【レーザーディスク】VHSとDVDの狭間で一瞬だけ輝いたといってもよいLD、その歴史をご紹介。
2019年9月5日 更新

【レーザーディスク】VHSとDVDの狭間で一瞬だけ輝いたといってもよいLD、その歴史をご紹介。

レーザーディスク、ご存知ですか。「大きなCD」にも見えるこのLDもまた、時代の1ページとして埋もれてしまったのです。今となってはVHSとDVDの狭間で少しだけ輝いた程度の認識ですが、当時羨望の機器だったことは間違いありません。そんなLDについて書き記します。

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短命に終わった、でもいまだに大きなインパクトが残るLD(レーザーディスク)。持っていた人は少なかったと思いますが憧れた方は多かったでしょう。ゆえにDVDが登場した時には「買う!」と強い気持ちを抱いたのではないでしょうか。

まずは懐かしのレーザーディスクCMからどうぞ

樋口康雄CM WORKS 1980年 パイオニアレーザーディスク - YouTube

パイオニア LDプレーヤー CM 1994年 ナインティナイン - YouTube

レーザーディスク

LD、直径が30cmもありましたね

LD、直径が30cmもありましたね

当時は超高級なAV機器だと思ってました。
レーザーディスクは直径30cmのディスクに両面で最大2時間の映像を記録できる光ディスク規格。いまとなっては「こんなに大きいのに2時間?」ですが、もちろん当時は画期的でした。本来、レーザーディスクという名称は日本国内ではパイオニアの登録商標でしたが、1989年に商標を無償開放して一般名詞化していたレーザーディスクという名称を他メーカーも使用できるようになりました。発売当時は「絵の出るレコード」というキャッチコピーが使われていましたね。
「レーザーカラオケ」が主流だった時代ありましたね

「レーザーカラオケ」が主流だった時代ありましたね

カラオケ喫茶とか、初期のカラオケでよくみた「レーザーカラオケ」。

レーザーディスクの誕生

1972年に登場したレーザーディスク

1972年に登場したレーザーディスク

1972年9月にオランダのフィリップスが光学式ビデオディスク規格としてVLP(Video Long Play)方式、同年12月にアメリカ合衆国のMCAがディスコビジョン(Disco Vision)方式を発表。

1974年9月に両社の規格が統一され「フィリップス/MCA方式」として発表。
世界でみるとまず1978年にアメリカで製品化され、フィリップスの子会社マグナボックスから発売。パイオニアとMCAの合弁会社ユニバーサルパイオニア(UPC)がアメリカ市場で1979年2月に業務用LDプレーヤーPR-7820、1980年6月に家庭用LDプレーヤーVP-1000を発売しました。

1981年、日本ではパイオニアが製品化

日本では1981年10月、パイオニアが製品化して第1号機LD-1000を発売。当初はパイオニアのみが製品を販売し、日本ビクター(現・JVCケンウッド)の開発したVHD陣営と販売競争を繰り広げました。

ビクターはビデオデッキ市場でVHS方式を広めた実績があり、採用メーカー数では13対1と圧倒的に不利でした。
VHDとレーザーディスクでは、水平解像度が240本程度だったVHDに対してレーザーディスクは400本以上と画質面のアドバンテージがあり、またレーザーによる非接触式のためディスク劣化が無いことからレーザーディスクの方が圧倒的に優勢でした。

さらにCDとのコンパチブル再生機の発売、レーザーカラオケのヒットによって一般層にも普及した事から、結果的に規格争いに勝利。VHD陣営のメーカーも参加して開発した音楽CDの量産技術が、同じ光ディスク方式であるLDの技術とコストの問題を解決させ、LDを勝利に導いたと言われています。

レーザーディスクの普及

当初は7,000~10,000円と高額だった映像ソフト

当初は7,000~10,000円と高額だった映像ソフト

パイオニアLDC(現・NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン)が中心となって「エバーグリーンシリーズ」「ブロックバスター」等と称して5,000円を切る価格帯で次々と人気ソフトを発売し、市場が形成されていきました。
他社もこれに追随する価格帯のソフトを増やす一方、パイオニアの他、ソニー、松下電器産業、ケンウッドといった各社から「ロッキュッパモデル」と言われた69,000円台の安価なプレーヤーも次々と登場することに。
パイオニアの「プライベート」

パイオニアの「プライベート」

LDは1990年代前半を最盛期としてユーザーを拡大、多くの映画、音楽、ドキュメンタリー、アニメ、その他各種のコンテンツがLDで発売され、パイオニアからはCD/LDコンパチプルプレーヤーを搭載したミニコンポ「プライベート」も登場しました。
「LD-BOX」発売

「LD-BOX」発売

テレビドラマやアニメーションなどのシリーズ作品を複数枚のLDに全話収録して一括販売する「LD-BOX」というボックス・セット形態の商品が数多く発売され、コアなファンやマニアを取り込んでユーザー層を拡大させていきました。
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思い出を語ろう

     
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  • うにうに 2021/12/9 16:50

    匿名さん,どのへんが勘違いなのかよく分かりません。もう少し分かりやすく説明していただけませんか。

    たくちゃん 2021/1/9 09:16

    レーザーディスク。懐かしいですね。
    今年30になる者で、最後のLD世代です。
    小学校時代、まだDVDやブルーレイが普及しておらず、高画質映画といえばLDという時代だったのため、道徳の授業で使うプレイヤーがあったのと、オーディオマニアの叔父が未だにLDプレイヤーを所有しているので知っています。
    今では映画といえばブルーレイなのでLDを知らない世代になってしまいましたが。
    都会の子供達に、LDを知っているかという質問をしたら100%知らないと答えるでしょう。

    2020/1/5 08:11

    この記事を書かれた方は少し勘違いされているようですが
    レーザーディスクはVHSと同時代の家庭用映像機器の頂点として
    20年に渡ってソフト・ハードが生産された勝ち組ですよ
    DVDの登場でその規格としての役割と寿命を終えただけです

    のぶ 2018/2/5 03:37

    LDの後に出たVHD ワム!がVHDだったから買った・・・・失敗
    LD用のプリンターがあったのも しらざる事実

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