「独眼竜政宗」が放送された経緯
「独眼竜政宗」が放送されたのは1987年(昭和62年)です。
それまでの3年間、1984年から1986年は近代を舞台にしたドラマが放送されていました。1984年は第二次世界大戦を扱った「山河燃ゆ」、1985年は明治生まれの人物を主人公にした「春の波涛」、1986年は終戦後を舞台にした「いのち」です。
大河ドラマが近代になった代わりに水曜日に「NHK新大型時代劇」というドラマ枠ができ、こちらは好調でした。
「いのち」は視聴率も悪くなかったのですが、舞台が現代のため「連続テレビ小説と変わらない」といわれていました。やはり大河ドラマといえば歴史もの、というイメージが強かったんでしょうね。そこで近代シリーズは3作で終了となったのです。
そこで1988年は「徳川家康」以来4年ぶりに時代劇のドラマとして「独眼竜政宗」が放送されたんです。
満を持しての登場という感じですよね。平均視聴率は39.7%で2021年現在、大河ドラマの視聴率トップです。やはり視聴者の求めていたのはこれだったんでしょうね。この後高視聴率が続き「大河ドラマ全盛期」と呼ばれる時代がやってきます。
それまでの3年間、1984年から1986年は近代を舞台にしたドラマが放送されていました。1984年は第二次世界大戦を扱った「山河燃ゆ」、1985年は明治生まれの人物を主人公にした「春の波涛」、1986年は終戦後を舞台にした「いのち」です。
大河ドラマが近代になった代わりに水曜日に「NHK新大型時代劇」というドラマ枠ができ、こちらは好調でした。
「いのち」は視聴率も悪くなかったのですが、舞台が現代のため「連続テレビ小説と変わらない」といわれていました。やはり大河ドラマといえば歴史もの、というイメージが強かったんでしょうね。そこで近代シリーズは3作で終了となったのです。
そこで1988年は「徳川家康」以来4年ぶりに時代劇のドラマとして「独眼竜政宗」が放送されたんです。
満を持しての登場という感じですよね。平均視聴率は39.7%で2021年現在、大河ドラマの視聴率トップです。やはり視聴者の求めていたのはこれだったんでしょうね。この後高視聴率が続き「大河ドラマ全盛期」と呼ばれる時代がやってきます。
「独眼竜政宗」のキャスト
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「独眼竜政宗」のキャストは以下の通りです。
伊達政宗:渡辺謙(幼年時代:藤間遼太 少年時代:嶋英二)
伊達照宗(政宗の父):北大路欣也
保春院(ほしゅんいん)(政宗の母):岩下志麻
愛姫(めごひめ)(政宗の正室):桜田淳子(少女時代:後藤久美子)
伊達小次郎(政宗の弟):岡本健一(少年時代:山ノ井隆信)
猫御前(ねこごぜん)(政宗の側室):秋吉久美子
五郎八姫(いろはひめ)’(政宗の長女):沢口靖子(少女時代:塙紀子)
伊達忠宗(政宗の次男):野村宏伸(少年時代:小林正幸)
伊達成実(政宗の家臣):三浦友和(少年時代:山上隆)
伊達実元(成実の父):竜雷太
片倉小十郎(政宗の守役):西郷輝彦(少年時代:江川芳文)
鬼庭左月(伊達家の重臣):いかりや長介
最上義光:原田芳雄
豊臣秀吉:勝新太郎
石田三成:奥田瑛二
徳川家康:津川雅彦
登場人物はイメージからキャスティングしたそうですが、新人俳優からベテラン俳優、アイドル、芸人と幅広いキャスティングですね。今見ても面白そうなので人気が出たのが分かります。
元々主演は西城秀樹さんをキャスティングしていたのですが、辞退されたため渡辺謙さんが抜擢されました。
渡辺謙さんは「山河燃ゆ」以来二度目の大河出演です。この頃渡辺謙さんは新進気鋭の俳優で、この作品がきっかけで国民的俳優となりました。
伊達政宗ははまり役だったのですが「渡辺謙=伊達政宗」のイメージが付きすぎてしまい、その後は苦労もされたのだとか。「ラストサムライ」でアカデミー賞の助演男優賞候補になった時「これでやっと伊達政宗から解放されるかな」と話していたそうです。
渡辺謙さんは1986年の連続テレビ小説「はね駒」に出演されていて「目がいい」といわれて抜擢されました。この作品では実際に右目を閉じて演技をしていたため、色々と苦労されたそうです。本番中にひっくり返った故tもあるのだとか。片目で演技をするなんてさすがプロという感じですよね。
脚本のジェームス三木さんは、俳優陣が豪華すぎて困ったこともあったそう。勝新太郎さんと岩下志麻さんのクレジットに順番を付けられないといいい、2人が同じ回に登場しないように脚本を書いたそうです。なかなかない苦労ですよね。
伊達政宗:渡辺謙(幼年時代:藤間遼太 少年時代:嶋英二)
伊達照宗(政宗の父):北大路欣也
保春院(ほしゅんいん)(政宗の母):岩下志麻
愛姫(めごひめ)(政宗の正室):桜田淳子(少女時代:後藤久美子)
