OVA【プロジェクトA子完結編】A子やB子・C子の三角関係にKくんと安土先生も参戦！

1986年に公開された劇場版アニメ『プロジェクトA子』。その後も、OVAシリーズとして続編が制作され、累計4作目にして完結編がリリースされました。今回の記事では、OVA『プロジェクトA子完結編』にスポットを当て、本編動画やストーリー・魅力などを振り返っていきたいと思います。

『プロジェクトA子』とは？

原作：西島克彦
制作：創映新社
配給：松竹富士
公開：1986年
本編：約82分

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『プロジェクトA子』（プロジェクトエーこ）は、創映新社製作のアニメ映画。1986年6月21日に松竹富士系にて公開された。
via Wikipedia - プロジェクトA子

学園、さらには街、宇宙船を巻き込んでいくバイオレンスギャグ作品で、映画公開後の続編がOVAで制作された。
via Wikipedia - プロジェクトA子

『プロジェクトA子2 大徳寺財閥の陰謀』

原作：西島克彦など
制作：創映新社
　　　A.P.P.P.
　　　ポニーキャニオン
発売：1987年

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『プロジェクトA子3 シンデレラ・ラブソディ』

原作：西島克彦など
制作：創映新社
　　　ポニーキャニオン
　　　スタジオ・ファンタジア
発売：1988年

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シリーズ4作目にして物語の結末が描かれたOVA『プロジェクトA子完結編』。

『プロジェクトA子完結篇』

原作：西島克彦など
制作：創映新社
　　　ポニーキャニオン
　　　スタジオ・ファンタジア
発売：1989年

via filmarks.com

今回の記事では、こちらのコンテンツに焦点を当てて、その内容を振り返っていきたいと思います。

『プロジェクトA子完結編』の本編動画・ストーリー

プロジェクトA子完結篇

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偶然、街で出会った美少年・Kくんに振られてしまったA子。しかし、そのKくんも片思いしていたC子に気持ちを告げるも玉砕していました。残念ながら、それぞれ想いは実らなかったものの、相手を好きだという気持ちは忘れられず…

グラビトン学園でA子たちの担任教師を務める安土先生にお見合いの話が持ち上がります。その相手は、A子が想いを寄せるKくん。A子に対抗意識を燃やし、同じくKくんを手中に収めようとするB子も加わり、安土先生のお見合いはハチャメチャな展開になってしまうのでした。
しかし、Kくんを一目見て気に入った安土先生は、善は急げと翌日にはKくんと結婚式を挙げようとします。お見合いでのKくんを巡る争いは、そのまま、結婚式にも持ち込まれることになります。
そんな大盛り上がりの様子を見て、またもや疎外感を覚えるC子。その一方、地球の周囲には、巨大宇宙船の大艦隊が訪れていて、地球防衛軍は警戒態勢を敷いていました。地球に来襲した異星人たちの目的は、お姫さまであるC子にあり、その身柄の引き渡しを求めてきます。
結婚式はKくんを巡るA子やB子・安土先生との争奪戦に、異星人たちによるC子の奪還も加わり、事態はますます大きなものになっていくのでした…

『プロジェクトA子完結編』の魅力とは？

『オリジナルビデオアニメ（OVA）80’s テープがヘッドに絡まる前に』レビュー掲載作品リスト＜ふ＞
プロジェクトA子完結編（1989/11/21・60min）「地球に多数の宇宙船が近づく中、全ての謎が明らかに!」……掲載ページ：200
＜ご購入はこちらから＞ https://t.co/rsdcvTWZb6 pic.twitter.com/uhhHP0DlTb
— MOBSPROOF編集部松原“マッさん”弘一良 (@MOBSPROOF) May 10, 2019

前作『プロジェクトA子3シンデレラ❤ラブソディ』から美青年Kくんが登場し、ラブコメ展開を見せるようになった本シリーズ。KくんやA子が失恋したことで、フェイズが切り替わるのかと思われましたが、担任教師である安土先生も加わっての争奪戦が繰り広げられるところが面白いです。

肝心のKくんはC子に想いを寄せていて、それぞれ三角関係が成り立っている構図も笑えてきます。結局は誰も報われないであろう恋愛模様ですが、大人の女性として経験則では一歩勝る安土先生の力技ぶりにも注目したいです。
これまでは担任教師という立ち位置で、これまで存在感は控えめだった安土先生ですが、Kくんと結婚しようと手段を選ばずに突っ走る様子はインパクトが大きいです。

メカニカルデザインという観点でいえば、同じくOVA作品としてヒットした『トップをねらえ！』を意識した場面が見られます。

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B子が制作したのであろう合体ロボが登場しますが、そのコクピットや操縦形態は、明らかに『トップをねらえ！』に登場するガンバスターのものだと思われます。『プロジェクトA子完結編』は『トップをねらえ！』発売直後に制作されたコンテンツなので、タイムリーなネタを入れてきていることも伺えますね。

「プロジェクトA子」のチラシ。近未来の東京、とある女子高に怪力を持つA子と能天気なC子が転校してくる。クラスメイトとなったB子はC子を自分のものにしようと…元々は「くりいむレモン」の一篇だった企画を、一般向けに改案し製作された長編アニメーション。当時宮崎駿からは志が低いと批判された。 pic.twitter.com/uqgyjozX5Z
— KAZUHIRO (@TheHurkleBeast) January 5, 2020

B子の活躍ぶりにも注目したいですね。A子に勝てない存在として描かれていますが、本編の中ではお色気要素の担当としてセクシーな衣装で戦う様子に男性ファンは堪りません。

正統派スタイルを踏襲するA子・C子といった存在も捨てがたいですが、セクシー・変態路線を突っ走るB子の存在感も大きいです。頭脳明晰でクール系女子といった属性を持ちますが、A子・C子やKくんに燃やす執念によって、おかしな方向に向かっていくところはキャラ崩壊を意図的に演出していて、そのギャップが彼女の大きな魅力となっています。
B子の変態ぶりを堪能するという意味でも、『プロジェクトA子完結編』はストーリーの締め括りに相応しいもので、その暴走ぶりにも注目したいです。