カラーに加えてトランプ柄に個性が!「ジャッカー電撃隊」
『ジャッカー電撃隊』(ジャッカーでんげきたい)は、1977年(昭和52年)4月9日から12月24日までテレビ朝日系列で毎週土曜19:30 - 20:00(JST)に全35話が放送された、テレビ朝日と東映制作の特撮テレビドラマ。および作中で主人公たちが変身するヒーローたちのグループ名。
5人から4人へ!スーパー戦隊シリーズ第2弾
j.a.k.q. dengekitai opening
メンバーが普通の人間ではない戦隊は、現在放送されている『動物戦隊ジュウオウジャー』に至るまで数多く存在していますが、「サイボーグ」という科学的な人体改造によって人外となってしまった戦隊はこのジャッカー電撃隊のみです。
ジャッカー電撃隊とは
巨大犯罪組織「クライム」に対抗すべく、国際科学特捜隊が結成した秘密部隊。トランプのA(エース)、J(ジャック)、Q(クイーン)、K(キング)を並び替えたJAKQと表記し、ジャッカーと読む。メンバーは全員サイボーグであり、変身前でも能力(探査能力、怪力など)を発揮できるため相当の戦闘力を持っている。飛行要塞スカイエースで運ばれる強化カプセルの中で、各々の強化エネルギーを浴びることによってチェンジする。
「核」のサイボーグ・スペードエース
「電気」のサイボーグ・ダイヤジャック
「磁力」のサイボーグ・ハートクイン
「重力」のサイボーグ・クローバーキング
の4名で構成されていました。
彼らはそれぞれのエネルギーに因んだ能力を持っており、変身前の状態でも特殊能力を使用している場面が度々存在しました。指から装置を出して探査などを行っていた場面を覚えてる方もいらっしゃるかと思います。
ハードなストーリー展開が魅力
警備員や一般人・・・とにかくよく人が殺されます。それも射殺が多いです。敵の名前もクライムなので、まさに「犯罪」
という名にふさわしい過激なシーンが多いです。当時の子供達にとっては、ちょっと刺激が強すぎたのではないでしょうか・・・? ここがやはり今との
ギャップを感じさせます。今の特撮ものは、この辺りがだいぶ抑えられてきていると思います。それと、失敗したクライムの部下は、アイアンクローと
いうボスに容赦なく処刑されます。その処刑にしても、囚人のように床に落とされるやり方になっています。これらのことから、特撮というよりは、ハー
ドボイルド刑事ようなシーンがより目立っています。
少女の乗っていた飛行機が上空でレーザーに 撃墜させられたり、 クインの友人の弟が改造され挙句に自爆させられるなど、 クライムの手口もかなり非道です。
そんな作戦を実行してた敵のクライムは、ヒーロー作品の 悪の組織というよりはどちらかというとギャングというものにも近く、 マシンガンを乱射して人を銃殺したり、直接殺害した描写はないものの 人の死体が船着場に放置されたりと、かなり生々しいです。
初期に登場したクライムボスも姿は死ね死ね団のようにスーツにサングラスをかけた程度で、 ヒーロー物の悪というより映画に出てくるギャングのボスのようでした。
そんな作風が受け入れられなかったのか、2クール辺りから 司令室でクインが生け花をやったり、キングが剣玉をしたりと大分雰囲気も軟化。
敵の作戦もそこまで非道なものではなくなり、序盤1クールから 明らかに空気が変わっています。
この自体を最終的にどのようにして打破したのかについては、少し後の項目で触れたいと思います。
魅力的な関連商品
ジャッカー電撃隊も、放送当時様々なおもちゃが発売されていました。
「ビクトラーシリーズ」がその筆頭です。
このコマーシャルでは、ジャッカー4人の人形が飛行戦艦「スカイエース」に搭載された、カプセル(毎回変身する際に入り込むもの)を模したケースから飛び出す様子がコマ撮りで描かれています。
4台のジャッカーマシンがコマ撮りの動画で走り、ジャックタンクは武器を展開、そしてスカイエースは変形し空を飛んでいます。非常に、購買意欲をそそる内容ですね。
戦隊史上初の追加戦士・ビッグワン
ジャッカーはシリアス要素に気合が入りすぎた結果か、番組人気がゴレンジャーから一気にダウンしてしまいました。
そこでスタッフが考えた手段とは…?
視聴率は低迷し、子供の出番を増やすなどのテコ入れを行った[2][3]。その中で、クライムの背後にいた悪の未来人「エムぺリアン」を追って来た未来人「ペイジワン」がジャッカーとともにタイムマシンで時間移動して悪の陰謀を砕く案を石森プロが提案した[4]が、それまでの世界観と異なるためにNGとなり[4]、ジョーカーに代わる行動隊長として『ゴレンジャー』に出演していた宮内洋を新たにレギュラーとして起用し、テコ入れで途中参加したテレビ朝日の小泉美明プロデューサーの提案でビッグワンが誕生した[5]。作劇面以外でも、オープニング・エンディング映像の再構成やアイキャッチの変更がされた。
毎回のサブタイトルにもポーカーなどに関連したワードが入っていましたね。