RX系ガンダムの変遷と後継種ガンダムの発展を調べてみました。(4)
2017年8月1日 更新

RX系ガンダムの変遷と後継種ガンダムの発展を調べてみました。(4)

終戦協定が結ばれていたとはいえ、未だに戦闘が各地で行われていました。その中でも一番大きな紛争と言えば皆さんもよっくご存知のデラーズ・フリートによるものです。0083star dust memoryで描かれていましたね。 連邦軍は「RX-81計画を」UC0081年に再開、またアナハイムエレクトロニクス社(以下AE)と共同で「ガンダム開発計画」が同年10月スタートさせていました。

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ガンダム試作1号機フルバーニアン

ガンダム試作1号機フルバーニアン

全高 19.5m
頭頂高 18.5m
本体重量 43.2t
全備重量 74.0t
装甲材質 ルナ・チタニウム合金
出力 2,045kW
推力 45,000 kg×4
13,500 kg×4
(総推力)234,000kg
武装 60ミリバルカン砲×2
ビーム・サーベル×2
ビーム・ライフル×1
試作大型ビーム・ライフル×1
シールド×1
via gundam-exceed

RX-78GP01Fb

GP-01の空間戦高機動仕様。コードネームは「ゼフィランサス フルバーニアン」
本来、試作1号機はコア・ファイターの換装により、重力下仕様から宇宙戦仕様への変更に対応できるよう設計されていた。宇宙用のパーツは機体と同時に完成していたが、テストを行う前にGP01はデラーズ紛争に投入され、宇宙世紀0083年10月31日に行われたシーマ艦隊との戦闘で大破。機体はアナハイム社のフォン・ブラウン工場に搬入され、機体の補修も兼ねた仕様変更を行うことでフルバーニアンに改修されるが、その結果、当初予定されていた「宇宙戦仕様」とは大幅に異なる機体となる。この作業はわずか2日で完了し、アナハイムのリバモア工場で運用テストが行われる。
元々コウ・ウラキが勝手に陸戦用仕様のまま発進、交戦におよび、間抜けな戦闘の上大破されたGP01 が、災い転じて・・・ではないが大幅な仕様変更の上、修理、改修で完成された産物でした。
その高機動性能、運動性を目の当たりにしたシーマ・ガラハウが「バッタか?!」と驚いているシーンがアニメ版でありましたね。この機体性能をよく表しているセリフだったと思います。手負いのGP02(パイロットは当然アナベル・ガトー)と相打ちになるまでの短命な機体でもあります。
デザインはGP01 と共に河森正治氏が担当だったそうです。

FF-X II-Fb(FF-X7II-Fb)

コア・ファイターIIFb

コア・ファイターIIFb

全長 15.6m(翼巾14.3m)
全備重量 22.6t
推力 180,000kg
武装 ビーム・ガン×2
核となるコア・ファイターIIには、宇宙では不要な空力翼の代わりに可動式のユニバーサル・ブースト・ポッドが設けられた。重力下仕様では熱核ハイブリッドエンジンを搭載していたが、本機では熱核ロケットエンジンへと換装されたことに伴い、本体部のエアインテークは片側2基の姿勢制御用スラスターに変更された。また、ジェネレーター出力を1,790kWから2,045kWへと向上したことにより、ビーム・サーベルを兼ねるビーム・ガンは実用に耐えうるものとなった。

RX-78GP01-Fa

フルアーマー・ゼフィランサス

フルアーマー・ゼフィランサス

『マスターアーカイブ RX-78GP01 ゼフィランサス』に掲載。
GP01にFSWS構想の進化型とも言える追加装備を架装するプランで、シミュレーション上に留まったとも、実機が製作されユニット毎の試験が行われた(GP01への装備は実現していない)とも言われる。外観上は基本的にフルアーマーガンダムを踏襲しており、武装も右前腕に2連装ビーム・ライフル、右肩にロケット砲(いずれもGP01用の名称は不明)を装備する。

RX-78GP02

ガンダム試作2号機(サイサリス)

ガンダム試作2号機(サイサリス)

