『はじめの一歩』とは?
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『はじめの一歩』(はじめのいっぽ)は、ボクシングを題材とした森川ジョージによる日本の漫画作品。1989年から『週刊少年マガジン』(講談社)で連載中。
母子家庭のいじめられっ子であり、釣り船屋を親子で支えている主人公・幕之内一歩が、プロボクサー鷹村守との出会いをきっかけに鴨川ボクシングジムに入門。「強いとは何か?」という問いの答えを求め、プロボクサーとして、また人間としても成長していく過程を、周囲との交流やライバル達との戦いを通じて描いてゆく。主人公のみならず脇役である仲間やライバル達の戦いも詳細に描いている点が特徴的であり、作者は「登場人物全員が主人公です」とコメントしている
鷹村守VSブライアン・ホーク
主人公・一歩の先輩であり、ボクシングへの道に導いた鷹村守の世界タイトルマッチへの挑戦を描いたパートとなります。脇役というには、あまりに大きな存在感をもつ鷹村守。今回は彼が主人公となるパートとなり、元々は『はじめの一歩』という作品の中においても、多くのファンから支持を得る登場人物にスポットが当てられた形になります。
鷹村の試合までの努力
基本的にはお調子者で、ひねくれた性格の持ち主です。ごう慢でわがままと、自分勝手な印象が先行するキャラクターです。しかし、ボクシングに対しては誰よりも真面目な姿勢で取り組んでいて、親代わりである会長に対して親孝行する姿に心打たれます。
ここでは、そんな彼の世界タイトルマッチに向けた努力を紹介していきたいと思います。
ここでは、そんな彼の世界タイトルマッチに向けた努力を紹介していきたいと思います。
過酷な減量をやり遂げた
もともと鷹村の減量を描写する場面はありましたが、今回のパートでは、特に丁寧に減量に対して鷹村が苦しむ様子が描かれています。
口の中に干し椎茸を放り込んで、よく噛んで水々しい椎茸の姿に戻す場面や、お姉さんがせっかく作ってくれたスープを流し台に捨ててしまうところは見ていて痛々しい気持ちになります。
口の中に干し椎茸を放り込んで、よく噛んで水々しい椎茸の姿に戻す場面や、お姉さんがせっかく作ってくれたスープを流し台に捨ててしまうところは見ていて痛々しい気持ちになります。
これまで受けた数々の屈辱
世界タイトルマッチに向けて、ブライアン・ホークから受けた数々の屈辱も、プライドの高い鷹村に対して読者が感情移入してしまう大きな要素になったと思います。
金髪美女たちをはべらして鷹村の試合観戦に訪れたこと、記者会見の場では軽くパンチを入れられたこと、目の前で恩義のある会長に手を上げられたこと、これらの要素は勧善懲悪を強く打ち出したもののように感じられます。
金髪美女たちをはべらして鷹村の試合観戦に訪れたこと、記者会見の場では軽くパンチを入れられたこと、目の前で恩義のある会長に手を上げられたこと、これらの要素は勧善懲悪を強く打ち出したもののように感じられます。
ブライアン・ホークの強さ
「ホーク」という単語を直訳すると「鷹」であり、その名前からも分かるように、ブライアン・ホークは鷹村と似た者同士といったコンセプトで生み出されたキャラクターだといえるでしょう。
そんな世界チャンピオンであるブライアン・ホークの強さを詳しく掘り下げていきます。
そんな世界チャンピオンであるブライアン・ホークの強さを詳しく掘り下げていきます。
自由奔放なファイトスタイル
ブライアン・ホークはボクシングの世界チャンピオンではありますが、彼はリングの中でボクシングをしているわけではないです。ボクシングのルールを守りながら、抵触しないように喧嘩ファイトしているに過ぎないのかもしれません。
その証拠として、ブライアン・ホークはジャブ・ストレート・フック・アッパーといったボクシングに代表されるパンチを打たず、フットワークやガードのような技術をつかうこともありません。彼のファイトスタイルで際立っているのは、上体反らしと呼ばれるもので、それは広い意味ではいえばボクシングでいうスウェーという技術に入るのかもしれませんが、やはり本来のボクシングスタイルとが逸脱するものといえるでしょう。
その証拠として、ブライアン・ホークはジャブ・ストレート・フック・アッパーといったボクシングに代表されるパンチを打たず、フットワークやガードのような技術をつかうこともありません。彼のファイトスタイルで際立っているのは、上体反らしと呼ばれるもので、それは広い意味ではいえばボクシングでいうスウェーという技術に入るのかもしれませんが、やはり本来のボクシングスタイルとが逸脱するものといえるでしょう。
リングでは殺人も許されると思っている
ニューヨークのダウンタウンで育ってきたブライアン・ホークは、いつも危険と隣り合わせで、命の保証がある環境で生きてこなかったことから、他人の命を大切にするといった価値観を持ち合わせていません。
そのため、リングでは不幸な事故が起きても許されることと思っており、対戦相手に一切の情け容赦をしないところは彼の強さだといえます。
そのため、リングでは不幸な事故が起きても許されることと思っており、対戦相手に一切の情け容赦をしないところは彼の強さだといえます。
鷹村VSブライアン・ホークの試合展開
ホークはこれまで鷹村のことを散々挑発していたことから、試合開始のゴングと共に激しい試合展開になると予想されました。しかし、お互いに様子をみるといった感じで、期待を裏切り、落ち着いた立ち上がりを見せました。
出版社:講談社
連載誌:週刊少年マガジン
発表号:1989年43号~