2019年6月6日 更新
1965年から始まり1974年まで放送された青春学園シリーズ。こんな先生がいればと誰もが思ったものです。
青春学園シリーズに登場する先生はみな個性的で熱血漢。スポーツを通じ、生徒と向き合うことで大事なことを教えてくれます。こんな先生がほしかった!全部で7シリーズ。笑って泣ける一級の学園ドラマばかりです。
青春学園シリーズ
「青春学園シリーズ」をご存知でしょうか?60年代後半から70年に青春時代を送った方であれば知らない者はいないと断言できるテレビドラマシリーズです。
「青春学園シリーズ」とは俗称で、1965年から始まり1974年にかけて放映された日本テレビ、東宝、テアトル・プロによるドラマです。全部で7シリーズあるのですが、どれも主人公が熱血教師で、毎回問題を起こす生徒達との交流をスポーツを通して描くという共通点があります。
また、どの作品も主題歌がヒットしています。代表的なのは、青い三角定規が歌った「太陽がくれた季節」でしょうか。
シリーズ第5弾、「飛び出せ青春」のテーマソングですね。この曲を聴くと反射的に「飛び出せ青春」を思い浮かべるという方は少なくないのではないでしょうか。
それでは振り返ってみましょう、歴代の「青春学園シリーズ」がこれだ!
青春とはなんだ
シリーズ1作目は、青春学園ドラマの先駆けといえる「青春とはなんだ」です。放送は1965年10月24日~1966年11月13日。主役の熱血教師を務めたのは夏木陽介でした。
「青春とはなんだ」 第二話 夏木陽介さん
「青春とはなんだ」と聞かれて、「はい、これです」と明確に答えられる者はそういないでしょう。誰もがその答えに窮する。誰もがその答えを探している。ドラマの中でもみんな悩んでいるのです。
ところで、「青春とはなんだ」には原作があるんです。作者は元東京都知事としても有名な石原慎太郎。
ドラマは2クール26話までは原作に比較的忠実に描かれています。好評の為、41話まで続いたのですが、27話以降はオリジナルな内容となっています。原作がそこまでなかったということのようです。
そして主題歌は「若い明日」、歌うのは若き布施明です。ジャケットにドラマの一場面が使われているところが嬉しいです。
アメリカ帰りの野々村健介は、田舎町・森山町の森山高校の英語教師に就任し、ラグビーを通じて生徒たちと心の交流、人間教育を展開していく。また同時に町に蔓延する黒い影と戦っていくのだった。
そうですね、「青春学園シリーズ」の熱血先生といえば、やはりラグビーですよね。
「青春とはなんだ」が好評だったために、シリーズ第2弾は続けて放送されることになります。
これが青春だ
「青春とはなんだ」が終了したのは1966年11月13日。シリーズ第2弾となる「これが青春だ」の放送開始は1966年11月20日です。翌週ですね。このシリーズの人気の程がよく分かります。
”これが青春だ” 布施 明/これが青春だ (1966年)
熱血教師、大岩雷太を演じるのは竜雷太です。竜雷太といえば「太陽にほえろ!」のゴリさん(石塚誠刑事)が印象深いわけですが、ここでの竜雷太はゴリさんとは違って随分とさわやかです。まぁ、それもそのはず、竜雷太は新人だったんです。
本作の主人公である大岩雷太は、乗っていたヨットが転覆した所を漁師の青年・彰に助けられたのち、田舎町・南海市にやってくる。ロンドンでの留学経験を活かして南海高校の英語教師に就任、劣等生ばかりのクラス・D組の担任を務める。そしてサッカーを通じて生徒たちに人間教育を説き、心と心のふれあいを図っていく。
岡田可愛や北島マヤが生徒役で続投していますが、実は夏木陽介も熱血教師役で主演の予定だったそうです。スケジュールの関係で降板が決定したのが撮影の2週間前といいますから、えらく急だったのですね。竜雷太はそれによってチャンスを掴んだというわけです。
あ、脚本に倉本聰が参加しているのもポイントですね。
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