マンガ「サバイバル」とは?
『サバイバル』は、さいとう・たかをによる日本の漫画。1976年から1978年にかけて『週刊少年サンデー』(小学館)にて連載された。
突如発生した世界的な地殻変動による巨大地震に遭遇して生き残った少年・鈴木サトルが、過酷きわまる環境で生き抜こうとする姿を描く。さいとう・たかをが描く少年漫画の代表作の1つであり、NHK-FMでラジオドラマ化(2011年1月24日 - 2月4日)もされている。
さいとう・たかを先生
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さいとう・たかを(本名:斎藤 隆夫、1936年11月3日 - )は、日本の漫画家。和歌山県出身。東京都中野区、岩手県花巻市在住。
貸本漫画時代に劇画という分野を確立した人物の一人であり、一般漫画の世界に転向後も『ゴルゴ13』をはじめとする数々のヒット作品を生み出した、劇画界の代表的人物である。また「さいとう・プロダクション」を設立し、各スタッフの分業体制により作品を制作するという方法を確立した。
サバイバル あらすじ
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洞窟を探検していた鈴木サトルとその友人たちは、突然の大地震に襲われる。サトルだけは何とか洞窟から抜け出して助かったが、外は信じられない光景と化していた。
陸続きだったはずの土地はほとんどが大地震により水没し、周囲を全て海に囲まれた島になっていた。一緒に行動をしていた友人たちはいうまでもなく、誰も居ないその島へ残されてしまったサトルは、生き延びるために様々な知識や技術を身につけ、やがて海を越えて変わり果てた世界へ旅立つ。そして、行方不明の家族を探す長い旅が始まった。
主な登場人物
主人公 サトル
本編の主人公の中学生。友人と一緒に洞窟を探検中に世界規模の大地震に襲われる。大地震により変わり果てた日本を目の当たりにするが、それでも文明の壊れた世界の中を家族の行方を求めて旅に出る。最初は、文明人特有の食物の好き嫌いや甘えなどが目立つが、幾多の生死の境をくぐり抜けることにより「少年」からたくましい「男」に成長していく。
サトルの家族
家族は、地震前に父(鈴木信一郎)・母・姉(恵)と住んでいた。辰野と出会った時点でサトルが「父が42歳、母が40歳。姉さんは、17歳で母より背が高い」と言っている。
アキコ
洞窟の周辺が水没した後、向かいの島からやってきた若い女性。サトルが震災後、初めて出会った人間である。友人たちとS高原の湖畔で過ごしていた時に大地震に見舞われた。サバイバル生活に疎く、文明人の感性を捨てられずにサトルを悩ませる。そのため、食糧を狙うネズミに餌を与えて被害を大きくしたり、動物を殺して肉を手に入れるサトルに対し「動物を殺してかわいそう」と言ったり、魚を食べるとアレルギーが出るので食べられないなど、慣れないサバイバル生活に疲れ病気にかかり、また、地震で生き別れになった俊夫という彼氏を想うあまり精神的に病んでしまう。最後は正気を取り戻しサトルと結ばれるが、翌朝サトルの目覚める前に息を引き取る。
ミミズが苦手なため、釣りの時はサトルにエサ用のミミズを釣り針につけてもらっていた。また、食料が乏しく長期間に渡って魚を食べる食生活に馴染めず、魚を食べるとじんま疹の症状が出るようになった。
意外と手先は器用で、以前父親が作ったのをマネてかすみ網を作ったり、試行錯誤を繰り返して土器を作るなどサバイバル生活に役立っていた。