「カラス族」なんて言葉まで生まれた【東からの衝撃】ヨウジ・ヤマモトとコム・デ・ギャルソン
2017年1月26日 更新

「カラス族」なんて言葉まで生まれた【東からの衝撃】ヨウジ・ヤマモトとコム・デ・ギャルソン

81年パリコレクションにデビューしたヨウジ・ヤマモトとコム・デ・ギャルソンの川久保玲。モデルの顔を白く塗り、奇妙な黒い服を着せて電子音の鼓動の中を歩かせたこともあり、そのスタイルに反発する評価も多く受けましたが・・・

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東からの衝撃

1981年パリコレクションでデビュー

日本での商業的成功を収めた山本耀司(ヨウジ・ヤマモト、Y`s)、コム デ ギャルソン(川久保玲)は1981年パリコレクションにデビュー。
ヨウジ・ヤマモト(山本耀司)

ヨウジ・ヤマモト(山本耀司)

生誕 1943年10月3日(73歳)
日本の旗 日本・東京都
出身校 文化服装学院
慶應義塾大学
職業 ファッションデザイナー
団体 株式会社ヨウジヤマモト
著名な実績 「ヨウジヤマモト」のデザイン等
受賞 日・装苑賞(1969年)
日・遠藤賞(1969年)
仏・芸術文化勲章(1994年・2005年・2011年)
日・紫綬褒章(2004年)
日本ブランド創造貢献企業表彰(2005年)
英・ロイヤル・デザイナー・フォー・インダストリー(2006年)

出典Wikipedia
川久保玲(コム デ ギャルソン)

川久保玲(コム デ ギャルソン)

生誕 1942年10月11日(74歳)
日本の旗 日本・東京都
出身校 慶應義塾大学(文学部哲学科)
職業 ファッションデザイナー
団体 株式会社コムデギャルソン
┗代表取締役社長
著名な実績 「コムデギャルソン」の運営
受賞 日・毎日ファッション大賞(1983年)
仏・シュバリエ賞(1992年)
日・芸術選奨(2001年)
日・朝日賞(2003年)
仏・国家功労章(2004年)
米・CFDA賞(2012年)
僕の記憶では、モデルの顔に白くペイントしたり(あれはもうメイクとはいえないでしょ)BGMも電子音のみを使ったりと、かなり思い切った演出だったようですね。
聞いたところテクノサウンドじゃないですよ。ホントの電子音「ビーブー」っていう音です。

「黒の衝撃」「東からの衝撃」などと話題になり、ファッション界に新旋風を引き起こしました。
これ以降国産DCブランドの旗手として「イッセイ・ミヤケ」「タケオキクチ」「コムサ・デ・モード」などと並び業界を引っ張っていきます。
そのスタイルは色彩がダーク(黒)、素材は古着のようなもので、シワシワなものや穴の空いたものや加工したものを使用。

カッティングもシンプルながら大胆なカッティングで、オーバーサイズで体のラインは全く隠されてしまうものでした。

このようなスタイルをジャーナリズムは「禁欲的(ストイック)」「宗教的」などと表現しました。
ヨウジヤマモト コレクション

ヨウジヤマモト コレクション

1981年のものではありません。(悪しからず)
川久保玲(コム デ ギャルソン) コレクション1982

川久保玲(コム デ ギャルソン) コレクション1982

以上のように、メディアの反応は決して好評とは限らず、変えって批判的な批評もあったようですね。

日本での反応

カラス族登場

カラス族スタイル

カラス族スタイル

左側 大学でもカラス族(リュック以外古着) 右側 ネオカラス族(ブーツ以外古着)
当時のプレタポルテでは「黒:ダーク」のカラーは「反抗」などを意味しあまり使用されない色であり、その色をあえて前面に打ち出した点も衝撃的でした。

日本では「カラス族」などと表現されました。
初めのころはショップの店員さん(ハウスマヌカン)なんかが着ていたんでしょうけど、アっという間に若者の間に浸透していきましたね。

もっとも本物はなかなか高額で手が出ませんでしたけど・・・

それでもTVや雑誌などで「カラス族」なんて言葉が使われ始め、一世を風靡しました。

こんなこともありました。

この格好で外に出ると隣んちのおばぁちゃんが「これからお葬式かい?どなたが亡くなられたんだい?」なんて声をかけられたそんな頃のお話です。
(確かに白いワイシャツに黒ネクタイでもすれば全然OKですね。大体礼服なんて持ってなかったし・・・)

その後、「黒」を前面に打ち出すファッションが世界的に流行しました。

このころから・・・

歌舞伎町元コマ劇場前

歌舞伎町元コマ劇場前

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