”昭和レトロ”という言葉を生み出した青梅赤塚不二夫会館・横川館長へインタビュー。設立に尽力された赤塚眞知子さんの人物像にも迫る
2018年1月21日 更新

”昭和レトロ”という言葉を生み出した青梅赤塚不二夫会館・横川館長へインタビュー。設立に尽力された赤塚眞知子さんの人物像にも迫る

この記事では、青梅赤塚不二夫会館、昭和レトロ商品博物館、昭和幻燈館の3館の館長である横川秀利さんにインタビューをした内容を書きたいと思います。

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横川館長とは

横川秀利さん

横川秀利さん

出典 土方アラン
横川秀利さん
青梅生まれの青梅育ち
青梅の町おこしの中心人物であり、立役者でもある。
現在は青梅にある昭和レトロ商品博物館、青梅赤塚不二夫会館、昭和幻燈館の3館の館長と務める。

設立の経緯

青梅赤塚不二夫会館

青梅赤塚不二夫会館

出典 土方アラン

~それでは設立の経緯から教えてください~

簡単に言うと、商店街の活性化です。青梅塾アートフィスティバルというお祭りをやってるうちに、だんだん昭和をテーマにしたイベントをやろうということになりました。そして平成11年に昭和レトロ商品博物館を立ち上げることになったのです。

その後、昭和の街づくりで街の活性化をしようと勧めた時、この青梅赤塚不二夫会館が空き病院で、元院長さんも知り合いだったものだから、すんなり借りることが出来ました。
昭和レトロ商品博物館は懐かしい昭和だったので、今度は元気な昭和を表現しようと思いました。それが青梅赤塚不二夫会館になります。

それと昭和幻燈館についてですが、久世光彦という作家がいるのですが、彼の世界を表現したくて昭和幻燈館を作ったんですよ。

もともと映画看板で町おこしはやっておりましたが、これで昭和レトロ商品博物館、青梅赤塚不二夫会館、昭和幻燈館の3館が出来上がり、懐かしい昭和、元気な昭和、戦前の昭和の3つの昭和を楽しむ3館巡りという街づくりが整いました。

赤塚眞知子さんの人物像

~赤塚不二夫さんの奥様である眞知子さんとはどんな方でしたか?~

青梅赤塚不二夫会館を立ち上げる際、縁もゆかりも無い赤塚不二夫さんが協力してくれるかどうかは未知数でした。でも、一応フジオ・プロにお願いしてみようということになり、私が行きました。そしたら丁度奥様がいらっしゃって、赤塚不二夫さんは入院寸前の状態でした。
奥様が言うには、主人は満州の生まれで、引き上げてきてから最初に勤めたのが看板屋で、その映画看板で飾られてる青梅の街に行ってみたいと言っていました。漫画が商店街の役に立つなら、よろしいでしょう。という感じでトントン拍子に青梅赤塚不二夫会館の設立が決まったのです。
奥様は東京でも青梅でも何度もお会いしましたが、一度たりとも私にお金を払わせなかった方でした。気遣いも完璧で、とても素晴らしい方だったと思います。

青梅赤塚不二夫会館を青梅に作ったことは、奥様のご英断だと思います。漫画界じゃ大先生の赤塚不二夫さんだからこそ、ここに設立することをOKしたんじゃないかなぁと思います。また、赤塚不二夫さんや眞知子さん人柄があってこそ、今の赤塚不二夫会館があると思っています。

昭和という時代

~横川館長にとっての昭和とはどんな時代でしたか?~

昭和という時代には懐かしい昭和、元気な昭和があったと思います。
例えば明治大正を色濃く残した昭和。これは戦前ですね。歌という文化でいえば「宵待ち草」や「愛染かつら」などがあり、これは古賀政男の世界なんですねぇ 絵でいえば竹久夢二なんかでね。
そういった大正ロマンというものが色濃く昭和にも入り込んでるわけですよ。今現在、昭和というと戦後のイメージが多いですが、戦前の昭和という素敵な世界がありました。私はこの素敵な世界が大好きで、日本が一番良かった時代なんじゃないかなぁと思うくらいです。

青梅の町おこし

青梅駅通路

青梅駅通路

出典 土方アラン

~青梅の町おこしについて、もう少し詳しく教えてください~

まず映画看板での町おこしがありました。この看板は久保板観さんが描いたのですが、昔青梅にも映画館があって、そこの映画看板を描いていた方です。しかし、昭和47年頃にその映画館が無くなってしまい、久保板観さんは失業してしまいました。しかし、その後に竹久夢二の美術展をやった時に、久保板観さんに看板を描いて貰い、その流れでまた映画看板を描いてもらうことになりました。それを年々やり続けていった結果、徐々に人気が出てくる様になり、街に映画看板を掲げる様になったのです。
それから昭和レトロ商品博物館、青梅赤塚不二夫会館、昭和幻燈館を作り、その間に青梅駅の参入もあって、意気投合して青梅駅の中にも映画看板も提供することになりました。
ささやかですけど、そんな街づくりをしてきました。

来館の年齢層

~来館する方々の年齢層を教えてください~

一般的にいって、やはり昭和ですから年長者を対象に作ってきたのですが、意外と若い方も懐かしいといって来て頂いています。ちょっとびっくりしてますねぇ(笑)
まぁ当然高齢者は多いですが、昭和って永いじゃないですか。ですから昭和を体験した人って結構いて、卒業するまでに永い時間がかかりそうですねぇ
また、来年元号が変わりますが、そうすると今の平成が、いつかは平成ノスタルジアみたいなことになると思うんですよね。今までは振り向けば昭和という街づくりをしてきましたが、これからは垣根越しに見る昭和になると思うんです。平成という時代を通して昭和を見る。つまり私の世代が昭和という時代を通して大正を見る様な。
垣根越しで見る昭和って、どんな風に見えるのか。同じ昭和ではとても興味深いです。

昭和レトロという言葉

昭和レトロ商品博物館

昭和レトロ商品博物館

出典 土方アラン

~昭和レトロという言葉の由来について教えてください~

昭和レトロ博物館、昭和レトロって言葉は私が考えたんですよ。その言葉がふっと出たのは、もう昭和もレトロだよなぁと思って。そしてそのまま昭和レトロ商品博物館にしました。それから新聞雑誌に載って、今では昭和レトロという言葉は青梅は発祥になったんですよ。

今後について

~今後について教えてください~

今の映画看板も古くなり、枚数も少なくなりました。増やしたいけど映画看板を描く久保板観さんも老齢で体力的に厳しい状況です。なので、一度は止めようとも思ったんです。でも、それでは何も無くなってしまうという声もあり、やはり看板を軸にした街づくりは続けていきたいという考えがあります。 またそういう流れがありますね。

関連サイトはこちら

インタビューを終えてみて

バカボンのパパ

バカボンのパパ

出典 土方アラン
横川館長にインタビューをさせて頂いて思ったこは、とても青梅と昭和を愛してらっしゃるということ。
横川館長が昭和を愛しているからこそ、赤塚不二夫さんや赤塚眞知子さんとの出会いもあり、今の昭和レトロの青梅があるんだろうなぁと思いました。

今はシャッターが目立つ青梅ですが、これからまた息を吹き返し、昭和の街並みを代表とする街であって欲しいと思います。

今回の青梅シリーズ4記事にご協力頂いた横川館長に感謝致します。

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。

土方アラン
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