『メガゾーン23』(1985年・OVA作品)もし1980年代の東京が虚構の世界に過ぎなかったら
2016年4月26日 更新

『メガゾーン23』(1985年・OVA作品)もし1980年代の東京が虚構の世界に過ぎなかったら

メガゾーン23、通称・MZ23(エムゼットツースリー)は、巨大コンピュータ・バハムートによって制御され、内部には「過去で一番平和な時代」だった1980年代の東京が再現されていました。そこで暮らす人々はバハムートに情報操作され、20世紀の幻影の中で生活しています。自分たちの暮らしが実は虚構の世界に過ぎないという真実に気付いた主人公達の戦いを描いたSFアニメの傑作です。

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『メガゾーン23 PART II 秘密く・だ・さ・い』...

『メガゾーン23 PART II 秘密く・だ・さ・い』 1986年5月30日発売(VHS・当時のパッケージ)

OVA メガゾーン23 PartⅡ「秘密く・だ・さ・い」 MEGAZONE 23 PARTⅡ - YouTube

『メガゾーン23 PART II 秘密く・だ・さ・い』PART IIの主題歌
主題歌「秘密く・だ・さ・い」(挿入歌)
作詞 - 松井五郎 / 作曲 - 鈴木キサブロー / 編曲 - 鷺巣詩郎 / 歌 - 宮里久美
高中 由唯

高中 由唯

高中 由唯
声 - 川村万梨阿
ライトニングを介して省吾と半年ぶりに再会。音沙汰のなかった省吾に対して複雑な感情を抱くが、改めて正面から向き合うことで和解。長かった髪もTRASHの女性陣に切ってもらい、ショートカットに整えた上で省吾の許を訪れ、改めて身も心も結ばれる。
デザイン的にも大人っぽく一新された。なお梅津によると、デザインモチーフは当時のアイドル・河合その子。
時祭 イヴ

時祭 イヴ

時祭 イヴ
声 - 宮里久美
表向きは軍の手に落ち、軍の広告塔と成り果てている。しかしその裏では、7Gのオペレーターである省吾に対してメッセージを送り続けていた。最後は持てる力の全てを使って省吾達を地球へと送り届ける。
デザインは美樹本晴彦が続投しているが、『PART II』の作風を考慮し、よりハードなイメージが強められた。物語の終盤に『PART I』では判然としなかったイヴ存在の目的が明らかになる。
「イヴの亡霊(通称:裸のイヴ)」は7Gのオペレーターで...

「イヴの亡霊(通称:裸のイヴ)」は7Gのオペレーターである省吾に対してメッセージを送り続けていた。

EVEプログラム
MZ23を統括するバハムートの7番目のプログラム。EVEインタープリタとして存在しており、『PART I』ではバハムートが制圧されると同時にEVEも制圧されたと思われたが、その直前にEVE本体は自らをバハムートから切り離すことで存在し続けた。

これが『PART II』で登場した「イヴの亡霊(通称:裸のイヴ)」であり、バハムートフロア7・エリア49BA(バハムート未知セクション「開かずの間」)にその本体が存在する。

「7Gのオペレーター」として選ばれた人物のライフデータを収集し、地球管理システムへ送ることを目的としている。MZ23の住民には人気アイドル・時祭イヴとして知られるが、その人格データはハインケル博士の助手にして「クリエイター」の1人であるオリジナルの時祭イヴが、基礎となっている。
B.D.

B.D.

B.D.
声 - 塩沢兼人
階級は少佐だが、軍を掌握して実質的にMZ23の支配者と化している。
日毎激しさを増すデザルグの攻撃に対抗すべく軍を率いる一方、陥落させたはずのバハムートとイヴを完全には手中に収めていなかったと知り、その鍵を握る7Gのオペレーター=省吾の捕縛を部下の白鳥に命じる。

常に沈着冷静でポーカーフェイスであり、凄惨な最期を遂げたFX-101の記録映像を目の当たりにしても顔色一つ変えない。

MZ23の崩壊が決定的になった際には、作戦遂行中の部下に市民の避難誘導を優先するよう発令した後、自身の生き方の落とし前をつけるべく省吾の許へ向かう。再び相対した省吾に「私が正しいと信じて生きてきた時代は終わったようだ」と言い残し、ザーメ・ザウに乗り込むと数名の部下と共に崩壊寸前のMZ23から何処かへと飛び去っていった。

前作から登場した人物では最もデザインが変更されており、服装もファッショナブルに、顔はより美形になった。
デザインモチーフは吉川晃司。
プロトガーランド

プロトガーランド

『PART II』では、前作のラストで破壊されたものを軍が量産型のパーツを用いて修復した機体(名称:プロトガーランド)として登場する。
省吾は軍の追撃で負傷した由唯と共に、バハムート未知セク...

