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概要
馳星周のベストセラー小説を、「世界の涯てに」の李志毅(リー・チーガイ)監督、金城武主演で、新宿歌舞伎町を舞台に描いたアジアン・テイストなノワール・ムービー。
「不夜城」のあらすじ
不夜城/Sleepless town 預告 金城武、椎名桔平、山本未來主演 - YouTube
予告
via www.youtube.com
新宿・歌舞伎町を根城に、子供の臓器売買以外なら何でもやるという日本と台湾のハーフ・健一。
彼は上海マフィアのボスから、組織の幹部を殺害した富春を探すよう命じられる。
そこに富春の愛人だと名乗る女・夏美が現れ、健一は彼女に引かれるがまま、やがて危険な罠へと陥っていく…。
作品データ
原作 馳星周(はせ せいしゅう)
監督 リー・チーガイ
脚色 リー・チーガイ、野沢尚
俳優 金城武、山本未來、椎名桔平等
公開 1998年(平成10年)
配給 東映、アスミック・エース
時間 122分
監督 リー・チーガイ
脚色 リー・チーガイ、野沢尚
俳優 金城武、山本未來、椎名桔平等
公開 1998年(平成10年)
配給 東映、アスミック・エース
時間 122分
無国籍都市・歌舞伎町
映画に描かれた新宿や歌舞伎町は、香港のスタッフによって撮影されたことで、その危険で猥雑なイメージとともに、ロケ部分では特に、無国籍で危険なある種の美さえ感じさせる魅力を漂わせている。
まず、歌舞伎町の路地を歩く健一を長回しで撮影したモノクロのタイトルロール部分が、ひっそりした音楽ともどもよくて映画にひき込まれて行く。
確固とした寄る辺のない主人公の境遇と、悲恋を予感させる。
映画美術監督・種田陽平
このセットを作るとき、種田氏が課題としたのは「新宿をいかにアジアの中の新宿に見せられるか」だったそうです。
それが評価されたことは、日本アカデミー賞だけでなく、香港電影金像奨美術賞を受賞したことでもわかります。
もうひとつ、このセットを作る上でイメージしたのは「子供の目で見た怖い街」だそうです。
ニューセンター街という怪しいネオンの入り口からは、その奥がどうなっているのか見通せません。ただの暗闇ではなく、まがまがしく明るい看板が見えて、でもそこに近づくともっと恐ろしいものがありそうで・・・。
映画美術監督・種田陽平の作品には、「スワロウテイル」や「キル・ビル Vol.1」、「ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~」、「空気人形」、「THE 有頂天ホテル」、「思い出のマーニー」等、国内外の映画が挙げられる。
印象深い作品としては、「スワロウテイル」だろう。
あの映画の持つ混沌(カオス)と疾走感は、舞台セットの影響が大きい。
生々しくも、どこか乾いている世界を演出している。
その演出力の高さは、本作「不夜城」でも十二分に発揮され、見事に「無国籍都市」の効果を演出しているのではないだろうか。
印象深い作品としては、「スワロウテイル」だろう。
あの映画の持つ混沌(カオス)と疾走感は、舞台セットの影響が大きい。
生々しくも、どこか乾いている世界を演出している。
その演出力の高さは、本作「不夜城」でも十二分に発揮され、見事に「無国籍都市」の効果を演出しているのではないだろうか。