【構想50年、着工30年】沿線住民の悲願ついに【小田急線複々線化2018年完成へ】
2017年11月4日 更新

【構想50年、着工30年】沿線住民の悲願ついに【小田急線複々線化2018年完成へ】

小田急電鉄は昨日(2017年11月1日)、2018年3月中旬にダイヤを「白紙改正」することを発表しました。これは代々木上原ー登戸間の複々線化が完成することによるもので、これにより電車の大幅な速達度向上、混雑率緩和が見込まれます。小田急とその周りを取り巻く情勢について書いてみました。

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小田急からのプレスリリース。

構想50年、着工30年の沿線住民の悲願。

小田急電鉄は1日、「複々線化」が来年3月に完了するのに伴う新しいダイヤを発表した。朝の通勤ラッシュ時間の列車を大幅に増やし、混雑緩和や所要時間の短縮化を実現する。

 同社は、1989年から代々木上原―登戸間の11・7キロで上下の線路をそれぞれ2本ずつにする複々線化を進め、来年3月に最後に残っていた世田谷代田―東北沢間の1・6キロが完成する。急行などが各駅停車と別の線路を走行でき、輸送力が大きく増える。

 新ダイヤでは、朝の通勤ラッシュのピークにあたる午前8時前後の1時間に下北沢駅に到着する列車は現在の27本から36本に増え、世田谷代田―下北沢間の混雑率は192%から150%程度まで緩和する。

 また、現在は主に通勤時間帯以外に走っている快速急行を通勤時間に本格的に導入し、多摩線からの通勤急行も新設。主要駅から新宿までの所要時間は最大で14分短くなる。ほか、東京メトロ千代田線への直通列車を増やし、座席指定で座って通勤できる通勤特急ロマンスカーも増発する。

 この日の会見で同社の星野晃司社長は「構想から50年、着工から30年でやっと、『混む、遅い』と言われてきたイメージの一新を果たせる」と話した。(千葉雄高)

朝日新聞社

1982年登場の8000形もバリバリ現役の小田急。

小田急電鉄8000形

小田急電鉄8000形

小田急の花形と言えばやはりロマンスカー。

小田急ロマンスカーVSE 50000形

小田急ロマンスカーVSE 50000形

伝統のロマンスカースタイル 小田急LSE7000形

伝統のロマンスカースタイル 小田急LSE7000形

1980年に登場。この車両の去就も今回のダイヤ白紙改正では注目されます。

混雑率が150%に激減の脅威。

今回、一番の売りは、混雑率の激減予測です。
ダイヤ改正により運転本数が増え、混雑率は150%に低下すると小田急では予測しています。
次のページへのリンクも貼っておきます。
150%は東京の鉄道の混雑率では43位。
つまり、現在の混雑率3位から43位になるということです。

新宿ー小田原間がロマンスカーで1時間切りへ。

特急ロマンスカー「スーパーはこね」の新宿~小田原間が5分短縮の最速59分、新宿~箱根湯本間が9分短縮の最速73分に。“新宿~小田原間60分切り”は小田急史上初めてで、「悲願」だったそうです。
この「新宿ー小田原」1時間切りは、単にこの区間を移動する人の利便性向上に留まりません。
ロマンスカーで新宿ー小田原間は、特急料金込みで1,770円。
もちろんJR湘南新宿ラインの普通列車の運賃1,490円より280円高いのですが、湘南新宿ラインは新宿から着席できるチャンスがあまりありません。
それに比べると、280円の差であれば、ロマンスカーのデラックスなシートで「必ず座れる」サービスは大変お得であると言えます。
また、快速急行であれば着席の保証はありませんが、運賃のみの880円。
今の段階では小田原行き快速急行がどこまで増発され、どこまで着席機会が増えるのかなどはわかりませんが、こちらも期待大です!!。
ロマンスカーの座席(50000形VSE)

ロマンスカーの座席(50000形VSE)

この豪華座席に1時間座れないのは、むしろもったいない!?。

JR東日本、東急電鉄、京王電鉄などはどう動くか。

慢性的な混雑が続くJR東日本の東海道本線や東急田園都市線。
小田急はこれらと小田原ー新宿、藤沢ー新宿、中央林間ー渋谷などで競争をしています。
先ほどのリンクの東洋経済の調査によるとJR東日本東海道本線と東急田園都市線は混雑率8位で184%となっています。
それでも現在は3位の小田急よりは「空いている」のかもしれませんが、小田急の混雑率が発表通り150%になれば、これらの路線からの乗客の移動も十分考えられます。
また、今まで小田急に圧勝してきた、多摩ニュータウンの通勤客の京王電鉄相模原線との競争にも、影響を及ぼすでしょう。
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