2017年9月7日 更新
【赤城の山も今宵限り】北関東を走り抜けたJR東日本【107系】が引退へ
「赤城の山も今宵限り・・・」で有名な国定忠治の里を走る両毛線をはじめ、北関東各線で走り抜けたJR東日本「107系」が引退することが発表されました。関東平野から山岳地帯へと、用務客や観光客を運んだこの「107系」についてまとめてみました。
107系 引退のニュースが。
JR東日本「107系」とは。
107系電車(107けいでんしゃ)は、1988年(昭和63年)から1991年(平成3年)にかけて製造された東日本旅客鉄道(JR東日本)の直流通勤形電車である。
1987年4月に民営化されたJRは、国鉄時代の車両を引き継いだわけですが、車両は老朽化しており、また編成が長く、無駄な輸送力が生まれていました。
このため、新しく発足したJR東日本にふさわしく、また需要に合わせた編成が組める新車を製作することにしました。こうして、165系の代用として登場したのが107系です。
107系の車内。
107系の車内
評判では、結構いいシートで、多分イメージとしては小田急8000系のようなシートなのだと思いますが、いかんせん「オールロングシート」。
通勤客にはいいのですが、交通の結束点・高崎駅に着いて、さあこれから群馬の観光地へGO!と意気込んだ先が、このロングシートだと、ちょっと萎えましたね・・・。
長編成の107系@両毛線
wikipediaに「通勤用車両として製造された」とあるように、通勤用として、両毛線で2両3編成の6両編成として、堂々の運用をしていますね。
旅情としては、断然この165系がイイ!
しかし1両2ドアで、通勤電車として使うには、多くの乗客の乗り降りに時間がかかり、新車投入もやむをえなかったのでしょう。
107系で??と思ったのは、草津温泉に普通電車で行った時のことです。
草津温泉の玄関口・長野原草津口駅
185系特急「草津号」
107系のロングシートがおイヤなら、特急がございます、ということなのですが、この185系も、もとは新幹線の恩恵が少ない地域向けに、「急行にも使える特急車両」として登場したものなので、いかんせん観光地に行くにはゴージャス感が不足ぎみのような気がします。
今は常磐線特急「ひたち」から転属された651系が草津号として運用されています。
107系の運用範囲。
デビュー年:1988(昭和63)年
保有会社:JR東日本
運行区間:信越本線、上越線、吾妻線、両毛線、東北本線(小山~黒磯)
元運行区間:日光線
運行区間を見てみるとおわかりのように、関東平野周辺の山岳地帯に向かう路線で多く運用されていることがわかります。
その中で、思い出すのが、赤城山と国定忠治の世界です。
両毛線国定駅に停車する107系
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