スタジオジブリ作品のヒロイン(20作品)
2016年9月21日 更新

スタジオジブリ作品のヒロイン(20作品)

ジブリ作品の主人公の多くは女性であり、それぞれが個性的で魅力的なヒロインです。ジブリ作品を彩る魅力あふれるヒロインたちを振り返ってみましょう。

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ナウシカ 『風の谷のナウシカ』(1984年)

『風の谷のナウシカ』(1984年)

『風の谷のナウシカ』(1984年)

『風の谷のナウシカ』(かぜのたにのナウシカ)は1984年にトップクラフト制作の日本のアニメーション映画で宮崎駿監督の長編アニメーション映画第2作。『アニメージュ』に連載していた宮崎の同名漫画(『風の谷のナウシカ』)を原作とする。原作の単行本全7巻から見ると、序盤に当たる2巻目の途中まで連載された時点での作品であり、映画公開後に連載を再開した漫画とは内容が異なる。

アニメージュを発行する徳間書店と広告代理店の博報堂による製作委員会方式で映画化され、宮崎自身が監督・脚本を手がけた。高畑勲・鈴木敏夫・久石譲ら、のちのスタジオジブリ作品を支えるスタッフが顔を揃えている。

1984 / 風の谷のナウシカ(予告編)

ナウシカ

ナウシカ

ナウシカ
声 - 島本須美
本作のヒロインである16歳の少女。風の谷の族長ジルの末娘で、母や10人の兄・姉たちは腐海の毒で亡くなっている。

父には深く愛されていたが、10人の兄弟を失ったがゆえか母から愛情を受けずに育った。谷の少女達を妹のように可愛がり、「姫姉さま」と慕われている。

愛とやさしさで子どもたちや人々を引き付け、強いリーダーシップで人々を導くカリスマ的ヒロイン。
「風使い」として大気の流れを読み、凧(メーヴェ)を自在に乗りこなす。「腐海辺境一の剣士」ユパ・ミラルダに師事し、トルメキアの精鋭装甲兵や土鬼の僧兵(原作のみ)を一騎討ちで倒すほどの剣術の腕前をもつ。トリウマのカイに乗り、キツネリスのテトを可愛がっている。

腐海にある生命も等しく愛しい存在である。密かに腐海の植物を城の地下で育て、腐海から出る毒は大地と水の毒を吸っているからだということに気付いている。生き物の心を理解し、テレパシー(念話)の能力も持つようになる。

同盟国トルメキアから出兵要請を受けて、病床の父ジルに代わり風の谷の代表となり、クシャナ率いるトルメキア軍の作戦に従軍する。敵対する土鬼(ドルク)の人々とも手を取り、持ち前の行動力とまっすぐな心で多くの困難に立ち向かい、世界の秘密に迫っていく。

母性的な性格で、覚醒した巨神兵を諌めるために「オーマ」の名を授け息子とした。土鬼の聖都シュワの墓所において、墓所の主から世界再生のシナリオを知らされるが、協力を拒み、汚れた大地に生きてゆく決意を示す。その後は土鬼の地で暮らし、チククの成人後風の谷に戻った、あるいは森の人の元へ去ったとも伝えられる。
攻撃的だったキツネリスのテトもナウシカに心を許しなつき...

攻撃的だったキツネリスのテトもナウシカに心を許しなつきはじめる。

ナウシカにとって人間も動物も同じく大切な命。ナウシカは生きとし生けるものを包み込む母性を持っている。

族長の娘であるナウシカは、住民から深く敬愛されており、人が恐れる腐海の虫とも心を通わせる少女だった。
メーヴェで風に乗るナウシカは、風のような自由な心を持つ少女。

メーヴェで風に乗るナウシカは、風のような自由な心を持つ少女。

地上を前進する王蟲の群れの前方に、王蟲の幼生とともにナ...

