2017年12月1日 更新
「ケンタッキー」だけじゃ無い!覚えてますか?懐かしのフライドチキン・チェーン店の数々!
クリスマスシーズンも近いこの時期、日本人のクリスマスの食卓に欠かせない物と言えば、やっぱり「フライドチキン」!ケンタッキーの他にも様々な「フライドチキン」のチェーン店が日本に存在したのをご存知だろうか?懐かしのフライドチキン・チェーン店を振り返ってみよう!
チャーチズ・フライドチキンのセット
「教会」の名前が付いた、いかにもアメリカン・テイスト溢れるこちらのお店は、1971年に日本初上陸したダンキン・ドーナッツが、続いて日本でスタートさせたフライドチキンの専門チェーン店。その発祥はアメリカのテキサス。
当時の雑誌の記事写真からも分かる様に、中にはダンキンドーナッツと併設していた店舗もあったほど。スイーツとフライドチキンが両方買えるこの形態なら、ケンタッキーのファミリー層と十分競合出来るのでは?と思われたのだが・・・。
残念ながら、バブルの崩壊と共に日本から撤退することになったチャーチズ。
現在では、コンビニの店頭でドーナツとフライドチキンが同時に買えることを考えると、ダンキンドーナツのこの戦略、実は時代を先取りしていたと言えるかも知れない。
その2:ゴールデン・スキリット・フライドチキン
ゴールデン・スキリット・フライドチキン店舗
ゴールデン・スキリット・フライドチキン店内メニューの写真
こちらは1977年の12月に、アメリカから日本に初上陸したチェーン店。アメリカでの発祥は、実に1964年まで遡る。
渋谷などに店舗展開していてビールも販売するなど、ファミリー層向けのケンタッキーとは違い、大人向けのお店として独自の展開をしていた、ゴールデン・スキリット・フライドチキン。
女性やファミリー層に人気でテイクアウトが多いケンタッキーとは、ターゲット層も競合せず共存展開していけると思ったのだが・・・。残念ながら、こちらもバブル崩壊と共に日本より撤退してしまっている。
最後に
ところで、ハンバーガーや宅配ピザに比べ、これ程までフライドチキン店が生き残れなかったのは何故だろう?
実は、ケンタッキーを利用する際、個人的にいつも感じていたことがある。それは、かなりの確率でテイクアウトするお客さんや家族連れが多い!という点だ。
確かに「チキンフィレサンド」や「ツイスター」というハンバーガー的メニューがあるお陰で、店内でセットを食べることにさほど抵抗感は無いが、女性にとって骨付きチキンにかぶり付く姿は、牛丼以上に人には身られたくは無い姿かも?
それに加えて、やはり日本人の食の嗜好には、ご飯やパンなどの炭水化物が必須!ということなのだろう。あくまでもチキンがメインで主食感が乏しいフライドチキンでは、他の競合ファーストフード店との競争は不利だったと言えるかも知れない。
そこでアメリカ人向けの内容と量を日本人向けに変更し、食べたい量を選べるメニューの充実や、パーティバーレルでの家族向け販売など、ケンタッキーが日本人向けに打ち出した戦略こそが、日本市場で生き残れた要因の一つだったのではないか。
こうして振り返ってみると、やはりケンタッキーの勝利の最大要因は、そのイメージ戦略と印象的なマスコットキャラクターの存在にあると言える。町中や店頭で嫌でも目立つ、カーネルおじさんの等身大フィギュアのインパクト!
マクドナルドのキャラクター「ドナルド」と並んで、日本人のキャラ好きを上手く掴んだその戦略は大成功!残念ながらモデルとなったカーネル・サンダース氏は、3回目の来日を果たした1980年5月から半年後の1980年12月に90歳で亡くなってしまったが、このフィギュアのお陰で在りし日の姿を今でも店頭で見ることが出来る。
ちなみに2009年の3月、例の阪神優勝の年に道頓堀川に投げ込まれたカーネル人形が、実に24年ぶりに引き上げられたことを覚えておいでの方も多いのでは?当時の各メディアでも大々的に取り上げられたが、この余りに変わり果てたカーネル人形の姿!今見ても、殆どホラー映画にしか見えない・・・。
ボージャングルスの店舗
ちなみに現在アメリカで人気なのは、ボージャングルスというチェーン店。ノースカロライナ州でスタートしたチェーン店は現在全米で700店舗を数える成長株だそうだが、果たして日本でその味を楽しめる日がやって来るのだろうか?
もはやクリスマスイブに、ケンタッキーの店頭に行列する姿は、完全に年末の風物詩と化している現代の日本。果たして、これら70年代に存在した各チェーン店では、いったいどれだけの味の違いがあったのだろう?
そんなことに思いを馳せながら、今夜は久しぶりにフライドチキンなど食べてみては?
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