アーティスト名によく見る“feat.”って「小沢健二」が元祖だった?
2016年9月22日 更新

アーティスト名によく見る“feat.”って「小沢健二」が元祖だった?

1990年代活躍した「オザケン」こと小沢健二さんを覚えていますか?feat(featuring)といえば今やJ-POPにおける手法の一つですが、小沢健二さんは1994年にfeaturingした楽曲をリリースされています。ここでは小沢健二さんの楽曲とともに小沢健二さんの事について見ていきましょう。

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“feat.”の元祖小沢健二とは?

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1989年、東京大学在学中からアマチュアバンド「ロリポップ・ソニック」で活動。プロデビュー後すぐに「フリッパーズ・ギター」と改名し活動し1991年に解散、1993年からソロ活動をされています。

「featuring」するとはどういう意味?

基本的に「feat.」とは「featuring」(フィーチャリング)の略。featureの元々の意味は特色や特徴で、これが「◎◎のギターをフィーチャーした楽曲」など、楽曲の特徴を表す場合に使われてきた。アーティスト名に「◎◎feat.△△」とある場合は、メインのアーティストは◎◎で、△△が参加することで楽曲に特徴を出している、という意味となる。「ロックの言葉で言うと“セッション”の意味に近いですね」
また、“コラボレーション”や“with”などfeat.に似た言葉もあるが、「楽曲に対する責任の比重が違う」。コラボレーションだと“共作”の意味合いが強まるが、feat.は役割がしっかり分けられていて、主旋律のメロディーをメインのアーティストが、ラップを歌うのがフィーチャリングアーティストなど、分担がはっきりとしている。

1994年3月9日「今夜はブギーバック」(小沢健二 feat. スチャダラパー)リリース

レコード会社の枠を超えたコラボレーション楽曲として、小沢健二がメインの"nice vocal"バージョンと、スチャダラパーがメインの"smooth rap"バージョンが2枚同時でリリースされ話題を呼んだ。このことから、コラボレーション作品のさきがけとして著名な作品となっている。
小沢健二がメインの"nice vocal"バージョン

今夜はブギーバック(Nice Vocal) 小沢健二 feat スチャダラパー - YouTube

「今夜はブギーバック」スチャダラパー(feat.小沢健二)

スチャダラパーがメインの"smooth rap"バージョン

スチャダラパー(feat.小沢健二) - 今夜はブギーバック(LIVE) - YouTube

「今夜はブギーバック」以降さまざまな”feat”楽曲がリリースされます

1999年にDragonAshの降谷健志が参加したSugarsoul feat. Kenjiの「Garden」などに見られる。そんなfeat.が日本で市民権を得たのは、2007年9月、HIP HOP系アーティストのSoulja(ソルジャ)が遠距離恋愛の切ない気持ちを歌った「ここにいるよ feat. 青山テルマ」をリリースした時期だろう。この曲が着うたでスマッシュヒットを記録。翌08年1月には青山テルマが「そばにいるね feat. Soulja」をリリース。“日本で最も売れた着うたフル楽曲”としてギネスに認定され話題を集めた。

 2008年8月には前述のSpontaniaが女性ソロシンガーのJUJU(ジュジュ)をフィーチャリングアーティストとして起用。Spontania feat.JUJU名義で男性目線の歌詞で描かれたラブソング「君のすべてに」をリリースした。その約3カ月後には、逆にJUJUがSpontaniaをフィーチャリング。女性目線のラブソング「素直になれたら」(JUJU feat.Spontania)をリリースした。

 

1999年「Garden」Sugarsoul feat. Kenji

Garden / Sugar Soul feat.Kenji / ROCK IN JAPAN 2000 - YouTube

Soulja「ここにいるよ feat. 青山テルマ」

SoulJa / ここにいるよ feat. 青山テルマ - YouTube

青山テルマ「そばにいるね feat. Soulja」

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