何も考えずに体が勝手に動く究極のダンス・ミュージック、スライ&ザ・ファミリー・ストーン
2016年8月23日 更新

何も考えずに体が勝手に動く究極のダンス・ミュージック、スライ&ザ・ファミリー・ストーン

乗りに乗っていた60年代後半から70年代前半のスライ&ザ・ファミリー・ストーンは、従来のR&Bにロックンロールを融合させ、クラシックやジャズなども取り込み独創的なスタイルを確立しました。曲を知らなくても勝手に体が踊りだしてしまうこと間違いありません!

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Sly & The Family Stone - Everyday People

今聴いても十分素晴らしい楽曲ですが、こうして今風のビジュアルをつけて聴いてみると、なおさら古さを感じさせませんね。

因みに、「エヴリデイ・ピープル」のB面だった「シング・ア・シンプル・ソング」も1969年3月に全米89位になっています。

Sly And The Family Stone Sing A Simple Song

そして、いよいよアルバム「スタンド!」の登場です。
スタンド!

スタンド!

1969年リリース
闘争を叫び、希望を謳う「ハレ」のスライが堪能できる一枚。
極上のファンクであり、超高性能ロックンロールであり、ダンスミュージック。
黒人音楽を全方位的に解放したスライが、ポップミュージック史にその名を刻む巨大な一歩です。
マイルス・デイビスをして擦り切れるほど聴いたという程のアルバム。
アルバム「スタンド!」は全米13位となり、当時の売り上げ枚数300万枚と1960年を代表するアルバムのひとつです。

タイトル・ナンバーは1969年10月にシングル・カットされ全米22位となりました。

Sly & The Family Stone "Stand!" LIVE on U.S. TV 7/74

因みに、この曲「スタンド!」を後年プリンスがカバーしています。こちらもまた素晴らしいですね。

Prince stand sly and the family stone cover

1969年10月には、「ホット・ファン・イン・ザ・サマータイム」が全米2位となる大ヒットを記録しています。

Sly and the Family Stone Hot Fun In The Summertime - 1969

Since the 1970s

1970年に入ってもスライ&ザ・ファミリー・ストーンの好調は続き2月に発売された「サンキュー」は2曲目の全米ナンバー・ワンに輝きました。
サンキュー

サンキュー

Thank you / Sly & the Family Stone LIVE ! on soul train

サンキュー
そして、1970年6月に発売されたシングル「アイ・ウォント・トゥ・テイク・ユー・ハイヤー」。全米38位と大きなヒットにこそなりませんでしたが、ファンクを代表する大傑作ナンバーです。

Sly & The Family Stone - I Want to Take You Higher (Live 1973)

スライ・ストーンは、以降徐々にドラッグに侵されていき、まともな音楽活動が出来なくなっていきます。
しかしその中で、1971年には世紀の名盤「暴動」を作り上げます。ドラム・マシンを多用した、それまでとは大きく印象の違う、何とも例えようのない、それでいて聴く者の耳を奪ってしまう不思議なサウンド持ったアルバムです。

「暴動」は、多くの人に大きな影響を与えた偉大なアルバムですが、それまでのスライ&ザ・ファミリー・ストーンが持っていた陽気で前向き、特にライブでのその素晴らしさは何ものにも代えがたい魅力です。

最後にその素晴らしさを今一度ご紹介します。
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