地上を前進する王蟲の群れの前方に、王蟲の幼生とともにナウシカが空から降り立つ。

ナウシカと幼生は、疾走してくる王蟲に跳ね飛ばされて姿が見えなくなるが、間もなく王蟲の前進が止まり、王蟲の群れはナウシカを囲むようにして動きを止める。

倒れているナウシカは死んでいるかのように見えるが、王蟲の触手がナウシカを包むとナウシカが蘇る。その光景は、風の谷に昔から伝わる救世主伝説を具現するかのようであった。クシャナらは呆然とその光景を眺め、住民達はナウシカに走りよって、彼女を抱きしめ歓喜する。

シータ 『天空の城ラピュタ』(1986年)

『天空の城ラピュタ』(1986年)

『天空の城ラピュタ』(1986年)

『天空の城ラピュタ』(てんくうのしろラピュタ)は1986年に制作されたスタジオジブリ初制作の宮崎駿監督の長編アニメーション作品。

空に浮かぶ伝説の島、ラピュタを発見したものの、人々に信じてもらえないまま亡くなった父を持つ、見習い機械工のパズー。

彼はある日、空から落ちてきた少女シータと出会う。彼女は胸に青く光る石のペンダントを身につけていた。実は、彼女はラピュタの王位継承者であり、そのペンダントこそが空に浮かぶ力を持つ“飛行石”だったのだ。

ところが、二人はラピュタを捜索している国防軍に捕まってしまい、シータを残してパズーだけが釈放されることに。彼は、同じく飛行石を手に入れようとしていた空中海賊ドーラ一味の協力を得て、シータを国防軍の手から救い出す。そして、とうとう伝説の島ラピュタと遭遇することになるが……。

『天空の城ラピュタ』(1986年)予告編

シータ 『天空の城ラピュタ』(1986年) ラピュタの...

シータ 『天空の城ラピュタ』(1986年) ラピュタの空中庭園に着いたシータとパズー。

シータ (Princess Sheeta) / リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ
声 - 横沢啓子/アンナ・パキン
本作のヒロイン。はるか北方にあるゴンドアの谷に住んでいる。ラピュタを狙うムスカの特務機関に拉致され、飛行船で運ばれているところ、ドーラ一家の襲撃に遭い、逃げ出そうとして飛行船から転落、パズーに匿われることになる。

10代前半。長い黒髪を二本の三つ編みおさげにし、先祖秘伝の飛行石のペンダントを首から提げている。継承名は「リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ」。かつて、天帝としてラピュタに君臨した王族の宗家たるトエル家の末裔。ラピュタ語でウルは「王」、トエルは「真」を意味し、彼女が真のラピュタ王である事を意味している。

淑やかで心優しい少女だが、一方でムスカを背後からワイン瓶で殴る、ドーラの制止を振り切りパズーと暴風荒ぶ見張り台に残る等、アグレッシブな一面も持つ。山育ちで、視力は良い。彼女も天涯孤独であり、両親や祖母の残した畑やヤクを飼って生活していた。

家事全般が得意。名の由来は、宮崎自身が学生時代に書いた人形劇のヒロインであるシータ(ギリシャ文字のθ)から。構想段階では、シータも海賊の娘であり、風の谷のナウシカ(ワイド漫画版)同様、シータの命によってロボット兵がラピュタを破壊するラストシーンにする予定であった。
ハトと戯れるシータ

ハトと戯れるシータ

シータが大量の料理を作る。

シータが大量の料理を作る。

機動力抜群の「フラップター」を駆るシータとパズー

機動力抜群の「フラップター」を駆るシータとパズー

パズー (Pazu)
声 - 田中真弓/ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク
本作の主人公。スラッグ渓谷の鉱山で働く見習い機械工で、明るく元気いっぱいで正義感と行動力あふれる10代前半の少年。