省吾は軍の追撃で負傷した由唯と共に、バハムート未知セクションにあるイヴの所へ辿り着く。

月の地球防衛システム(A.D.A.M.)に攻撃されてデ...

月の地球防衛システム(A.D.A.M.)に攻撃されてデザルグは宇宙から消滅する。

地球防衛システム(A.D.A.M.)
月の地球防衛システム。メガゾーン建造時、月は地球の鉱石採掘基地となっていたが、その体積の40%を人工物で置き換え、月全体が1つの武器となっている。

地球及び地球の半径40万キロメートル圏内に進入する物体を完全に防御・破壊する兵器であり、38万キロメートル彼方の地球再生システムを監視している。EVEプログラムから送られたデータが地球帰還の条件に満たなかった宇宙船については即座に破壊するよう、プログラムされている。

時祭イヴは、『PART II』では「エー・ディー・エー・エム」、『PART III』では「アダム」と呼称している。
イヴはバハムートをMZ23から切り離し、省吾達を脱出さ...

イヴはバハムートをMZ23から切り離し、省吾達を脱出させることに成功していた。

バハムートは最終的にMZ23の脱出用カプセルとして地球に降下したが、推進機関として下部にメインスラスター5基、補助スラスター8基を搭載し、外周部に6基の補助推進機関(上昇直後にパージされた)を搭載していた。

MEGAZONE23 III イヴの目覚め(前編)/ 解放の日(後編)(1989年)

MEGAZONE23 III イヴの目覚め(前編)/ ...

MEGAZONE23 III イヴの目覚め(前編)/ 解放の日(後編)(1989年)

メガゾーンの帰還から数百年が経った時代。人々はシティネットワークが張り巡らされ、コンピュータ「SYSTEM」に全管理を委ねた街「エデンシティ」で暮らしていた。

それは、恒久の平和を目指す一方で必要とあらば肉体と機械の直結も辞さないほどの徹底ぶりであり、かつての人類の過ちを繰り返さないために取られた完全なる手段にして支配だった。

しかし、それを嫌ったレジスタンスによる反攻作戦が開始される。エデンシティを統治する情報監督局「E=X」と、それに敵対する民間ゲーム会社「オレンジ社」によるその戦乱に、天才的なハッキング能力を持つゲーマーのエイジ・タカナカもいつしか巻き込まれていく。

やがてSYSTEMは、地球環境の維持のためには人類を宇宙に排除する必要があると判断し、「プロジェクト・ヘブン」 (PROJECT HEAVEN) を発動するが、エデンシティ外周部で反発重力推進システムの稼動中に、シティネットワーク中枢が爆破されてプロジェクト・ヘブンは頓挫する。

そして、エデンシティの支配者であるウォン・ダイの正体が、あの省吾だったことが明らかとなる。省吾達が地球へ帰還した際、彼を7Gのオペレーターと認めなかったSYSTEMは、クリエイターの生き残りであるオリジナル・イヴと省吾の接触を恐れ、彼をSYSTEMへ強制的に接続してその操り人形であるウォンへ作り変えていたのだ。

省吾はSYSTEMによる支配から解放された直後、新たな7Gのオペレーターとして選ばれたエイジに後を託して死んでしまう。それを知ったイヴは上昇を続けるSYSTEM中枢部に残り、エデンシティの人々を救うためにプログラム変更を行うのだった。

出典 メガゾーン23 - Wikipedia
E=Xガーランド

E=Xガーランド

E=Xガーランド
『PART III』に登場。E=Xの主力機体。タイヤによる走行機能や人型時のタイヤ配置などはガーランドと同様のものへ立ち返っているが、全身のデザインは手足を中心に細身かつ怒り肩へ変更されており、武装も中長距離射撃用のライフルだけでなく近距離戦闘用のダガーを内蔵するなど、強化されている。
エイジ機のほかに量産型も登場するが、分類上はどれもオレンジハーガン共々、「マシンソルジャー」と呼称される。
「MEGAZONE23 III」に登場する「時祭イヴ」

「MEGAZONE23 III」に登場する「時祭イヴ」

「MEGAZONE23 III」に登場する「時祭イヴ」...

「MEGAZONE23 III」に登場する「時祭イヴ」(オリジナルの時祭イヴ)

時祭イヴ
声 - 高岡早紀
エデンシティで人気No.1のCGアイドル。本作では当初からバーチャルアイドルとして認識されており、ヘアスタイルやファッションのデザインも前2作から変更されている。画面に映るプログラムの彼女とは別にどこかで生きているという噂があり、事実、「クリエイター」の生き残りであるオリジナルの時祭イヴが、エデンシティ最下層のポイント・ゼロで目覚めの時を待っていた。

『PART II』までイヴの声を担当した宮里久美の芸能界引退により、本作では声優が変更されている。
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