1944年の主なできごと
1944年(昭和19年)といえば、第二次世界大戦(太平洋戦争)の真っ只中。日本の戦況が悪化していた頃で、今回ご紹介する俳優は、日常生活もままならない厳しい時期に誕生したことになります。そんな戦時中にもかかわらず、大相撲やプロ野球などのスポーツイベントは開催されていました。プロ野球は阪神軍が優勝。しかし、戦地に赴いていた沢村栄治が戦死したのもこの年です。
1944年生まれの人気男性俳優たち
今から80年前に誕生した男性俳優には、どのような人がいるのでしょうか。人気俳優、有名俳優を中心にご紹介します。
名前 | 生年月日 |
---|---|
江守徹 | 1944年1月25日 |
黒沢年雄 | 1944年2月4日 |
高橋英樹 | 1944年2月10日 |
前田吟 | 1944年2月21日 |
片岡孝夫 | 1944年3月14日 |
原田大二郎 | 1944年4月5日 |
マイク眞木 | 1944年4月27日 |
平泉成 | 1944年6月2日 |
杉良太郎 | 1944年8月14日 |
村井國夫 | 1944年9月20日 |
こうして見ると、第一線で活躍する人気俳優が多く、またとても80歳とは思えない若々しい俳優ばかりです。彼らの若かりし頃の活躍、代表作、現在の活躍ぶりを見てみましょう。
江守徹
江守徹は、1963年に俳優デビュー。文学座座員として舞台に出演する一方、テレビドラマや映画の俳優としても活躍します。特にNHK大河ドラマには19作も出演しており、1975年の『元禄太平記』で大石内蔵助、1995年の『八代将軍吉宗』で近松門左衛門(ナレーション兼任)、2000年の『葵 徳川三代』で石田三成など、主要な役を演じました。また独特の渋い声からナレーターとしても活躍しており、特に再春館製薬所「ドモホルンリンクル」のCMはお茶の間でもおなじみです。2016年から2022年には、文学座の代表を務めていました。
江守徹
文学座オンライントーク〜2020年感謝をこめて〜 ハイライト映像
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黒沢年雄
黒沢年雄は、1964年に東宝から俳優デビュー。これまで数々の人気映画・ドラマに出演しており、代表作には、1974年の『日本沈没』、1975年の『影同心II』、1980年代の『ザ・ハングマン』シリーズなどがあります。また、歌手としての活躍もめざましく、1978年の『時には娼婦のように』はオリコン2位、年間12位の大ヒットを記録しました。因みに、デュエット曲の定番『三年目の浮気』も、当初依頼があったのは黒沢年雄でしたが、最終的には、弟の黒沢博がヒロシ&キーボーとして歌っています。
黒沢年雄
『クロヒョウ 龍が如く新章』キャストメイキングvol.03 黒沢年雄編
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高橋英樹
高橋英樹は、1961年、日活ニューフェイスに合格し、俳優デビュー。翌1962年に、事故死した赤木圭一郎の代役で映画『激流に生きる男』で主演を務めると、以後は、映画『男の紋章シリーズ』、NHK大河ドラマ『国盗り物語』、テレビ時代劇『桃太郎侍』、『遠山の金さん』など、時代劇を中心にトップ俳優としての地位を確立します。『西村京太郎トラベルミステリー』では、22年もの間、主人公の十津川警部を演じ、2時間サスペンスの顔となりました。近年は、バラエティ番組にも出演する幅広い活躍ぶりで、一人娘でフリーアナウンサーの高橋真麻ともたびたび共演しています。
高橋英樹
桃太郎侍 第01話[公式]
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前田吟
前田吟は、1964年に俳優デビュー。デビュー当時は、本名の前田信明を名乗っていました。1969年から始まった人気映画『男はつらいよ』では、さくらの夫・諏訪博を演じ、シリーズ50作全てに出演しました。一方、テレビドラマでは、橋田壽賀子作品や大映ドラマに数多く出演。代表作には、「赤い」シリーズ、『渡る世間は鬼ばかり』、『積木くずし 〜親と子の200日戦争〜』などがあります。私生活では、2021年に前妻を亡くしましたが、2022年に再婚しています。
前田吟
映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』予告映像
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片岡孝夫
片岡孝夫は、十三代目片岡仁左衛門の三男で人気歌舞伎役者ですが、俳優としても活躍しています。NHK大河ドラマを中心に数多くの人気ドラマに出演しており、特に1982〜1983年に演じたテレビ東京の時代劇『眠狂四郎』は彼の当たり役となりました。大河でも、1965年の『太閤記』の森蘭丸、1975年の『元禄太平記』の浅野内匠頭、1991年の『太平記』の後醍醐天皇など主要な役を演じています。1998年に、十五代目片岡仁左衛門を襲名しました。