天涯孤独で、両親の残した家で一人暮らしをしている。ラピュタの発見に関して詐欺師の汚名を着せられたまま死んだ父のため、自作の飛行機(オーニソプター)でラピュタの実在を証明することを夢見る。

シータと出会ったことで、飛行石を狙っていたドーラ一家に入り、ラピュタを巡る冒険の旅へと出る。体は頑丈で、親方のゲンコツよりも硬い石頭だと自称するほど。とてつもなく視力が良く、その視力は空中を飛んでいて視界が不安定な状態にありながら数百メートルは離れているであろう位置から塔の上に居るシータに一瞬で気付くほど。

日の出と共にトランペットで『ハトと少年(スラッグ渓谷の朝)』を演奏し、飼っている鳩に餌をやるのが日課。ドーラ一家に迎え入れられた際に、その鳩達を全て逃がしている。
小説版のラストではラピュタでの一件の後、シータとは別々に暮らし、彼女とは文通をしている。
シータはムスカから飛行石を奪って逃げ、昔教わった滅びの...

シータはムスカから飛行石を奪って逃げ、昔教わった滅びの言葉「バルス」をパズーと共に唱える。すると城は崩壊し、ムスカは瓦礫と共に海へ落ちる。

パズーとシータはグライダーで城から離れ空でドーラ一家と再会して喜び合う。彼らと別れ、二人は灯がともり始めた港町へ、ゆっくりと降りていった。

草壁サツキ 『となりのトトロ』(1988年)

『となりのトトロ』(1988年)

『となりのトトロ』(1988年)

『となりのトトロ』はスタジオジブリの長編アニメ映画。宮崎駿監督作品。1988年初公開。昭和30年代前半の日本を舞台にしたファンタジーである。

物語は、田舎へ引っ越してきた草壁一家のサツキ・メイ姉妹が、“もののけ”とよばれ、子どもの時にしか会えないと言われる不思議な生き物・トトロとの交流を描いていくというもの。
サツキ(草壁サツキ)

サツキ(草壁サツキ)

サツキ(草壁サツキ)
草壁家の長女。黄色いシャツにオレンジ色のオーバーオール。当初は10歳の小学4年生という設定だったが、あまりにしっかりしているので12歳の小学6年生に変更された。

親思いで聞き分けがよく、妹の面倒を見たり、寝坊する父親に代わって家事もこなす。トトロとは、雨の日にバス停留場で初めて対面した。名前の由来は皐月(5月)から。
草壁サツキは、親思いで聞き分けがよく、妹の面倒を見たり...

草壁サツキは、親思いで聞き分けがよく、妹の面倒を見たり、寝坊する父親に代わって家事もこなす。

サツキは、優秀すぎる。すばらしい。
サツキ(草壁サツキ)と妹のメイ(草壁メイ)

サツキ(草壁サツキ)と妹のメイ(草壁メイ)

メイ(草壁メイ)
草壁家の次女。白いシャツにピンク色のオーバーオール。4歳。姉のサツキと同じく親思い。努力家で聞き分けのいい姉とは対照的に、聞き分けが悪く言い出したら聞かない頑固な性格。

幼稚園には通っていない。好奇心の強さや観察眼は姉以上で、初めて見た中小トトロを追ってトトロの棲家までたどり着いている。物語の終盤、家からかなり離れた母の入院先へトウモロコシを届けようとして迷子になってしまい、サツキがトトロの力を借りて探しに出ることになった。名前の由来は英語で五月を表すMayから。

トウモロコシをちゃんと言えずトウモコロシと言ったり、オタマジャクシをオジャマタクシと言ってしまったりする。またこの作品では何もない所でよく転んでいて、大雨の中では転んだ拍子に服が泥だらけになったりするなど、幼児らしい所をしばしば見せている。顔のモデルは宮崎自身である。
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  • ぬめり 2019/12/27 11:38

    とても勉強になりました、感謝です!
    ひとつ、マーニーのところの記述で”マーニーが祖父”になっていますw

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