ドラゴンボールがトレンド入り! 元記事に言及したツイートは2万6千件を突破
先輩に「ドラゴンボール」をオススメされたある人の反論(?)が話題に
これは1980年代から90年代にかけて《週刊少年ジャンプ》で連載された鳥山明先生の漫画作品と、それを元にしたアニメやゲームの作品たちなのですが、正直〝そんなこと説明されるまでもなく知ってる〟というのが現実的なところかなと思います。いわゆる〝国民的作品〟というやつですね。
……なんですが、ある会社で先輩と後輩が会話をしていると、後輩が「ドラゴンボール」を読んだことがないという事が発覚。
で、そこがモノを作成、発信する会社だったせいか、先輩が
「コンテンツ制作に携わる人間として、ドラゴンボールを読んだことがないなんてありえない!」
さあ事件だ。こう言われてしまうと後輩氏も立場が無い。あるいはムッとしたのかもしれません、
しかし、20数年前に流行った漫画を読むことが現代のコンテンツ制作に果たしてどれほど役立つのでしょうか。いや、そもそもこれはドラゴンボールを読んでいない私に対する嫌がらせなのではないか。もしくは、子供の頃に読んで面白いと感じた自分を正当化するために、後に引けなくなっているのではないか。はたまた、「ドラゴンボールを読め」という一見深そうな課題を与えることで自身の尊厳を守ろうとしているのではないだろうか……。
いずれにしても、ドラゴンボールを読んでいないことを背景に、精神的な苦痛を与えられている以上、これはドラゴンボールハラスメントと言わざるを得ません。ドラハラです。
《ドラゴンボールハラスメント》なるパワーのある言葉を用いて論を広げることと相成りました。
そしてその記事が、ドラゴンボールを知っている人知らない人、モノをつくっている人いない人――と東西南北に飛び火してトレンド入りを果たしたのでした。
元記事はこちらです
『ドラゴンボール』を読んだことのない僕が、先輩に反論するために全巻読了した結果 | 東京上野のWeb制作会社LIG
後輩氏の主張
・次の巻を読みたいというワクワクが無い
・ストーリーや展開がイマイチ
・世界観が弱く、設定(言葉を喋る動物、空を飛びビームを出せる人間など)に違和感が強い
・絵やキャラクターは良いが、現代のコンテンツに比べるとふつう
という感じです。
もちろん「ドラゴンボール」は完全無欠の作品でもないし、なによりちょっと古い作品です。
後輩氏の言うこともメチャクチャというわけではないように思えます。
ではこの記事を読んだ人々の発言に視点を移しましょう。
各位の反応
これに対して業界の方々は「その作品を知らない人に対し、いかに作品をアピールするか」というあたりを見たりしているようです。
ガンダム関係者として、また「セイバーマリオネットJ」などのイラストで知られるデザイナーのことぶきつかさ氏は、
ドラゴンボールの件、しつこく言うようでアレだけども作品に対してはフラットな気持ちだったけれどもその作品を好きな人たちのことがどうにも好きになれなくて作品もだんだん嫌いになっていくパターンはある。布教する側の問題ってこともある。
— ことぶきつかさ (@t_kotobuki) October 16, 2018
この話題が単純に「ドラゴンボール、好きか嫌いか」という問題ではないんじゃないかという点を指摘しています。
発言の鋭さに定評のある平野耕太先生は冷静で、
一般読者がドラゴンボール見て面白いと思うかそうでないかは自由だけど
— 平野耕太 (@hiranokohta) October 16, 2018
「エディター」を名乗ってる人間が、あれ程の化け物作品見て
何であれが世界で受けているか何も汲み取れないなら無能だし
何も汲み取らないなら低能だから
別に近づかなきゃいいんじゃないですか
話題に乗りつつブレを見せないのが販売系の人々。
もしかしたら「全巻読みたい!」と思ってらっしゃる方もいるかもしれないので、貼っておきますね。
— 丸善ジュンク堂書店劇場 (@junkudo_net) October 16, 2018
『ドラゴンボール完全版』34巻セット(鳥山 明)https://t.co/tzhNIguTlr pic.twitter.com/zJiH596Zxn
この記事の言及数は多く、一部の人々は《炎上》として扱っているようですが、今回は「先輩が正しい。後輩が悪」あるいは「後輩が正しい。先輩が悪」という発言をあまり見かけないのでちょっと特殊なケースの広がり方なのかなという印象があります。
気になる方は《ドラゴンボールハラスメント》などで検索をかけてみると皆さんのコメントが出てきやすいかもしれません。