2017年9月12日 更新

【幸せの黄色い新幹線】ドクターイエローが将来見られなくなる???

東海道・山陽新幹線で線路の状態などを測定するための専用車両「ドクターイエロー」。その姿はダイヤも非公開のため、謎に包まれ、偶然目にした人からは、「幸せの黄色い新幹線」と呼ばれています。日本が世界に誇る新幹線の運行を支えるそのドクターイエローが見られなくなる???という非公式情報が入ってまいりました。

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唐突にこんな記事が舞い込んできました。
そういえば「なぜ黄色なのか?」ということも考えたことがなかったので、調べてみました。

「幸せの黄色い新幹線」はなぜ黄色なのか???

興味ある方は、クイズに挑戦!

今のドクターイエローは3代目。

今のドクターイエローは、世代では3代目になります。1世代で複数の編成を持つものもありますが、50年以上の新幹線の歴史の中で、歴代わずか5編成で安全を守っています。

T1編成(写真が見つかりませんでした。)

T2編成

T2編成

T2編成

T3編成

T3編成

T3編成

T4編成

T4編成

T4編成

T5編成

T5編成

T5編成

なぜドクターイエローは「謎の新幹線」なのか。

ドクターイエローの運行ダイヤは非公開です。
鉄道趣味の人のためにダイヤを公開してもよさそうなものですが、そういうわけにもいかないのです。

1964年に、世界最初の高速鉄道として開業した東海道新幹線。
世界で初めてのことであったため、ものすごい技術を駆使して、実験に実験を重ね、改良に改良を重ね、今日に至っています。

新幹線は、大事な、「日本が誇る技術商品」なのです。

そのため、その安全を守る技術も「商品」であり、ドクターイエロー自体が「企業秘密」なのです。
なので、その姿は極秘のヴェールに包まれているのです。
開業前の新幹線を研究する技術者

開業前の新幹線を研究する技術者

このように、海外に「技術」を売るということが行われ、世界で熾烈な競争が行われています。
この記事によると、インドで日本の新幹線技術を導入が決定したようですね。

なぜその「ドクターイエロー」が消えるという噂になるのか?

ではなぜそのドクターイエローが引退するという噂が出てくるのでしょうか。

それには、進化し続ける新幹線のスピードに関係しています。

現在のドクターイエローは、「700系」車両を元にして作られています。
700系の最高速度は270km/hで設計されています。

しかし、その700系を上回る、「N700系」「N700A系」が次々と増備され、700系が将来引退することが予想されています。
「N700系」系列の最高速度は285km/h。
たった15kmのスピードアップですが、東海道新幹線は超過密ダイヤで運行されているため、全部の車両がスピードアップすると、それだけ増発や速達性などの効果も大きいのです。
逆に言うと、足の遅い「700系」はスピードアップ、増発の「足かせ」になってしまう。
ということは、700系を元に設計されている「ドクターイエロー」も、その足かせになってしまうのです。
700系

700系

N700系列

N700系列

700系とN700系の形状の違いがおわかりいただけますでしょうか。
本当に「若干」形が違います。
知らない人から見れば同じに見えるかもしれませんが、これが270kmと285kmの差なのです。

あくまでも「事業用車両」であるドクターイエロー。

それではN700系ベースの新しいドクターイエローを造ればいいのではないか、という話になりますが、いくら、鉄道ファンから「幸せの黄色い新幹線」と慕われていても、残念ながらドクターイエローは鉄道ファンのために存在するものではなく、検査のための車両なので、収益を生みません。
そのため、ドクターイエローにお金をかけるわけにはいかないのです。
東急の計測車「トークアイ」

東急の計測車「トークアイ」

鉄道各社にこういう計測車があります。
これは、バラエティ番組「タモリ俱楽部」で特集された東急電鉄「トークアイ」です。

ドクターイエローの将来についての発表自体はまだない

ドクターイエローが引退するという話は、まだ噂でしかありません。
いずれ現在の車両が引退しても、新しい「黄色いドクターイエロー」が製造される可能性もあります。
しかし、収益を生む車両ではない以上、コストダウンのため、アタッチメント方式で、他の新幹線車両にくっつけて検測できる車両が技術的に可能であれば、わざわざ新車を造るより安くなる可能性があり、そうなると黄色い車両は見られなくなります。

このようにミステリアスな部分満載の「ドクターイエロー」。
企業秘密であり、これからも明かされることは少ないと思いますが、日本が誇る新幹線の安全を守るため、頑張ってほしいと思います。
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