全高 19.5m
頭頂高 18.5m
本体重量 54.5t
全備重量 83.0t
装甲材質 ルナ・チタニウム合金
出力 1,860kW
推力 32,000 kg×4
6,800 kg×4
(総推力)155,200kg
武装 60ミリバルカン砲×2
ビーム・サーベル×2
アトミック・バズーカ×1
ラジエーター・シールド×1
ビーム・バズーカ×1(本編未使用)
多連装ロケットシステム(本編未使用)
ビーム・ライフル×1
(スーパーロボット大戦のみ、本編未使用)
プラズマ・リーダー
(スーパーロボット大戦のみ、本編未使用
開発は旧ジオニック系技術者が多く在籍する第二研究事業部が担当して進められており、当初はドム系列のコンセプトを踏襲した強襲戦用の重MSとして設計されていた。しかしながら、戦術核兵器の搭載・運用を目的に仕様変更されている。これはMSが兵器として画期的な戦果を挙げたが故に既存の兵器体系が覆されてしまったために戦後の優位性を維持しようとした連邦軍内部の思惑があり、完成したGP02のコンセプトは最強の機動兵器と最強の戦略兵器の両立と位置付けられている
この重装備には初めて見た時に、何だこれ?機動性、運動性大丈夫?みたいな印象をもちました。しかし諸元データを見れば総推力はGP01 の約1.5倍と気づき、その上、パイロットがこの機体を強奪したジオン公国軍エースパイロット「ソロモンの悪夢」の二つ名を持つアナベル・ガトーであればうーん、なるほど・・・と思いましたね。この機体も作品中盤までのもう1機の主役機だったのは異論のない所でしょう。
因みにGP01 とこのGP02はAE社のニナ・パープルトンが開発担当だったことがストーリーが進む中で登場人物も含め深く関わってくることが分かってきます。

RX-78GP03

ガンダム試作3号機(デンドロビウム)

ガンダム試作3号機(デンドロビウム)

全高 38.5m
全長 140.0m(メガ・ビーム砲含まず / 73.0m)
全幅 62.0m
本体重量 226.4t
全備重量 453.1t
出力 38,900kW
推力 377,500 kg×6
(総推力)2,265,000kg
武装 メガ・ビーム砲×1
大型ビーム・サーベル×2
Iフィールド・ジェネレーター
フレア・ディスペンサー
ビーム・ライフル×1
フォールディング・バズーカ×2
爆導索
大型集束ミサイル
マイクロ・ミサイル
(ほか、任務により各種武器をユニット化して
ウェポンコンテナに収納)
宇宙世紀0083年10月4日、フォンブラウン工廠にてロールアウト。コードネームは「デンドロビウム」(DENDROBIUM)。型式番号から「GP03」とも呼称される。本機はMSとMAの能力を併せ持つ機体として設計された。
デンドロビウムは、システムの中核をなすMS「ステイメン」(STAMEN)と、巨大アームドベース「オーキス」(ORCHIS)とで構成される。ステイメンは、腰部に設置されたテールバインダーを介してオーキスとドッキングし、火器管制と機体制御を行う。
AE社からの受領の仕方はもう強奪に近く、開発担当の女性が命を懸けて持って行かせるシーンはなかなか泣かせるものがありました。この機体の戦闘力は圧倒的であり、アナベル・ガトーのノイエジールとの交戦まで無敵だったですね。「GUNDAM EVOLVE 4」での描写はCGの効果も重なり、ジオン兵のセリフどうりまさに化け物を思わせました。
コミカライズ版の「機動戦士ガンダム0083 星屑の英雄」ではラストの部分が違いますが、ほぼOVAと同じストーリーとなっています。

RX-78GP03S

ガンダム試作3号機(ステイメン)

ガンダム試作3号機(ステイメン)

全高 18.2m
頭頂高 18.0m
本体重量 41.6t
全備重量 70.0t
出力 2,000kW
推力 40,000 kg×2
42,000 kg×2
12,000 kg×2
(総推力)188,800kg
武装 ビーム・サーベル×2
ビーム・ライフル×1
フォールディング・バズーカ×1
フォールディング・シールド×1
GP03のコアユニット兼脱出システムとなるMS。オーキスのコントロールユニット的なあつかいだが、単体の性能でもグリプス戦役時の高性能MSに匹敵する。開発はGP01同様クラブ・ワークスで行われたことから、外観上もGP01との共通点が多い。
腰部に接続されたテールバインダーはGP01Fbのユニバーサルブーストポッドと同等の広い可動範囲を持ち、高い運動性を与えている。この技術は後に多くのMSで採用されたバインダーの先駆となったものである。前腕部は展開することでリーチが通常時の約3倍にもなるフォールディング・アームとなり、オーキスの武器コンテナから各種武器を取り出すために用いられる。これによりGP03は戦闘中の装備換装が可能となり、遠中近距離をカバーする汎用性を獲得した。
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