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さて棋士という人種は困った時や言い分がある時「こっちが刃を呑むからそちらも呑め」という刺し違え精神が働くという説がある。
棋士がどうこうというよりかは勝負師というものがそんな性質を持っているのだろうと思うのだが、とかく今回の名人戦契約の話でもそれ系の話が出ていた。
契約が白紙になった時、困るのは新聞社と将棋界どっちかな? というのである。
吉田はおおいに困った。
彼は神算鬼謀、権謀術策を用いたわけではないのである。どこまでも現実的に物事をとらえていた。だから契約金1億で良かった。が、棋士はもう臨戦態勢だった。
これら騒動の影響で1977年の名人戦は中止になった。翌78年からは毎日新聞が主催することとなり、契約金は約2億に増額。3000万の頃に比べると7倍近い契約金を獲得し、この問題は一応の幕引きとなった。
棋士がどうこうというよりかは勝負師というものがそんな性質を持っているのだろうと思うのだが、とかく今回の名人戦契約の話でもそれ系の話が出ていた。
契約が白紙になった時、困るのは新聞社と将棋界どっちかな? というのである。
吉田はおおいに困った。
彼は神算鬼謀、権謀術策を用いたわけではないのである。どこまでも現実的に物事をとらえていた。だから契約金1億で良かった。が、棋士はもう臨戦態勢だった。
これら騒動の影響で1977年の名人戦は中止になった。翌78年からは毎日新聞が主催することとなり、契約金は約2億に増額。3000万の頃に比べると7倍近い契約金を獲得し、この問題は一応の幕引きとなった。
現在の棋士の収入
当時は棋戦数が少なく契約金が少なく、また交通網が整備されていないせいで関東と関西の行き来が難しいと苦悩が多かったが現在それらは改善されている。
棋士の獲得賞金・対局料ベスト10というニュースがある。
棋士の獲得賞金・対局料ベスト10というニュースがある。
2016年獲得賞金・対局料ベスト10|将棋ニュース|日本将棋連盟
日本将棋連盟の2016年獲得賞金・対局料ベスト10のページです。日本将棋連盟は伝統文化としての将棋の普及発展と技術向上や将棋を通じた交流親善などを目的とした公益社団法人です。
羽生善治、渡辺明、郷田真隆あたりはタイトル戦によく絡むので収入ランキングにも乗りやすい。
平成に入ってから長らく不況が続いていたが近頃は景気が良いという話もちらほら聞くようになった。背景には当然、経済全体を活性化させようと動いた大局観の持ち主がいるのだろう。その人たちには功績がある。
そういった規模の話ではないが、自分の身の回りや仲間を救うために働いた吉田のような人物も多いはずで、彼らにも当然功績がある。
吉田は1992年、58歳で引退した。あと6回勝てば勝数規定で八段になれていたはずだが、執着はなかったと語っている。
平成に入ってから長らく不況が続いていたが近頃は景気が良いという話もちらほら聞くようになった。背景には当然、経済全体を活性化させようと動いた大局観の持ち主がいるのだろう。その人たちには功績がある。
そういった規模の話ではないが、自分の身の回りや仲間を救うために働いた吉田のような人物も多いはずで、彼らにも当然功績がある。
吉田は1992年、58歳で引退した。あと6回勝てば勝数規定で八段になれていたはずだが、執着はなかったと語っている。
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