幼い頃、戦争が何かの分別もまだないころ、世界の戦闘機が紹介された図鑑をみてはワクワクしたものですね。
機体画像は当時の白黒写真やプラモデル、描写など様々なかたちでネット上にアップされているようなので、特に写真にこだわらず見た目に特徴がつかみやすそうなものを引用させていただいています。
機体画像は当時の白黒写真やプラモデル、描写など様々なかたちでネット上にアップされているようなので、特に写真にこだわらず見た目に特徴がつかみやすそうなものを引用させていただいています。
戦闘機
via blogs.c.yimg.jp
ベルP-39エアラ・コブラ
液冷エンジンを重心近くにおいて、延長軸で機首のプロペラを回し、その中間にパイロットが跨るという珍しい機体で、空戦性能は抜群となるはずであった。
しかし出来上がりはそれほどでもなく、アメリカでは重用されずにソ連、イギリスに多く振り向けられてしまった。
しかし出来上がりはそれほどでもなく、アメリカでは重用されずにソ連、イギリスに多く振り向けられてしまった。
ロッキードP-38Jライトニング
1937年にアメリカ陸軍が求めた高高度迎撃戦闘機に応じて、スピードのロッキードが放った会心の作。
双発双胴という思い切った設計で1939年1月に初飛行した。
量産型のF型からヨーロッパ戦線に参加し、太平洋戦線のモノはG型以降である。
そのスピードを利用して暴れ回り、山本五十六連合艦隊司令長官搭乗機を撃墜した。
双発双胴という思い切った設計で1939年1月に初飛行した。
量産型のF型からヨーロッパ戦線に参加し、太平洋戦線のモノはG型以降である。
そのスピードを利用して暴れ回り、山本五十六連合艦隊司令長官搭乗機を撃墜した。
カーチスP-40ウォアホーク
排気タービン付き高性能戦闘機として、カーチス社が1938年10月に初飛行させ、米陸軍及び援英機に採用されたが、Me109や零戦、隼に劣ったためB、C、D、Eと発達させ、総計13,738機も生産された。
しかし馬力不足と重量過大の為、急降下性能や頑丈さを除くとあまり利点がなかった。
しかし馬力不足と重量過大の為、急降下性能や頑丈さを除くとあまり利点がなかった。
via karen.saiin.net
リパブリックP-47サンダーボルト
P40の低性能に業を煮やしたアメリカ陸軍は、リパブリック社にP43を改良した高高度戦闘機を作らせた。
ずんぐりとして巨大な重戦になったが、2,000馬力のエンジンと排気タービンで重さを感じさせない、すばしこう戦闘機となり、とくにD型は12,600機作られ大戦中の全域で大活躍した。
ずんぐりとして巨大な重戦になったが、2,000馬力のエンジンと排気タービンで重さを感じさせない、すばしこう戦闘機となり、とくにD型は12,600機作られ大戦中の全域で大活躍した。
via www.warbirds.jp
ノースアメリカンP-51Bムスタング
当初は援英機として作られたNA73が、ヨーロッパ戦線でMe109に対抗出来ない戦闘機だったが、当のアメリカも日本の零戦、隼に対するP51Aとして量産を始めた。
ところがイギリスで、エンジンをロールスロイス・マーリン61につけかえてP51Bとして登場させたところ、素晴らしい性能を発揮してドイツ機を撃墜し、一躍大戦中の最高傑作戦闘機に生まれ変わった。
太平洋戦線で活躍したのはD型で、約8,000機が量産されている。
ところがイギリスで、エンジンをロールスロイス・マーリン61につけかえてP51Bとして登場させたところ、素晴らしい性能を発揮してドイツ機を撃墜し、一躍大戦中の最高傑作戦闘機に生まれ変わった。
太平洋戦線で活躍したのはD型で、約8,000機が量産されている。
via ja.avia.pro
ロッキードP-80シューティングスター
ジェット機の開発に立ち遅れたアメリカが、先進のイギリスからジェット・エンジンの技術を導入して作ったが、大戦には参加出来なかった。
しかしベルP59などよりはるかに優れ、ジェット機初期の傑作機に数えられている。
朝鮮戦争に出動しミグ-15と世界最初のジェット同士の空中戦を行った。
しかしベルP59などよりはるかに優れ、ジェット機初期の傑作機に数えられている。
朝鮮戦争に出動しミグ-15と世界最初のジェット同士の空中戦を行った。
グラマンF-4Fワイルドキャット
複葉タル型の艦戦F2F、F3Fから脱皮した中翼単葉引込脚の新艦戦だったが、折からの太平洋戦争には零戦のため散々な目にあった。
しかし防弾にすぐれ頑丈だったため、太平洋戦争中は全期間にわたって使われた。
しかし防弾にすぐれ頑丈だったため、太平洋戦争中は全期間にわたって使われた。
グラマンF-6Fヘルキャット
F4Fの後継機として、F6Fは1941年6月から開発が始まっている。
だからF6Fを零戦の対抗馬として急ぎ開発したというのは誤りである。
