作詞家・売野雅勇氏が1986年の「六本木純情派」誕生秘話を、荻野目洋子さんと共にトークショーで明かす!
2016年10月5日 更新

作詞家・売野雅勇氏が1986年の「六本木純情派」誕生秘話を、荻野目洋子さんと共にトークショーで明かす!

中森明菜やチェッカーズ、森口博子などの楽曲の作詞を数多く手掛けてきた作詞家・売野雅勇氏が、トークショーを行った。「六本木純情派」の作詞と歌でタッグを組んだ歌手・荻野目洋子さんも会場に駆け付け、トークを盛り上げた。

967 view

作詞家・売野雅勇氏と荻野目洋子さんが「六本木純情派」の誕生秘話を明かす!

中森明菜やチェッカーズ、森口博子、中谷美紀with坂本龍一などの楽曲の作詞を数多く手掛けてきた作詞家・売野雅勇氏が、トークショーを行った。
東京・渋谷のHMV&BOOKS TOKYOで行われたトークショーには、かつて「六本木純情派」の作詞と歌でタッグを組んだ歌手・荻野目洋子さんも駆け付け、ギターの弾き語りで同曲を披露するなど会場を盛り上げた。
売野雅勇氏、荻野目洋子さん

売野雅勇氏、荻野目洋子さん

売野氏と荻野目さんは、終始リラックスした様子で言葉を交わし、まさに旧知の仲という関係だ。
売野氏はトークショー前に行われたマスコミ向けの取材会で、「(1968年12月10日生まれの荻野目さんは)三億円事件の日に生まれたんですよ」と荻野目さんを紹介し、笑いを取った。それに柔らかな笑顔で応える荻野目さんが印象的だった。

そして、話は「六本木純情派」の制作の頃へと移り、売野氏は当時を振り返り、デモテープで音源を聴いた時に「楽曲がマイナーのロックだったので、すごく得意だから自信があった。」とコメント。
また、「この音に自分の歌詞を乗せればOK!とヒットを確信した。」と作詞前から売れ行きを予感できたそう。

歌詞の内容に関しては、「荻野目さんの声を想像して、格好良くなるよう慎重に書いた。」と当時を思い出すようにしみじみと語った。

荻野目洋子「六本木純情派」 売野雅勇×荻野目洋子トークショーより(2016年9月29日)

「六本木純情派」を発売した1986年10月当時は、まだ17歳の少女だった荻野目さん。
本人は当時を振り返り、「(実際には)六本木で遊んだこともなかった。当時は悪いイメージだったので、聞いてその世界観に入る感じでしたね」とコメントした。

また、売野氏と荻野目さんのタッグで忘れてはならないのは、1987年に売野氏プロデュースで発売されたコンセプトアルバム『246コネクション(によんろくコネクション)』だろう。
全ての歌詞を売野氏が書き上げ、大ヒットした名盤だ。

収録曲には国道246号にちなんだタイトルの「北青山3丁目4番地」や「続・六本木純情派」、当時フジテレビ系『夜のヒットスタジオ』でも歌唱された「軽井沢コネクション」などが並ぶ。

売野氏は「(発売から)あっという間に75万枚いっていた。」と発売直後の様子を語り、「80年代を代表するアルバムと自分で誇れる。」と胸を張った。
『246コネクション』

『246コネクション』

今回のトークショーは、朝日新聞出版から発売された売野氏の自伝的著書『砂の果実 80年代歌謡曲黄金時代 疾走の日々』の出版記念の催しとなっている。

本書では、売野氏がコピーライターから作詞家として転身し、活動を始めた経緯や作詞へのこだわり、今では考えられないようなバブル期らしいエピソードなどが明かされ、売野氏の素顔がわかると同時に、かつての空気感をも思い起こさせるような一冊となっている。

また、80年代を駆け抜けた歌手やアイドルとの関わりに触れながら、冷静に分析し、彼らの意外な一面を表出させている。
"言葉のプロ"らしい繊細で魅力的な語り口で、中森明菜「少女A」やチェッカーズ「涙のリクエスト」、矢沢永吉「Somebody's Night」などの作詞に込めた想いが語られている。
売野雅勇氏、荻野目洋子さん

売野雅勇氏、荻野目洋子さん

≪中谷美紀に詞を提供した楽曲「砂の果実」をタイトルに、売野氏が作詞家人生を綴った一冊≫

砂の果実 80年代歌謡曲黄金時代疾走の日々 : 売野雅勇 : 本 : Amazon.co.jp

1,728
数々のヒット曲を書いた作詞家が綴る名作誕生秘話と、輝ける時代の物語。

売野雅勇氏に関する特集記事

15 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

1980年代のアイドルブームから90年代、綺羅星のごとく登場した名曲たちを「作詞」で表現し続けた売野雅勇の代表曲を振り返る。

1980年代のアイドルブームから90年代、綺羅星のごとく登場した名曲たちを「作詞」で表現し続けた売野雅勇の代表曲を振り返る。

売野雅勇という作詞家をご存知の方がどれくらいいるだろうか。80から90年代、レコードやカセット、CDやMDと目まぐるしく進化した音楽を聴くためのデバイス。アイドルブームからバンドブームへとトレンドが移る中で綺羅星のごとく登場した名曲の数々。そんな時代に私たちが口ずさんでいた無数の楽曲、その詞の多くを産み出した人物が誰あろう売野雅勇氏だ。
青春の握り拳 | 13,311 view
中森明菜の作詞を手掛けた売野雅勇氏!「少女A」誕生秘話を語る

中森明菜の作詞を手掛けた売野雅勇氏!「少女A」誕生秘話を語る

作詞家の売野雅勇氏が活動35周年を迎える。これまで中森明菜の「少女A」やチェッカーズ、ラッツ&スター、荻野目洋子などのヒット曲を生み出してきた。本稿では、売野雅勇氏が中森明菜「少女A」について語ったインタビューをご紹介する。
郷ひろみ、荻野目洋子、南野陽子らが登場!音楽特番『テレ東音楽祭スペシャル1964→2024』が放送決定!!

郷ひろみ、荻野目洋子、南野陽子らが登場!音楽特番『テレ東音楽祭スペシャル1964→2024』が放送決定!!

テレビ東京系列にて、音楽特番『テレ東音楽祭スペシャル1964→2024 ~60年分の名曲!実は“歌の衝撃映像”ベスト100~』が放送されます。
隣人速報 | 200 view
BS日テレにて、今年デビュー40周年を迎えた荻野目洋子が「ダンシング・ヒーロー」「六本木純情派」などのヒット曲を熱唱!!

BS日テレにて、今年デビュー40周年を迎えた荻野目洋子が「ダンシング・ヒーロー」「六本木純情派」などのヒット曲を熱唱!!

6月10日(月)よる9時放送のBS日テレ「歌謡プレミアム」にて、今年デビュー40周年を迎えた歌手・荻野目洋子がゲスト出演します。
隣人速報 | 102 view
サザンオールスターズがデビュー45周年!「ファンが選んだLINE MUSICプレイリスト」に収録された名曲とは?

サザンオールスターズがデビュー45周年!「ファンが選んだLINE MUSICプレイリスト」に収録された名曲とは?

音楽ストリーミングサービス「LINE MUSIC」にて、サザンオールスターズのファンが選んだ「LINE MUSICオリジナルプレイリスト」が現在公開中となっています。
隣人速報 | 557 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト