時には約8500もの番組から、サービス終了発表時には35まで減少しており、減少が続くと予想されたからである。