『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』の企画「放送作家予備校」をきっかけにデビューしたおちまさと
90年代後半から00年代前半の平成大不況時。社会全体が“労働者のヒーロー”を求めていたからなのか、音楽プロデューサーを核に据えた「小室ファミリー」や「つんくファミリー」の隆盛に、カリスマ美容師ブームに端を発した各種カリスマブーム、あるいは『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』の大流行など、本来、黒子となるべき仕事人にスポットライトが当たりもてはやされる時代だった。そんな折に、テレビ業界に現れたスターがおちまさとだった。
おちは、20歳の時に『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)の企画「放送作家予備校」のオーディションを経て放送作家デビュー。『元テレ』総合演出・テリー伊藤を師匠として下積みを積み、90年代中頃から頭角を現した。
手掛けた番組は、『進ぬ!電波少年』(日本テレビ系)、『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』(日本テレビ系)、『香取慎吾の特上!天声慎吾』(日本テレビ系)、『学校へ行こう!』(TBS系)、『ガチンコ!』(TBS系)、『桑田佳祐の音楽寅さん 〜MUSIC TIGER〜』(フジテレビ系)、『ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャーこれができたら100万円!!』(テレビ朝日系)、『内村プロデュース』(テレビ朝日系)、『「ぷっ」すま』(テレビ朝日系)など。90年代後半から00年代前半にかけての人気番組のエンドロールには、ことごとく「企画構成:おちまさと」のクレジットが表示されたものだった。
おちは、20歳の時に『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)の企画「放送作家予備校」のオーディションを経て放送作家デビュー。『元テレ』総合演出・テリー伊藤を師匠として下積みを積み、90年代中頃から頭角を現した。
手掛けた番組は、『進ぬ!電波少年』(日本テレビ系)、『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』(日本テレビ系)、『香取慎吾の特上!天声慎吾』(日本テレビ系)、『学校へ行こう!』(TBS系)、『ガチンコ!』(TBS系)、『桑田佳祐の音楽寅さん 〜MUSIC TIGER〜』(フジテレビ系)、『ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャーこれができたら100万円!!』(テレビ朝日系)、『内村プロデュース』(テレビ朝日系)、『「ぷっ」すま』(テレビ朝日系)など。90年代後半から00年代前半にかけての人気番組のエンドロールには、ことごとく「企画構成:おちまさと」のクレジットが表示されたものだった。
via www.amazon.co.jp
「自分電視台」「百萬男」など、尖った番組も多く手掛けていた
おちまさとは企画構成のみならず、演出、プロデュースも務め、さらには演者の一人として自身が手掛ける番組に出演することもよくあった。プロデュースまで務めた番組には、毎回異なる新進気鋭の映像作家に当時人気絶頂だった女優・加藤あいを起用したCMを撮らせる「24人の加藤あい」(TBS系)や、人気タレントにビデオカメラを渡して企画、演出、撮影すべてをセルフでやらせる、YouTube時代を予見したかのような「自分電視台 〜Self Produce TV〜」(フジテレビ系)など、攻めた内容のものが多かったことが印象的。
中でも鮮烈だったのが、2000年から2001年にかけてフジテレビの深夜に放送された「百萬男」という番組。街行く人の中から無作為に選んだ1人に突然現金100万円を手渡しして、制限時間5時間以内に使いきってもらうという、今風な言い方をすればリアリティショー的な番組だ。金を使えるのは本人のみ。貯金や借金返済、ギャンブルに使うのはNGで、使いきれなかった場合は全額返済しなければならない。
おちまさとの演出手法には、「期限や目標を設けて人を動かす」という特徴が散見される。不良たちがプロテストを目指して鍛錬する「ガチンコファイトクラブ」や、毎回与えられる命題をクリアしなければ死んでしまう主人公を描いた「天国に一番近い男」など(おちは脚本等担当)がその代表例だ。
