「湾岸ミッドナイト」狂気の走り屋たち。人物と車をまとめてみました。(3)
2018年4月27日 更新

「湾岸ミッドナイト」狂気の走り屋たち。人物と車をまとめてみました。(3)

第3回目は「圭一郎編」「黒木編」「エイジ編」までご紹介します。主役の車たちは「80スープラ」「GT-R(33R)」「ランエボⅤ」当然みな「Z」を中心に回り始め、ブラックバード「911ターボ」、レイナ「GT-R(32R)」が絡んでいます。そしてチューナーたちにもスポットが当たるようになってきました。

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はじめに

今回は「圭一郎編」(モンスターマシン編)→「黒木編」(R200CLUB編)→「エイジ編」(阪神高速環状編)です。特に圭一郎編は古くから車の改造に係わり、それぞれの分野である程度以上に成功している亡き父「相沢 洸一」の仲間だったチューナーたちの想いが、一台のモンスターマシンを作り上げていく、人間模様が感動モノでした。そしてそこに関わった人間たちの愛情や、人間関係も興味深いものがあります。

一方で、チューナーとしては新興勢力ともいえる、ある意味、古くからやっているチューナーたちに闘争心を燃やすR200CLUBを中心に序盤が始まる一編が「黒木編」(R200CLUB編)ともいえるでしょう。この中で黒木という不器用で、生きることがあまりうまくない、しかし車(GT-R)に対するその真摯な考えを持つ一人の男が「Z」やブラックバードと出会い、それまでのチューナーとして培ってきた10年の全てをかけるその姿が描かれています。私の大好きな一編です。

また大阪でプライベーターながらも環状線なら敵なし!のエイジ。その謙虚な気持ちでまっすぐに車と向き合うその姿、そして彼を支える周囲の優しさ。ここにも感動する物語があります。

今回はこれらの物語の中で登場する人物と車をご紹介させていただきます。楽しんで頂ければと思います。

「圭一郎編」(モンスターマシン編)

「Z」vs「80スープラ」

「Z」vs「80スープラ」

「Z」vs「ブラックバード」vs「80スープラ」のワンシーン
via KCコミック湾岸ミッドナイト第十三巻P102

ケイ / 相沢 圭一郎

相沢 圭一郎

相沢 圭一郎

特注のシルバーに塗装した自身でチューンアップした80スープラに乗る首都高ランナー。
via KCコミック湾岸ミッドナイト第九巻P20
「金をかけたわりに大して速い車はいなかった。」巷のチューナーたちを信用せず、自分で80スープラをチューンしていた。それでも首都高最高速ランナーとまで言われるほどの速さを誇っていた。そしてそのチューンにかかる金をホストで稼ぐようにまでなっている。

しかしある日、「本物のチューンドカー」に遭遇、撃墜されてしまう。ここからこのシリーズの物語の中核がスタートする。

故人である父、「幻の最速ランナー」と呼ばれた相沢 洸一の仲間たち。現在はそれぞれが超一流となっているチューナーたちである。彼らはわりと早い段階でケイの存在には気づいていたのだが・・・

トヨタ・スープラ RZ (JZA80)

トヨタ・スープラ RZ (JZA80)

ボディーカラー…特注色と思われる明るいシルバー→ドーンピンクM(ファイタートーニング上段)
仕様・馬力:ガッちゃん特製エアロ・TRUST TD06(SまたはSH)-20Gツイン 約800馬力→400馬力
via KCコミック湾岸ミッドナイト第十三巻P60
愛車は自らの手でT78タービンを装備し、スクランブルブーストで最大700馬力を発揮するスープラRZ(JZA80)。後に父の遺志を継ぎ集まったかつての仲間である山本、大田、高木、富永らの「本物の」チューニングによって戦闘力を上げてゆく。
昔の父親の仲間たち(超一流と言えるチューナたち)が詰めに詰めた800馬力のモンスターマシンである。この車のボディーは高木のたっての希望でアキオと作業した。実はアキオはこの車のセッティングまでかかわっていく。そして高木がこのボディーにある想いを込めているのだが・・・

北見はこの車のチューンにはかかわらなかった。そして15年前に相沢 洸一に頼まれていた事、ある約束を果たすことを考えていた。

全てが終わった時、北見はその車に込められていた皆の想いを仲間たちに「本当はこうだったんだろう。」と話し始める。それはケイに本当は何を伝えなければならなかったのか?その答えでもあった。
トヨタ(TO)  スープラ 3.0 RZ  クーペ

