和歌山毒物カレー事件(わかやま どくぶつカレーじけん)とは、1998年(平成10年)7月25日夕方に和歌山県和歌山市の園部地区で行われた、夏祭りにおいて提供されたカレーに毒物が混入された事件である。主婦が犯人として逮捕され、2009年(平成21年)5月18日には、最高裁判所にて死刑が確定したが、無実を訴え再審請求中。
主なキャスト
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ストーリー
とある保険会社に勤務する若槻(内野聖陽)は、毎日のようにお客からのクレームを対応するという神経をすり減らすような日々を送っていた。ある日、菰田重徳(西村雅彦)という契約者に呼ばれ、彼の家へと向かう。そこで重徳の義理の息子の首吊り死体を発見する。警察は自殺と判断し、若槻の会社は保険金を払う事を決定する。しかし、若槻は彼の家庭に何かよからぬ計画を感じ取り、独自に調査を開始するのだった。
すると、重徳の妻である幸子と重徳は、保険金のためなら自ら指を切り落すような異常な人間である事を知る。心理学の専門家・金石に菰田夫妻のプロファイリングを依頼したところ、彼らは心がない人間(サイコパス)であるとの判断を下す。若槻はなるべく菰田夫妻とは関わり合わないようにしようと決意する。
しかしその金石が何者かに惨殺され、さらに重徳が自ら両腕を切り落とすという事態を迎えると、さすがの若槻も部外者ではいられなくなってくる。悪質な契約者に対応する専門家である潰し屋・三善(小林薫)を幸子の元に派遣して様子を見るが、逆に三善は幸子の返り討ちにあい、同じように惨殺されてしまう。さらに激怒した幸子はついには若槻の自宅に侵入、若槻の彼女を拉致するのだった。
自身の彼女を救うために幸子の家へと向かった若槻は、彼女を救う事が出来るのだろうか…
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菰田夫婦
始まりは昭和生命にかかってきた1本の問い合わせ電話。「自殺しても保険金が入るのか?」との女性の声。電話を受けた若槻は、女性が自殺をするのではないかと勘違いし、死なないよう説得する。女性は若槻の名前だけ聞いて電話を切った。
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自殺(?)した子供の第一発見者となってしまう若槻
翌日、菰田という男性から保険の相談とのことで若槻を指名した電話が入る。自宅に向かうと挙動不審な菰田に違和感や不安感を覚える若槻。息子が隣の部屋にいる筈だから襖を開けてくれと頼まれ、開けると、そこには菰田の息子の和也が首を吊っていた。
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毎日のように「保険金はいつ出るんだ?」と聞きに来店する菰田
息子が死んだ翌日から毎日のように夫婦で入れ替わりに若槻指名で来店する菰田夫婦。暴れたり、怒鳴ったりするわけではなく、ひたすら「困った」「そうか、まだなのか」を繰り返すだけだった。とうとう、自分の指を噛み千切ろうとする自傷行為にまでおよぶ。あきらかに不審な夫婦を前に、若槻は独自で捜査を始める。
菰田夫婦の過去
偶然パチンコ屋で菰田幸子と再会した小学校の同級生。現在は昭和生命の外交員。
菰田を調べてみると、通称「指狩り族」と呼ばれる保険金詐欺の疑いがみられた。「指狩り族」とは、自分の手足の指などを切断し障害保険金を騙し取る連中をさす言葉だった。菰田夫婦に保険を勧めた外交員から話を聞くと、夫の方は小学6年の時の遠足で同級生を殺したんではないか?という疑いをかけられていた。その時の彼のアリバイを証言したのは妻の幸子だった。
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菰田夫婦の当時の担任教師(小林トシ江)に2人が書いた作文を見せてもらう若槻
2人と外交員の大西が通った小学校で、当時の担任教師に会うことができた。クラスで書いた作文「夢」は、将来の夢ではなく、寝ているときに見た夢を書かせたという。
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それをコピーして帰宅する若槻は、大学勤務の恋人の恵に犯罪心理学の専門の教授金石(桂憲一)を紹介される。作文を読み、菰田の夫の方に興味をもった金石は独自で菰田に近づく。そして若槻に言うのだった。「あの男はあなたを殺す危険性がありますよ。サイコパスにはごく普通の人の論理が通用しないんだ」
…とうとう、菰田夫婦に子供の保険金が支払われた。
…とうとう、菰田夫婦に子供の保険金が支払われた。
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