2,000馬力エンジンの装置と重火力によって、1,000馬力の零戦を圧倒し、戦争後半の制空権を握った。
5型はシリーズ中最も多く作られ、その野戦型は猛威を振るった。
だからF6Fを零戦の対抗馬として急ぎ開発したというのは誤りである。
2,000馬力エンジンの装置と重火力によって、1,000馬力の零戦を圧倒し、戦争後半の制空権を握った。
5型はシリーズ中最も多く作られ、その野戦型は猛威を振るった。
グラマンF-8Fベアキャット
太平洋戦争の大勢がすでに決した1944年8月、零戦撃滅機のエースとして初飛行し、実戦配備されて3か月後には終戦となった。
その性能は当時のどの戦闘機よりも高かった。ピストン・エンジン付き戦闘機の最高傑作。
その性能は当時のどの戦闘機よりも高かった。ピストン・エンジン付き戦闘機の最高傑作。
via pds.exblog.jp
ボートF-4Uコルセア
1940年ごろアメリカで新しい戦闘機が次々に開発されたが、中でもこのF4Uは、テスト飛行でいきなり652kmのスピードを出した。
太平洋戦ではじめは陸上基地を持つ海兵隊に用いられ、その後改善されて空母機となり活躍した。
太平洋戦ではじめは陸上基地を持つ海兵隊に用いられ、その後改善されて空母機となり活躍した。
via www.ne.jp
グラマンF-11Fタイガー
可変後退翼のF10Fが重くなりすぎて失敗したので、固定翼の超音速艦戦の開発に取り組み、推力5トンのエンジンを付けて成功したのがこのF11Fである。
操縦性がよく、米海軍の曲技飛行チーム「ブルーエンジェルス」の使用機となった。
しかし全天候性、多用途性に欠け、結局総生産数が201機に留まることに。
日本航空自衛隊のFX候補機となり、一旦内定したもののロッキードF-104に逆転された。
操縦性がよく、米海軍の曲技飛行チーム「ブルーエンジェルス」の使用機となった。
しかし全天候性、多用途性に欠け、結局総生産数が201機に留まることに。
日本航空自衛隊のFX候補機となり、一旦内定したもののロッキードF-104に逆転された。
リパブリックF-84Fサンダー・ジェット
はじめP47レシプロ戦闘機の胴体下にジェット・エンジンをつけようとしたが、やはり純ジェット機を作った方が良いと1944年11月から開発にかかった。
1946年2月に初飛行し、直線翼ながら洗練されたスタイルで最大時速978kmを出し、P80とともに朝鮮戦争に出陣するというタイミングに恵まれた。
その後、後退翼のF型サンダーストリークが開発された。
1946年2月に初飛行し、直線翼ながら洗練されたスタイルで最大時速978kmを出し、P80とともに朝鮮戦争に出陣するというタイミングに恵まれた。
その後、後退翼のF型サンダーストリークが開発された。
ノースアメリカンF-86Fセイバー
ノースアメリカン社が開発した初のジェット戦闘機は、海軍向け直線翼のXFJ1であったが、ドイツの敗戦で後退翼の研究資料が入り、これをとりいれて空軍向けF-86を完成させた。
次第に改良されて1948年9月、時速1079.8kmの世界速度記録を作り、世界最高速戦闘機といわれた。
2年後の朝鮮戦争に出陣してミグ15と対決、暴れ回った。
西欧側の多くの空軍にも採用、ライセンス生産され、日本航空自衛隊も300機以上組み立てられ使用された。
次第に改良されて1948年9月、時速1079.8kmの世界速度記録を作り、世界最高速戦闘機といわれた。
2年後の朝鮮戦争に出陣してミグ15と対決、暴れ回った。
西欧側の多くの空軍にも採用、ライセンス生産され、日本航空自衛隊も300機以上組み立てられ使用された。
ノースアメリカンF-100スーパーセイバー
F86の発達型として超音速戦闘機F100を開発したが、超音速の資料が乏しいためトラブルが続き、1953年の初飛行から本当に実用型となったD型まで2年半を要し、そのころにはすでに旧式化し始めたという経緯を持つ。
これでノースアメリカン社は赤字となり、ロックウェル社に買収される羽目となった。
これでノースアメリカン社は赤字となり、ロックウェル社に買収される羽目となった。
via pds.exblog.jp
ロッキードF-104スターファイター
軽量迎撃戦闘機として開発され、本土、及び海外基地へ配置された。
当時、高度27,813m、時速2,259kmの世界記録を作ったが、反面トラブルも多かった。
アメリカでは早々と退役したが、西欧各国をはじめ、日本航空自衛隊でもライセンス生産された。
当時、高度27,813m、時速2,259kmの世界記録を作ったが、反面トラブルも多かった。
アメリカでは早々と退役したが、西欧各国をはじめ、日本航空自衛隊でもライセンス生産された。
真珠湾攻撃のとき39機配属されていたが、みな地上で破壊された。イギリス、フランスその他に輸出されている。