トヨタ(TO) スープラ 3.0 RZ クーペ

ボディタイプ 3ドア ファストバッククーペ
エンジン 2JZ-GE型 3.0L 直6 NA
2JZ-GTE型 3.0L 直6 ツインターボ
駆動方式 FR
最高出力 2JZ-GE:225PS/6,000rpm
2JZ-GTE:280PS/5,600rpm
最大トルク 2JZ-GE:29.0kgf·m/4,800rpm
2JZ-GTE:44.0kgf·m/3,600rpm
1997年8月~
2JZ-GTE:46.0kgf·m/3,600rpm
変速機 6速MT/5速MT/4速AT
サスペンション 4輪ダブルウィッシュボーン
全長 4,520 mm
全幅 1,810 mm
全高 1,275 mm
ホイールベース 2,550 mm
車両重量 1,510 kg
ブレーキ 4輪ベンチレーテッドディスク
データモデル 3.0RZ 6MT(後期型)
【画像提供:カーセンサーnet】
A80系スープラは1993年にデトロイトモーターショーにて公開された。TOYTAのスポーツモデルのフラッグシップ機。日本で初めて6速MTを採用、当時のTOYOTAの技術の粋をまとめ上げた車と言えるだろう。

相沢 洸一

KCコミック湾岸ミッドナイト第十三巻P168 (2000107)

十五年前、首都高では最速を誇り、当時のチューナーたちはこぞって彼に自分のチューンドカーに乗ってもらいたがっていた。
via KCコミック湾岸ミッドナイト第十三巻P168
15年前の時点での技術では考えられないスピードの領域に飛び込んで行っていた「幻の最速ランナー」。
愛車はケイの80スープラからは2代前の「セリカXX」当時の輸出名はスープラ。特注と思われる明るいシルバーのカラーリングで後にケイも同じ塗装をするようになる。

ケイがスープラにこだわったのはこの父親の愛車と繋がりがあるためで、譲れない部分となっている。

誰もが高速道路の上で250km/h以上の領域で死を迎えるものと思っていたが、意外にも50km/hも出ていなかったのではないかと思われる下道での事故で亡くなる。

その死の直前に北見と奇しくも15年後の話をしているのだが、そのことを北見は一日も忘れなかったと語っている。ケイの話だ。ある意味その時の話通りの展開に北見はケイの車のチューンには参加しなかった。
トヨタ・セリカXX(2代目) A60型

トヨタ・セリカXX(2代目) A60型

勿論フルチューンの車だろうが誰の手によるものかは原作でも表現が無かった。
via 湾岸MIDNIGHT SUPER TUNEDCAR COLLECTION 監修ヤングマガジン編集部
トヨタ・セリカXX(2代目) A60型

トヨタ・セリカXX(2代目) A60型

乗車定員 5人
ボディタイプ 3ドアファストバック
エンジン 直列6気筒 2.8/2.0L
駆動方式 FR
変速機 4速AT/5速MT
サスペンション F:マクファーソンストラットコイル
R:セミトレーリングアームコイル
全長 4,600mm
全幅 1,690mm
全高 1,315mm
ホイールベース 2,615mm
車両重量 1,270kg
ブレーキ 4輪ディスク
データモデル 2800GT 5MT(後期型)
【画像提供:カーセンサーnet】

竜也

店のナンバーワン ホスト

店のナンバーワン ホスト

ケイの兄貴的存在。ケイを可愛がり、いつも見守っている。
via KCコミック湾岸ミッドナイト第十三巻P19
ケイの働く店でナンバーワンのホストだがどうやら人生経験は豊富なよう。時にはケイにとって父親と重なる部分があったのかもしれない。

車とかスピードの世界とは程遠い人間なのだが、スープラの助手席に座り常軌を逸した走りの中でもケイに何かしらの生きていく上でのヒントを与える。

最後の最後までケイとスープラに信頼を寄せているのか、覚悟を決めているのか、全てが終わるまでケイの隣に座り続けた。このシリーズの中では重要なポジションにいる。
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  • k 2019/10/21 08:27

    だからー
    BCNR33だって
    BNR33は存在しない

    最低速ランナー 2018/4/28 19:09

    FLATレーシングの黒木の時に大黒埠頭にいたカップルのアンちゃんが印象に残ってる

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