スー・リオン‐『ロリータ』(1962年)
ロリータコンプレックス通称「ロリコン」の語源となったことでも知られるウラジーミル・ナボコフ著の小説『ロリータ』。1962年に映画化された同作で、少女性愛者ハンバート・ハンバートが惹かれる蠱惑的な少女・ドローレス・ヘイズ、通称「ロリータ」を演じたのは、スー・リオン。
あどけなさの中にもどこか妖艶な色気のあるロリータを熱演し、一躍、脚光を浴びることに。しかし、その後は躁鬱病で結婚・離婚を繰り返し、殺人罪に問われている男と恋に落ちたりと、映画さながらの破天荒な人生を送りました。
あどけなさの中にもどこか妖艶な色気のあるロリータを熱演し、一躍、脚光を浴びることに。しかし、その後は躁鬱病で結婚・離婚を繰り返し、殺人罪に問われている男と恋に落ちたりと、映画さながらの破天荒な人生を送りました。
via ja.wikipedia.org
オリビア・ハッセー‐『ロミオとジュリエット』(1968年)
これまで幾度となく映画化され、たぶん、私たちが生きている間にもまた何度かその時々の人気俳優を起用して映画化されるであろう『ロミオとジュリエット』。1968年公開版でヒロイン・ジュリエットを演じていたのが、ご存じ、オリビア・ハッセーです。
彫刻のように秀麗な目鼻立ちに、どこか憂いを帯びた瞳、そして可憐な唇…。シェイクスピアが描く中世ヨーロッパの世界からそのまま飛び出してきたかのような見目麗しき容姿でジュリエット役を好演し、世の男性を虜にしました。
彫刻のように秀麗な目鼻立ちに、どこか憂いを帯びた瞳、そして可憐な唇…。シェイクスピアが描く中世ヨーロッパの世界からそのまま飛び出してきたかのような見目麗しき容姿でジュリエット役を好演し、世の男性を虜にしました。
via www.suruga-ya.jp
この1968年版『ロミオとジュリエット』のヒットにより、日本でも大人気だったオリビアは、1970年代後半にカネボウ化粧品のCMへ出演。そのCM中流れる『君は薔薇より美しい』を歌っていたのが、布施明でした。たったこれだけのわずかな接点を巧みに駆使して、この世紀の美女をモノにした布施に、日本中から賞賛と羨望の声が上がったもの無理ありません。
なお、布施と離婚後に再婚したアメリカ人ミュージシャンのデヴィッド・アイズリーとの間に設けた長女・インディア・アイズリーも、若き日のオリビアを彷彿とさせる美女として知られています。
なお、布施と離婚後に再婚したアメリカ人ミュージシャンのデヴィッド・アイズリーとの間に設けた長女・インディア・アイズリーも、若き日のオリビアを彷彿とさせる美女として知られています。
via www.amazon.co.jp
トレイシー・ハイド‐『小さな恋のメロディ』(1971年)
1970年代のロンドンに住む、中産階級出身の少年・ダニエルと労働階級の少女・メロディ。周囲の規律を重んじる教師や厳格な大人たちの目を掻い潜り、淡い恋を成就させようと奮闘する2人の姿が描かれている同作は、不朽の名作として知られています。
劇中に流れるビージーズの『First of May(邦題:若葉のころ)』の歌詞をそのまま映像に表現したかようなの美しい世界観は、今も多くの人の心を掴んで離しません。
劇中に流れるビージーズの『First of May(邦題:若葉のころ)』の歌詞をそのまま映像に表現したかようなの美しい世界観は、今も多くの人の心を掴んで離しません。
若葉のころ/ビージーズ
via www.youtube.com
同作で表現されているのは、子供たちの大人からの独立戦争であり、そして、誰もが通る美しく儚い初恋の記憶。その淡い原風景の象徴として君臨するのが、メロディ役のトレイシー・ハイドです。
via www.ebay.com
多くの美少女子役がそのまま女優へとキャリアアップする中で、彼女は学業優先のために一度女優を引退。その後、80年代に復帰していますが、またすぐに引退し、58歳になった今は夫や子供に囲まれながら平穏に暮らしているとのこと。
ということで、ハリウッドセレブになってゴシップで晩節を汚すこともなく、整形手術のし過ぎで面影がなくなることもなく、永遠に11歳のメロディのまま、人々に記憶され続けることに成功したのでした。
ということで、ハリウッドセレブになってゴシップで晩節を汚すこともなく、整形手術のし過ぎで面影がなくなることもなく、永遠に11歳のメロディのまま、人々に記憶され続けることに成功したのでした。
ブルック・シールズ‐『プリティ・ベイビー』(1978年)
タブー視される少女売春をテーマにした『プリティ・ベイビー』。舞台は、1917年アメリカのニューオリンズの高級娼館。当時12歳だった女優・ブルック・シールズが無邪気な少女娼婦・ヴァイオレットを熱演。この演技が評価され、彼女は一躍、子役スターとなったのでした。
クリスティーナリッチ‐『アダムス・ファミリー』(1991年)
子役が周りの大人たちから「かわいい」ともてはやされることにより、可愛い子であろうとする意志が働き、結果、無自覚のうちに成長ホルモンの分泌が抑制され、低身長・童顔のまま大人になるというのは、有名な話。日本では安達由実がその典型といえるでしょう。
映画『アダムス・ファミリー』のクリスティーナリッチも、そんな童顔のまま大人になった子役上がり女優の一人。『バッファロー'66』や『スリーピー・ホロウ』などでの名演によって、今やすっかり演技派女優としての名声を手に入れた彼女ですが、同作でウェンズデーを演じていた時はまだあどけなさの残るハイティーンの少女でした。
映画『アダムス・ファミリー』のクリスティーナリッチも、そんな童顔のまま大人になった子役上がり女優の一人。『バッファロー'66』や『スリーピー・ホロウ』などでの名演によって、今やすっかり演技派女優としての名声を手に入れた彼女ですが、同作でウェンズデーを演じていた時はまだあどけなさの残るハイティーンの少女でした。
via hero.wikia.com