ユキ 田中美佐子
ヨウコ 小林聡美
ヨウコの父親
京極多恵 山咲千里
幼い頃から母親と共に京極に振り回され「一人で生きてみたい、一人だけで生活したい」と「聖書の会」から家出してしまう。「探すな!」という京極を無視し、メンバーは西へ東へと手製のビラを作り捜索を開始する。100万円の懸賞金も用意したが見つからなかった。「聖書の会」が一度解散し心臓の悪い京極が入院中にユキと連絡を取り戻ってくる。
京極の母 岸田今日子
ストーリー
昭和51年初夏、東京都下のある街で早乙女ユキ (田中美佐子) という20歳の女性が失踪した。
彼女は京極武吉 (ビートたけし) が主宰する「京極聖書研究会」に身を寄せるが、家出して武吉のもとへ駆け込んで来たのはユキひとりではなかった。
家へ帰りたくないと訴える10人を越える女性信者が、武吉を"オッチャン"と慕い救いを求めてきた。
満足に食事も与えられず閉じ込められていると思っている親たち
そんなある日、子供を返せと信者たちの親が騒ぎ出した。
本人の意思が無ければ返せないと主張する武吉と、民事不介入という警察の態度に業を煮やした親たちはついに強行手段に出る。
危険を感じた信者たちは武吉と共に当てもなく西へ西へと下っていく。
その頃からマスコミの間では、親たちの手記が雑誌に載り、テレビのワイドショーでも取り上げられるほどになっていった。
彼女達がキャバレーから戻ると、部屋には新聞社・週刊誌の記者がいた。京極は世間の間違った認識を正すためにも取材してもらおうと言う。