建築家・黒川紀章の代表作「中銀カプセルタワービル」の解体が正式決定。
昭和から平成期に活躍した建築家・黒川紀章の代表作で、ブロックのようなカプセルを積み上げた外観が特徴的な「中銀カプセルタワービル(東京・中央区)」がこのたび解体されることが明らかとなりました。4月12日より、解体工事が始まるとのこと。
第一報はこちらです!
【中銀カプセルタワービル 4月解体】https://t.co/mkyBsZGs0w
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) March 28, 2022
建築家・黒川紀章氏の代表作で、ブロックを積んだようなユニークな外観で世界的に知られる、東京都中央区の「中銀カプセルタワービル」の解体が正式に決定。4月12日から工事が始まる。
「中銀カプセルタワービル」とは?
「中銀カプセルタワービル」とは、1972年に竣工したカプセル型の集合住宅(マンション)。黒川が提唱した「メタボリズム(社会の変化や人口の成長に合わせ、有機的に成長する建物を目指す建築運動)」を象徴する建物として、完成以来50年にわたり語り継がれていました。
via ja.wikipedia.org
外観からわかる通り、ビルは計140個のカプセルで構成されており、それぞれが高い独立性を持ち交換も可能な仕様となっていました。しかしながらカプセルが交換されたことは一度もなく、近年は老朽化が進み、建て替えの議論が活発化。建物の保存を求める声もあったものの、カプセルの一部を美術館へ寄贈するなど再利用した上で、建物自体は解体することが決定しました。なお、住民は既に全員が退去を完了しているとのことです。
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建築家・黒川紀章 プロフィール
黒川紀章(くろかわ きしょう)は、1934年愛知県出身。京都大学工学部、東京大学大学院と建築の道を進み、1959年からは建築理論「メタボリズム」を提唱し、仲間とともにメタボリズム・グループを形成。世界デザイン会議に参加するなど、国内に留まらない活動を展開していました。2007年に、73歳で死去。同年、正四位旭日重光章を受章(死去後の叙勲)。
昭和~平成期を象徴する建築物を多数設計!!
黒川と言えば、ミドル世代にもなじみ深い建築物を多数設計したことでも有名で、その名を知らなくても、建物を訪れた経験がある方は多いかと思います。1974年開業の商業ビル「BIG BOX 高田馬場(東京・新宿区)」、1976年開業のファッションビルの元祖とも言われる「青山ベルコモンズ(東京・港区)」、1984年開業で斬新なデザインの都市型ホテルとして注目を集めた「六本木プリンスホテル(東京・港区)」など、昭和から平成にかけて、当時の流行の最先端を意識した建物の設計に多く携わっていました。
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妻は女優・若尾文子!
またプライベートでは、女優の若尾文子と1983年に結婚。70年代初頭まで大映映画の看板スターとして活躍していた若尾ですが、近年はソフトバンクモバイル 「白戸家」のCMに出演するなどして注目を集めていました。