ミニコンポの頂点!KENWOOD ROXYとは?
2018年5月2日 更新

ミニコンポの頂点!KENWOOD ROXYとは?

アラフォー世代の方にとって「KENWOOD(ケンウッド)」そして「ROXY(ロキシー)」にの響きに憧れた方も多いのではないでしょうか?

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現代の感覚からすると充分すぎるほどの迫力を醸し出している感がありますが、これでも当時は「ミニコンポ」と呼ばれていました(筆者の感覚では、単品オーディオがいわゆるフルコンポでした)。

そこで今回は、アラフォー世代が泣いて喜ぶ(はず?)のKENWOOD ROXYについて振り返ってみたいと思います。

ROXYの初代モデルは1982年に登場しました

家電量販店のオーディオコーナーでひときわ存在感を放って...

家電量販店のオーディオコーナーでひときわ存在感を放っていました

当時中学~高校生だった僕の周りでは断然システムコンポが流行っていました。単品コンポの様に驚くほど高価でもなく、かと言って一体型コンポのような安っぽさを感じさせないところが受けていたんでしょう。
さて、今回紹介するのはそのシステムコンポの中で当時人気No1だったと思われるKENWOODのROXYです。
ROXYにはCDシリーズとDGシリーズがあり、長い期間テレビCMも流れていました。その全ての広告塔を富田靖子がやっていました。(もちろんパンフも富田靖子です)

当時はレコード盤からCDへの移り変わりの時期でもあり、その為フルオートプレーヤーがオプション扱いとなっていました。その為パンフの定価表示も本体のみの価格とプレーヤー付きの価格が表示されています。ちなみにCD7で本体価格237,800円、プレーヤー付きで279,800円となっています。
他にオプションとしてグライコ、サラウンドプロセッサー、リモコンユニット等も用意されていました。
本体の機能としては特に触れる事はありません。録音時に録音レベルを揃えられるとか、CD再生と同時にカセットデッキが録音状態になるとか、現在のコンポでは当たり前の事ばかりです。(当時はそれがすごい事だったんだけどね)
しかし現在のコンポでは真似できないことが1つだけあります。それは大きさ。CD7で横幅88Cm、奥行き35Cm。小さく軽く高性能が当たり前となってしまった今、住宅事情の変化も手伝って今後フルサイズのこんな大型コンポが流行る事はもう無いでしょう。

富田靖子 ROXY 30秒CM - YouTube

KENWOOD ROXY - YouTube

1987年

トレンディドラマのワンシーンを彷彿とさせるカタログ

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バブル期は、テレビもコンポも、大きいこと・豪華なことが正義だった?

リビングを占拠するAVシステム。サラウンドスピーカーを搭載したAV機能満載のテレビに、KENWOOD ROXYのコンポが脇を固め…。テレビ込みでKENWOOD ROXYをオプション込みフルセットを購入したら100万円近い金額になると知り、愕然とした記憶があります。
こちらはGシリーズのカタログ

こちらはGシリーズのカタログ

「自分も大人になったらROXYが欲しい・・・」。カタログを見ながら、きっとこんなシーンに憧れていたのではないでしょうか?

グラフィックイコライザー(グライコ)は必須アイテム

グラフィックイコライザー(グライコ)の存在を知ったのも...

グラフィックイコライザー(グライコ)の存在を知ったのもROXY

ROXYの真ん中あたりの段に鎮座し、再生音に応じてパラメーターが動くグラフィックイコライザー(グライコ)に憧れた方も多いのではないでしょうか?

KENWOODのステッカーを愛車に貼るのがトレンディ!?

KENWOODのステッカーを愛車に貼ろう!

KENWOODのステッカーを愛車に貼ろう!

ROXY全盛当時、筆者は中学〜高校生でした。私が住んでいた地域では、自転車(主にママチャリ)の後輪の泥よけにお気に入りのブランドのステッカーを貼るのが流行しました。私が「KENWOOD」を選んだのはいうまでもありません。

1988年発売のDGシリーズでは、レーザーディスク対応機が登場!

1988年登場のDGシリーズより登場した「LD」仕様機

1988年登場のDGシリーズより登場した「LD」仕様機

ついにLDにレーザーディスクプレーヤーを搭載したモデルが登場。また、アンプにDACを内蔵して、光伝送するシステムを搭載。さらに、このモデルからリモコンが標準で付属しました。

デモ機と展示されていたのは、DG55かDG77が多かったようです。

CM] KENWOOD ROXY DG77('88) - YouTube

1989年発売のGシリーズでは、より洗練されたデザインに

欲しくても買えない!? フルセットで数10万クラスの価...

欲しくても買えない!? フルセットで数10万クラスの価格に愕然・・・。

当時、レコードプレーヤー、グライコ、スーパーウーファー、ラック等はオプションでした。カタログと同じ組み合わせを再現しようとすると、もはやお小遣いを貯めてどうなるものではない金額でした…。

1990年発売のJシリーズでは、丸みを帯びたフォルムに

AI機能を搭載したJシリーズ。スーパーウーファーもモデ...

AI機能を搭載したJシリーズ。スーパーウーファーもモデルチェンジ

5chのDSPが新たに搭載され、このシリーズからデジタルサラウンドをアンプ内蔵にしたため、光伝送が外されました。上級グレードにはドルビーサラウンド・プロロジックを搭載されました。

グライコの機能も多様化され、ボタンの数も増えたのもこの頃です。
ROXY Jシリーズのカタログより

ROXY Jシリーズのカタログより

Jシリーズの最上級グレードである「J9LD」。先代モデルにあたるG9LD同様、最上位機のみLDを再生できるプレーヤーが搭載されていました。
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  • kazu 2021/5/26 00:17

    愛機のPRO5がないのが悲しい。。。

    たかいち 2021/1/20 21:18

    CD9持ってました。当時はリモコンさえもオプションでしたね、へやを暗くしてグライコの動きを飽きる事も無く見ていました。まだまだLPも現役でしたしエアチェックなんて言葉も有りましたよね、良い時代でした。

    りゅうき 2020/3/11 06:33

    俺も47歳になり、なんかリサイクルショップとかでKENWOODのミニコンポ見つけて懐かしさにふけっておりました😅高校入学祝いに親からA&Dのミニコンポ買って貰いましたがKENWOODとしばし悩みましたね😅どっち買ってもらおうって🤔A&Dもよかったですがやっぱり憧れはKENWOODでしたね😅今見ると車と同じで小型化されるんですね😅なんかドシッとした存在感は今は消えましたのでなんか寂しく思います😑

    イサオ 2019/12/9 17:25

    今ではパソコンやスマホによってあまり見かけなくなった家庭用コンポですが、80年代・90年代は写真の様な大型コンポが人気を集めました。
    ところが2000年代になると、ステレオコンポも段々と小型化され、今ではデジタルオーディオプレーヤー対応型のミニコンポへと変わりました。
    今でも通販では、アナログ対応(カセット・レコード)のステレオコンポが販売しております。

    たいきち 2019/6/27 14:57

    実家に DG99のフルセット まだあります。

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