『逮捕しちゃうぞ』(1986年・原作漫画『モーニング・パーティー増刊』(講談社))
辻本夏実(つじもと なつみ)
辻本夏実(つじもと なつみ)
本籍地は東京都台東区浅草、現住所は江東区。住居は墨東区○丁目△番地○△マンション○△×号室(墨東署近辺のマンションで、墨東署勤務の時期には美幸と同居)。
アニメ版1stシーズン設定資料では身長167cm、体重47.5kg、スリーサイズは上から96、57、93。奥二重の吊り目で巨乳だが、体の描写はシリーズ毎に異なり、2ndではそれほど強調は無かった。誕生日は8月13日で血液型はO型。
「足ブレーキ」という得意技を持つ
小早川美幸(こばやかわ みゆき)
手先が器用でメカの創作や操縦を自在にこなす。
本籍地は岡山県、千葉県出身、現住所は江東区。住居は墨東区○丁目△番地○△マンション○△×号室[9](墨東署近辺のマンションで夏実と同居)。同居を持ちかけた際、夏実のことをボディーガードと茶化したことがあるが、同居を始めた後には寝ぼけた彼女に抱擁され危うく絞め殺されかけたこともある(目撃者(ストライク男)によれば喜悦に震えていた模様)。
中嶋 剣(なかじま けん)(巡査)とは周囲公認の恋人同然の関係であるがお互いに奥手なため、2人の仲はなかなか進展しない。
一方、中嶋が他の女性と接近しているように見えるとヤキモチを焼き、拗ねることも多い。原作では、他の女性と会話するだけでヤキモチを焼くことが多く、夏実が女性白バイに推薦されたとき、中嶋に相談しているところを目撃しただけでやきもきしたこともある。
『逮捕しちゃうぞ』でのメカやエンジン描写、カーアクションシーンは非常にリアルに描かれており現実味とスリル感がある。
ヤマハ・YSR50を駆る辻本夏実(初期の絵)
コミック版の初期、トゥデイに(無理矢理)搭載されていた。登場は1回きりで、あとはモトコンポに交代している。Jr(ジュニア)と呼ばれていた(モトコンポはJr2)。塗装は市販のものと同じ、白地に赤のストロボライン。これも同じくボアアップされている。
ホンダ・モトコンポ
緊急車両指定を受けたものではなくサイドプロテクターとサイドカウルを外し、ボディのカウルの白色とフレームの黒色と合わせてパトカーと同じ白黒塗装に見えるようにして流線型赤色回転灯を装着(原作は装備せず。実写ドラマ版では小型の円筒形になり、サイドカウルとサイドプロテクターは装着してサイドカウルのみ黒色に塗装)する。コミック版ではトゥデイに搭載されていたが、トゥデイ同様に実車が製作されている。
原作は1986年から1992年まで『モーニング・パーティー増刊』(講談社)に掲載された。
美人婦人警官(女性警察官)コンビを主人公とするコメディー。アクション、カーチェイス、メカなどの要素が満載で、日本国外でも人気が高い。
作者である藤島康介がオートバイファンなだけあり、作中でのメカやエンジン描写、カーアクションシーンは非常にリアルに描かれており現実味とスリル感がある。アニメ版も同様にメカニックには非常にこだわって描かれている。単行本の最後尾に車またはバイクの解説がある。
また、メカ技術に関する考証のみならず、警察という部分社会に関する描写からも藤島流のリアリズムを垣間見ることができる。パトカーや白バイ、ミニバイクやミニパトなど、車輌ももちろんこだわって描かれているが、舞台となる警察署、交通課などの空間描写、人間関係、ディテールなどにも手抜きはみられず、メインの登場人物たちの生活空間として十分なリアリティを持ちうるように配慮された描写となっている。藤島にとっては初の警察物作品であったが、この作品を描くにあたって事前に警察内部の雰囲気や制度、職場環境や警察官の仕事風景などを重点的に取材したようである。
ストーリーのコンセプトは時には荒唐無稽な展開もある「ロマンティック系ポリスコメディ」だが、基本設定は地に足の付いた作風なので日常世界を舞台としたロマンティック路線といえる。また、架空の都市や地域を舞台とする漫画が多い中で、実在する地域(東京都墨田区)を舞台としたことや、警察描写も青少年向けコミックとしては繊細で概ね現実離れせずに描いている点が、読者・視聴者に親近感を与え、より人気も高まった。
出典 逮捕しちゃうぞ - Wikipedia