はじめに
本来は・・・
NTTとしてはニュースやテレフォン相談のような一般サービスに利用されることを想定していたらしいです。
ところが・・・
サービス開始してほどなく、成人向け情報提供業者たちが「これは使える!」と気づいたのでしょう。一気にこのサービスを使った商売をあちらこちらで立ち上げ(それも爆発的な勢いで!)1991年には社会問題にまで発展?していました。
テレフォンクラブとは、電話を介して女性との会話を斡旋する店。通称テレクラ。おおよそ、個室で女性から店に電話がかかってくるのを待ち、その女性との会話を楽しむもの。個室にはティッシュペーパーが配置するなどされており、怪しげな行為が行われる場合もある。基本的にはそれだけなのであるが、女性との交渉次第では機会を改め店の外でデートを行うことも可能である。
一部掲載に不都合な文章は割愛させていただきました。
男女の出会いや交際を目的としたもので1990年代に若者の間で人気となった。 名称は男女が二人きりになる、デートするという意味の当時の若者の俗語であったツーショットに由来し、サービス利用者間で気に入った同士の男女は二人だけで会話することができた。当初の仕組みは男性がNTTによる情報料金課金回収代行サービスであるダイヤルQ2回線から電話し(通話料を除いて1分100円の情報提供利用料金)女性はフリーダイヤルを通じて結線されていた。男女ともにプッシュ操作で通話相手が変更できた。
ダイヤルQ2の登場により自宅の電話からも気軽に利用できる事から人気が高まった。
一部を抜粋
このツーショットダイヤルは自宅の電話でもOK!というところから人気が衰えず、2000年代以降も盛んに営業していましたね。僕も実は「ナンパ出来んじゃない?」などと不埒な考えで使ったことがあります。(恥)
さぁ大変だ!
課金料金上限一杯の3分300円という料金設定でこのような業者が氾濫したことによって高額な(数十万円)などという電話料金の請求書がNTTから送られてくるケースが多発してしまいました。
via www.facebook.com
via www.facebook.com
こんなことからNTTも考えました。
規制に乗り出す
1991年からNTTは情報提供事業者の電話回線の利用企画書のチェックを厳しくし、ツーショットダイヤルをしている事業のQ2回線利用契約を更新しないといった規制を強化し始めました。この頃、裏取引でQ2回線の高額な価格でのやり取りがすすんでいましたが・・・
規制が始まって6年後の雑誌広告が公然とまかり通っていました。手を変え品を変えてこの手の業者は脈々と営業を続けていたのです。
さらに1995年(平成7年)11月1日からは以下のような方策が採られた。なお、当時NTTの電話交換機はデジタル化途上で、未デジタル化地域ではこの方策を採ることができないため、すべてのダイヤルQ2への発信ができなくなった(実際にサービスが提供されている番号でも「現在使われておりません」のアナウンスが流れた)。
電話番号の分割。0990-3をアダルトに、0990-5・6を一般にする。5と6の違いは情報料金による区分。
アダルト向けダイヤルQ2への発信にはパスワード制を導入して、パスワードを設定しない限り発信できなくした(それ以前に、ダイヤルQ2への発信自体を停止することもできたが、一般情報内容も利用できなくなるためあまり使われていなかった)。
情報料金に1回○円の定額制を導入。従来は3分間○円の従量制しかなかった。
提供内容の審査を厳格化。
情報料の課金開始は着信後すぐには行わず、冒頭で番組名・情報提供者名(回線の名義人)のガイダンスが流れた後に「ピー」という音が鳴ると課金が開始されるようにした。