伊達小次郎(政宗の弟):岡本健一(少年時代:山ノ井隆信)
猫御前(ねこごぜん)(政宗の側室):秋吉久美子
五郎八姫(いろはひめ)’(政宗の長女):沢口靖子(少女時代:塙紀子)
伊達忠宗(政宗の次男):野村宏伸(少年時代:小林正幸)
伊達成実(政宗の家臣):三浦友和(少年時代:山上隆)
伊達実元(成実の父):竜雷太
片倉小十郎(政宗の守役):西郷輝彦(少年時代:江川芳文)
鬼庭左月(伊達家の重臣):いかりや長介
最上義光:原田芳雄
豊臣秀吉:勝新太郎
石田三成:奥田瑛二
徳川家康:津川雅彦
登場人物はイメージからキャスティングしたそうですが、新人俳優からベテラン俳優、アイドル、芸人と幅広いキャスティングですね。今見ても面白そうなので人気が出たのが分かります。
元々主演は西城秀樹さんをキャスティングしていたのですが、辞退されたため渡辺謙さんが抜擢されました。
渡辺謙さんは「山河燃ゆ」以来二度目の大河出演です。この頃渡辺謙さんは新進気鋭の俳優で、この作品がきっかけで国民的俳優となりました。
伊達政宗ははまり役だったのですが「渡辺謙=伊達政宗」のイメージが付きすぎてしまい、その後は苦労もされたのだとか。「ラストサムライ」でアカデミー賞の助演男優賞候補になった時「これでやっと伊達政宗から解放されるかな」と話していたそうです。
渡辺謙さんは1986年の連続テレビ小説「はね駒」に出演されていて「目がいい」といわれて抜擢されました。この作品では実際に右目を閉じて演技をしていたため、色々と苦労されたそうです。本番中にひっくり返った故tもあるのだとか。片目で演技をするなんてさすがプロという感じですよね。
脚本のジェームス三木さんは、俳優陣が豪華すぎて困ったこともあったそう。勝新太郎さんと岩下志麻さんのクレジットに順番を付けられないといいい、2人が同じ回に登場しないように脚本を書いたそうです。なかなかない苦労ですよね。
大河の常識を変えた斬新な演出も!
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「独眼竜政宗」はキャスティング以外にも様々な工夫をされていて今までの大河の常識を変えています。
まずはオープニング。それまでのオープニングは風景などを映し出したものが多かったのですが、「独眼竜政宗」では青いトンネル風の風景の中に伊達政宗に扮した渡辺謙さんが登場し、レーザー光線や、逆光撮影など特殊効果を使った演出をされています。その時変わり兜をかぶっていたのですが、それはすべてレプリカではなく本物でした。
ハイテクな演出ですが昔の本物を使っているというのがまたいいですね。
このテーマソングも有名になり、今では他局で伊達政宗を特集するときなども使われています。伊達政宗といえばこの曲、というほど沁みついているんですね。
また、今ではオープニングの前に史実を説明するのが定番ですが、それが定着したのはこの「独眼竜政宗」なんです。今までも「獅子の時代」で同じ手法を使っていましたが、定着したのはこの作品からだったんですね。確かに最初に説明があると、歴史に詳しくない人でもドラマに入りやすいですね。
また、最も斬新な演出として伊達政宗本人の遺骨が映し出されました。1974年に発掘されたもので奇跡的に残っていたんです。これを第一話で紹介、そして最終回で発掘現場の映像と頭蓋骨が映し出され物語が終わりました。
こうした斬新な演出や計画もこのドラマの人気の秘密なんでしょうね。
まずはオープニング。それまでのオープニングは風景などを映し出したものが多かったのですが、「独眼竜政宗」では青いトンネル風の風景の中に伊達政宗に扮した渡辺謙さんが登場し、レーザー光線や、逆光撮影など特殊効果を使った演出をされています。その時変わり兜をかぶっていたのですが、それはすべてレプリカではなく本物でした。
ハイテクな演出ですが昔の本物を使っているというのがまたいいですね。
このテーマソングも有名になり、今では他局で伊達政宗を特集するときなども使われています。伊達政宗といえばこの曲、というほど沁みついているんですね。
また、今ではオープニングの前に史実を説明するのが定番ですが、それが定着したのはこの「独眼竜政宗」なんです。今までも「獅子の時代」で同じ手法を使っていましたが、定着したのはこの作品からだったんですね。確かに最初に説明があると、歴史に詳しくない人でもドラマに入りやすいですね。
また、最も斬新な演出として伊達政宗本人の遺骨が映し出されました。1974年に発掘されたもので奇跡的に残っていたんです。これを第一話で紹介、そして最終回で発掘現場の映像と頭蓋骨が映し出され物語が終わりました。
こうした斬新な演出や計画もこのドラマの人気の秘密なんでしょうね。
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