「百萬男」は、この演出方程式の究極系ともいえる。番組側からチョイスされた一般人は100万円の札束を急に渡されて歓喜したかと思えば、制限時間があるために、家電量販店に駆け込んで最新家電を買い漁り、高級料理を一気食いするなど大慌て。企画が終了すると、「お金って何なんでしょうね……」といったふうに虚無感に襲われるというのがいつもの流れ。今となってはこの内容のどこまでがリアルだったのか定かではないが、とにかく刺激的だったのは確かだ。
中でも鮮烈だったのが、2000年から2001年にかけてフジテレビの深夜に放送された「百萬男」という番組。街行く人の中から無作為に選んだ1人に突然現金100万円を手渡しして、制限時間5時間以内に使いきってもらうという、今風な言い方をすればリアリティショー的な番組だ。金を使えるのは本人のみ。貯金や借金返済、ギャンブルに使うのはNGで、使いきれなかった場合は全額返済しなければならない。
おちまさとの演出手法には、「期限や目標を設けて人を動かす」という特徴が散見される。不良たちがプロテストを目指して鍛錬する「ガチンコファイトクラブ」や、毎回与えられる命題をクリアしなければ死んでしまう主人公を描いた「天国に一番近い男」など(おちは脚本等担当)がその代表例だ。
「百萬男」は、この演出方程式の究極系ともいえる。番組側からチョイスされた一般人は100万円の札束を急に渡されて歓喜したかと思えば、制限時間があるために、家電量販店に駆け込んで最新家電を買い漁り、高級料理を一気食いするなど大慌て。企画が終了すると、「お金って何なんでしょうね……」といったふうに虚無感に襲われるというのがいつもの流れ。今となってはこの内容のどこまでがリアルだったのか定かではないが、とにかく刺激的だったのは確かだ。
via www.amazon.co.jp
2019年には29歳年下女性との再再婚が話題に
おちまさとの活躍はバラエティ番組の制作に留まらなかった。ラジオ番組「ロストジェネレーション」(TOKYO FM)のパーソナリティを務め、同番組発のガールズユニット「YeLLOW Generation」が歌う楽曲の作詞を手掛けたり、『天国に一番近い男』、『世にも奇妙な物語』の脚本を手掛けたりとマルチに活動。
プライベートでは、2006年8月に当時19歳だったモデルの河辺千恵子との泥酔デートが週刊誌にすっぱ抜かれ、2年後の2008年にその河辺と21歳差の年の差婚(おちは離婚歴があるため再婚となる)。2010年5月には第1子女児が誕生するも、2015年11月に離婚。子どもの親権はおちが持つことに。その後、2019年5月には29歳年下にあたる24歳の一般女性と再再婚して、令和ベビーの男の子も設けていたことを公表した。
プライベートでは、2006年8月に当時19歳だったモデルの河辺千恵子との泥酔デートが週刊誌にすっぱ抜かれ、2年後の2008年にその河辺と21歳差の年の差婚(おちは離婚歴があるため再婚となる)。2010年5月には第1子女児が誕生するも、2015年11月に離婚。子どもの親権はおちが持つことに。その後、2019年5月には29歳年下にあたる24歳の一般女性と再再婚して、令和ベビーの男の子も設けていたことを公表した。
via www.amazon.co.jp
2010年代からはテレビ業界とは距離を置き、企業とタッグを組んでプロデュ―スすることが多くなっているおち。近年、厚生労働省イクメンプロジェクト推進メンバーに選ばれてからは、ブログやTwitterなどで育児関連の発信を頻繁に行っている。かつて尖った企画を量産していた気鋭のカリスマ放送作家も、今や御年54歳。ブログやTwitterをのぞいてみると、色付き眼鏡に茶髪だったイケイケ時代とはまるで違う、家庭を持ちすっかり丸くなった近影を見ることができる。
via ameblo.jp
オススメの特集記事
『トゥナイト2』キャスター&司会者の今 - Middle Edge(ミドルエッジ)
1994年から2002年にかけて放送された伝説のお色気番組『トゥナイト2』。単なるエロ番組ではなく、性風俗を独自の視点で深堀する内容は当時、世の男性諸氏に熱烈に支持された。そんな同番組においてレポーター、司会者を務めたタレント及び文化人の近影を紹介していきたい。
82年の紅白に出場したサザンオールスターズ!三波春夫パフォーマンスで大ヒンシュクだった! - Middle Edge(ミドルエッジ)
NHK紅白歌合戦が視聴率70%を記録する、厳粛ななる国民的番組だった時代。サザンオールスターズの桑田佳祐は「国民的歌手」三波春夫のコスプレをして歌ったがために、大批判を食らいました。しかし、「受信料は払いましょう」「裏番組はビデオで観ましょう」などと絶叫したパフォーマンスは、今なお伝説として語り継がれています。
14 件