映画『蒲田行進曲』
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撮影所を舞台に、スターと大部屋俳優の男、そして落ち目の女優の奇妙な人間関係を軸に、撮影所の舞台裏を織り交ぜて描いたちょっと辛口の大ヒット人情喜劇。時代劇のメッカ、京都撮影所。人情に篤いが激情家なのが玉にキズの大スター銀ちゃんと、その銀ちゃんに憧れる大部屋俳優のヤス。ある日、ヤスのアパートに銀ちゃんが女優の小夏を連れてやって来た。銀ちゃんの子を身ごもった小夏をスキャンダルになるからとヤスに押し付けに来たのだった……。
深作 欣二は、映画の在り方についてこう語っています。
「いい監督にとって、役者は単なる色、絵の具でしかないという感じがするときがある。僕はそれは違うと思う。どんなに日にちがかかろうと、金が掛かろうと、芸術映画ならばいいという巨匠もいるが、僕は映画を衰退させたのは、そういう巨匠にも責任があると思う」
蒲田行進曲は、人間模様が描かれています。いまどき珍しいヤスの銀四朗を慕う気持が凄いです。
蒲田行進曲(予告) - YouTube
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メインキャスト
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ストーリ
時代劇映画華やかなりし頃の京都撮影所では、大作『新撰組』の撮影が行われていた。主役の土方歳三を演ずるのは時代劇スターの倉岡銀四郎(風間杜夫)、映画の見せ場は、新撰組隊士が池田屋へ討ち入った際に大階段の上にいる浪士の一人を土方歳三が斬り落とし、斬られた浪士は派手に大階段を下まで転げ落ちていくという”階段落ち”のシーンだ。
しかし危険すぎるという理由で映画会社からは許可が得られず、大階段を半分以下に縮小して撮ろうかという案が出されたが、銀四郎は納得せず配下の大部屋俳優達に階段落ち役の志願を強要するが、誰もがしり込みする。そんな中に銀四郎を銀ちゃんと慕うヤス(平田満)がいた。
ヤスは銀四郎を心のよりどころとして貧しい大部屋暮らしを過ごしていた。ある日、銀四郎はヤスへ身ごもった女優の小雪(松坂慶子)を自分のスターの座を守るために、女優として落ち目を迎えた小雪を捨てヤスに押し付けてしまう。
※ストーリでは、小雪と書いてありますが小夏です。
脚本: つか こうへい
音楽: 甲斐正人
挿入歌: 恋人も濡れる街角、 蒲田行進曲
1982年(昭和57年)に松竹と角川春樹事務所が共同製作