破壊・暴力・暴言・・・ノイズユニット『ハナタラシ』伝説
2016年4月28日 更新

破壊・暴力・暴言・・・ノイズユニット『ハナタラシ』伝説

ユンボでライブハウスの壁を壊して登場し、機材、壁、手当たり次第に壊していく・・・奇才 ボアダムス山塚アイのノイズユニット『ハナタラシ』の真実を暴きます。

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伝説のノイズユニット「ハナタラシ」誕生

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1983年、パンクロックやニューウェーブで盛り上がっていたインディーズシーンに突如現れたノイズユニット『ハナタラシ』。

一見、コミックバンドと見紛うようなユニット・ネームですがそのスタンスはハード・コアそのもの。

歌をうたうわけでもなければ、楽器を弾くわけでもないフロントマン「山塚アイ」の命を削ったパフォーマンスに観客はこれまでにない衝撃を受けました。
ハナタラシは山塚アイを中心に1983年に結成された日本のハードコア・パンクバンド、ノイズユニット。メンバーは流動的であったが、事実上、山塚アイのソロユニットと捉えられている。
ユニット名は、山塚が幼少期に蓄膿症であったことから実際に呼ばれていた蔑称に由来する。ノイズを基調とし、破壊・暴力・暴言をさらけ出す音楽性であった。

暴力・破壊・ノイズ 究極のハードコア パフォーマンス!

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ハナタラシ伝説の数々

* ユンボでライヴハウスの壁を壊しながら登場する。
* チェーンソーで猫の死骸を切り刻み、客席へ投げつける。
* ビール瓶をステージ上で割り、客席に投げつける。
* 金属スクラップを大量に持ち込み、チェーンソーで切る。
* ガソリンを床にぶちまけ、火炎瓶を投げ込もうとする。(止められたために未遂だが、山塚自身は完全に投げ込む気があった。)
etc
ハナタラシのライブは毎回”事件”そのものでした。

ライブに来る観客に

「当該コンサートの開演中にいかなる事故が発生し危害が加わろうと主催者側に何ら責任がないことを誓約いたします」

という誓約書を書かせて入場を許可したという話は有名です。

HANATARASH - YouTube

最初はマイクにむかって音楽みたいなことをやってたんだけど、今度は鉄の棒を持って、観客のほうへ殴り込んで来たんだよね。

次は、先に歯の付いた芝刈り機みたいなを、ウウィィィィンンン!って出してきて、本当に死ぬ…って、あわてて逃げた。
数々の破壊行為によって生じる音こそが彼等にとっての「ノイズ」でありパフォーマンスでした。

時には観客の悲鳴さえも音楽の一部だったのではないでしょうか。

暴力行為の顛末とボアダムス

手当たり次第にモノを破壊していく暴力的なパフォーマンスで有名になったハナタラシは、当然 全国のライブハウスに出演を断られ1988年に活動を停止します。

その後山塚アイは「EYE」と改名し、アヴァン・ポップの最前衛の一人 山本精一らと「ボアダムス」というバンドを結成。海外でのライブ活動を通して世界的に有名になっていきます。
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ハナタラシの残した音源

ハナタラシは活動停止後も音源リリースのみを定期的に行い、1985年~1996年の間に5枚のアルバムと2枚のライブアルバムを発表しています。

音楽性<パフォーマンス性 で有名になったハナタラシですが当時の音源は世界中のノイズ・ファンに希少価値の高いものとして大切に扱われています。
作品
HANATARASHI(アルケミーレコード/1985年/LP)
2(アルケミーレコード/1988年/LP)
3(R.R.Records/1990年/LP)
Last Live!! 88 Feb. 21 Antiknock Tokyo(MOM'N'DAD PRODUCTIONS/1992年/CD)
Best Live!! 84 Dec. 16 Zabo-Kyoto(MOM'N'DAD PRODUCTIONS/1993年/CD)
First Live!! 82 Apr. 12 Studio Ahiru-Osaka(MOM'N'DAD PRODUCTIONS/1993年/CD)
4(Public Bath/1994年/CD)
5(トラットリア/1996年/CD)
Total Retardation(Vinyl Communications/1996年/7inch)
Fatanarchy On Airtube(Harbinger Sound/2006年/CD)
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Yam | 8,103 view

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