竿の先に黄色いハンカチ、それは夫婦の愛の約束!映画「幸福の黄色いハンカチ」
2017年7月4日 更新

竿の先に黄色いハンカチ、それは夫婦の愛の約束!映画「幸福の黄色いハンカチ」

山田洋次監督。高倉健、倍賞千恵子、武田鉄矢に桃井かおり。錚々たるメンバーで描かれた人情映画「幸福の黄色いハンカチ」。ナンパな男を演じる欽也(武田鉄矢)と欽也に声をかけられた朱美(桃井かおり)。若い二人と道中を共にする勇作(高倉健)。不器用な勇作の妻・光枝(倍賞千恵子)が示した一途な純愛、それはそう「幸福の黄色いハンカチ」。

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映画「幸福の黄色いハンカチ」

今から40年前の1977年。
映画「幸福の黄色いハンカチ」は公開されました。

在りし日の高倉健に倍賞千恵子、武田鉄矢、桃井かおりという錚々たるラインナップの人情映画だった本作品は非常に高く評価され、公開年に第1回日本アカデミー賞、第51回キネマ旬報賞、第32回毎日映画コンクール、第20回ブルーリボン賞や第2回報知映画賞など国内の映画賞を総なめにしました。

私は、この映画をなぜか小学生の頃の授業で視聴覚室で鑑賞しました。
ちょっと子供にはませた内容だったのかなとも感じますが、黄色いハンカチがたなびく情景に感動したものでした。
幸福の黄色いハンカチ

幸福の黄色いハンカチ

「幸福の黄色いハンカチ」は1977年(昭和52年)10月1日に公開された山田洋次監督による映画。
主な出演者は高倉健、倍賞千恵子、桃井かおり、武田鉄矢、渥美清など。
今思えば役者として飛躍のきっかけとなったとされる、武田鉄矢演じるナンパな男・欽也。
本作までは過激な役柄を演じることが多かった桃井かおりの新たな一面を引き出した配役だった女・朱美。
さらにすっかり仁侠映画のイメージが定着していた高倉健にとって久々の人情ドラマで、彼にとっても転換点になったとされる配役だった刑務所上がりの男・島勇作。

それぞれのキャリアに少なからず影響を与えたこの映画は「幸せ=黄色」というイメージが定着するほどに、日本国民に浸透した映画だったのではないでしょうか。

「胸いっぱいに、愛がよみがえる。」

「幸福の黄色いハンカチ」予告編

映画のあらすじ

恋人にフラれた欽也は、失意の中で勤めていた工場を退職。
退職金で赤のファミリア(4代目FRファミリア)を購入し、失恋の傷を癒すべく北海道を目指しますす。
釧路から網走にやって来た欽也は、駅前で片っ端に女性をナンパします。
劇中で用いられた赤のファミリア

劇中で用いられた赤のファミリア

網走刑務所から、刑期を終えた男・島勇作が出所。
勇作は食堂でビールを飲みながらラーメンとカツ丼を注文します。

そのころ網走にいた欽也は、職場で失恋し東京から傷心旅行に来た女性、朱美をナンパして一緒に食事していました。
刑期を終えた男・島勇作

刑期を終えた男・島勇作

食事を済ませた後、勇作は郵便局でハガキを一枚書いて出していきます。
欽也は朱美と北海道をドライブ。
海岸にやって来た2人は、そこに立ち寄っていた勇作に写真を撮ってもらいます。

勇作はその縁で車に同情することとなり、いよいよ3人のファミリア旅が始まることに。
偶然か必然か、3人によるファミリアの旅が始まる

偶然か必然か、3人によるファミリアの旅が始まる

道中ではナンパな欽也に男の道を説き、様々なトラブルに見舞われながら勇作は徐々に自分の過去を語り始めます。

妻・光枝との出会い、結婚、幸せな新婚生活。そして妊娠と流産。
刑務所に入ることとなった経緯と、獄中から「光枝を想い」別れ話を切り出したこと…
明らかになる勇作の過去、ファミリアは光枝の暮らす夕張へ

明らかになる勇作の過去、ファミリアは光枝の暮らす夕張へ

出所直後に勇作が投函したハガキ、それは光枝に宛てたものでした。
そこには「もし、まだ1人暮らしで俺を待っててくれるなら…鯉のぼりの竿に黄色いハンカチをぶら下げておいてくれ。もしそれが下がってなかったら、俺はそのまま引き返して、2度と夕張には現れない」と書かれていたのです。

勇作の揺れる心と、それを励ます欽也と朱美

「やっぱり引き返そう」「どう考えたってあいつが一人でいるはずがない」「誰かと一緒になっているよ」と揺れる男の気持ちと、それを励ます2人。「あいつが俺を待っているはずはない」と臆病になる勇作は、引き返すことを要求し1度はそうするが、朱美の「万一ということがあるでしょ、万一待っていたらどうするの?」という言葉で再び夕張に向かう。車は夕張の町に入って行く。もう外を見ていられない勇作に、朱美が景色を逐一説明し、勇作はそれに答える。「踏切越えたわよ」の声に勇作は道を説明する。子どもたちの「背くらべ」の歌が聞こえてくる。欽也は「もしかしたら引越してしまっているかもしれないな」と万が一のことを考える。やがて車は止まり、欽也と朱美は外へ出て辺りを見回す。
見つからずに「今、風呂屋の前にいるんだけど」と欽也が言うと彼の視線にある物が映っていた。朱実が欽也に声をかけると「ほらー、あれ!」と叫ぶ。視線の先には、なんと何十枚もの黄色いハンカチが風にたなびいていた。
風にたなびく何十枚もの黄色いハンカチ

風にたなびく何十枚もの黄色いハンカチ

そう、それこそは「幸福の黄色いハンカチ」!
力強く勇作の背中を押し出す欽也と朱美。
勇作と光枝、2人の再会に言葉は要りません。

見つめあう2人は仲良く家の中に消えて行ったのです。
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