知らないとソンするロック。ポップでキャッチーなメロディーを持ったバブルガム・ポップというジャンル。
2019年1月25日 更新

知らないとソンするロック。ポップでキャッチーなメロディーを持ったバブルガム・ポップというジャンル。

当時ティーンエイジャー向けに作られたバブルガム・ポップですが、今やこのような曲を聴くティーンエイジャーは日本には皆無でしょう。そうです。大人にこそ聴いてほしい、聴かないとソンするロック。それがバブルガム・ポップです。

6,468 view

バブルガム・ポップ

バブルガム・ポップというジャンルをご存知でしょうか?60年代後半にティーンエイジャー向けに作られたポップでキャッチーなメロディーを持ったポップ・ミュージックのジャンルです。

明るいサウンドでアイドルが歌うポップミュージックというのは、世界各国にいつの時代にも存在しますが、馬鹿にしたものではありません。
どこまでもポップでキャッチーなメロディーとハーモニー。バブルガム・ポップは今聴くと一味違って楽しめますよ。

ザ・モンキーズ

バブルガム・ポップにカテゴライズされるバンドで、日本で最も知名度があるのはザ・モンキーズでしょう。ザ・モンキーズといえば、ザ・ビートルズの対抗馬。作られたアイドルという印象が強いバンドですが、それはともかく彼らには優れた曲が多い。
ザ・モンキーズ

ザ・モンキーズ

デイビー・ジョーンズ(ボーカル/マラカス/タンバリン/パーカッション)
ミッキー・ドレンツ (ボーカル/ドラムス)
マイク・ネスミス(ボーカル/ギター)
ピーター・トーク (ボーカル/ベース/オルガン)
ニール・ダイアモンドをはじめとして有能な作家陣が楽曲提供をしていたことで、本当に優れたポップミュージックを量産しています。
デビュー曲の「恋の終列車」からして素晴らしいです。

The Monkees - Last Train To Clarksville 1966

どうです?改めて聴いてみると良い曲でしょう?アイドルだからって馬鹿に出来ないでしょう?作者はトミー・ボイスとボビー・ハートです。なんとなくザ・ビートルズの「ペイパーバック・ライター」を彷彿させますが、良い曲には違いありません。
因みに、このデビュー曲がいきなりの大ヒットとなり、以降出す曲、出す曲ヒットして押しも押されぬトップアイドルとなるザ・モンキーズ。日本でもよく知らている「デイドリーム・ビリーバー」も全米1位を獲得していますが、じつはこの曲以降人気は急落していくことになります。

ブッダ・レコード

ザ・モンキーズもいいのですが、バブルガム・ポップとくれば避けて通れないのがブッダ・レコードです。今日ではブッダ・レコードこそがバブルガム・ポップの象徴といえそうな存在となっています。
ブッダ・レコード

ブッダ・レコード

筋金入りの音楽ファンからは子供向けのポップスとして軽く見られがちなバブルガム・ポップ。確かに幼稚なイメージありますね。しかし、しかしですよ、これが中々侮れないディープな世界が広がっているのです。
ブッダ・レコードの代表といえば、1910フルーツガム・カンパニー、オハイオ・エクスプレス、それにレモン・パイパーズでしょう。
また、同じ系列のカーマ・スートラ・レコードにはラヴィン・スプーンフルもいました。

1910フルーツガム・カンパニー

バブルガム・ポップの代表といえるのが1910フルーツガム・カンパニーでしょう。子供の音楽というには勿体ない。というか、当時の子供が大人になって、今聴いても色あせていない音楽と言うべきか。だいたい今の子供は絶対に聴かないでしょうね。
代表曲は「サイモン・セッズ」。当時は日本でもヒットしています。
サイモン・セッズ

サイモン・セッズ

1910フルーツガム・カンパニー
発売:1968年
バンドは1965年にジョーイ・レヴィン ラスティ・オッペンハイマー ラリー・リプレーによって結成され、アメリカ・ニュージャージー州を活動拠点としていました。
他にも「インディアン・ギヴァー」「1,2,3,レッド・ライト」などのヒットを放ちました。彼らはスタジオミュージシャンの寄せ集め(失礼)で、その実体はブッダ・レコードのプロデューサー、ジェリー・カセネッツとジェフ・カッツです。
そもそもバブルガム・ポップという言葉は、1910フルーツガム・カンパニーというバンド名に由来するものなんです。

Simon Says - 1910 Fruitgum Company

そもそもバブルガム・ポップという言葉は、1910フルーツガム・カンパニーというバンド名に由来するものなんです。

オハイオ・エクスプレス

スタジオミュージシャンを使って録音し、ヒット曲を連発したバブルガム・ポップのアーティストたち。確かにそうしたバンドは多い。しかし、オハイオ・エクスプレスはちょっと違ってます。硬派。そう言ってもいいでしょう。音的にもガレージサウンドっぽいです。
36 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

清志郎さんが率いた「タイマーズ」の名曲を再アレンジ!「デイ・ドリーム・ビリーバー」を高畑充希が熱唱!!

清志郎さんが率いた「タイマーズ」の名曲を再アレンジ!「デイ・ドリーム・ビリーバー」を高畑充希が熱唱!!

女優の高畑充希が、都内で行われた神山健治監督の長編アニメーション映画の公開を記念したイベントに出席。高畑が、故忌野清志郎さんが率いた「タイマーズ」の名曲カバー「デイ・ドリーム・ビリーバー」を再アレンジした同映画の主題歌を熱唱。
red | 1,015 view
テレビでアイドルを作ろう!ザ・モンキーズ・ショー 

テレビでアイドルを作ろう!ザ・モンキーズ・ショー 

テレビを使ってアイドルスターを生み出す。現在では当たり前なプロモーション方法ですが、その始まりは1960年代に生まれた『ザ・モンキーズ・ショー』。コメディドラマと音楽を織り交ぜて作り出されたニュースターとテレビ番組について、懐かしい映像と共に振り返っていきましょう。
starsky82138 | 4,601 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト